一旦死んだと思って楽しんでみる事にした
娘が生まれた事が大きい。
生まれてきて丁度三ヶ月。
最初は「なんじゃこの生き物は!」と
自分で産んだものの、まだ生まれたことすら分かっていない不思議な生き物を、宇宙人だと思って観察していた。
まだ、うまくミルクも吸えない目も見えない
そんな生き物が、
少しづつ少しづつ、
笑ってみたり声を出してみたり、
日々学習して
人間らしくなってきているのだ。
喋れる様になったら聞いてみようと思っている事がある
生まれる前の事。
お腹の中にいる時の事だ。
「ねぇねぇ、生まれる前の記憶とか聞いてみた事ある?」
と、同年代の3人子供がいる友達に聞いてみた。
「真ん中の子だけ教えてくれたかな。
生まれる前はね、
望遠鏡みたいなので覗いてどのお母さんにするか決めたんだって。」
と。
信じるか信じないかはあなたに任せるとして。
地球に、日本に、この家族に。
産まれる場所を自分で決めてきたとしたら?
そして
世界中のどんな人も
この生まれたての訳の分からない期間を辿ってきてるんだ。
そう思うと、30数年をかけて大人になった私はすっっかり人間らしくなってしまった。
生まれたての我が子に比べたら、地球での生き方を熟知している。
お金や地位は別としても、
知恵や行動力をうまく使えば、
思い描いた事はある程度叶える事が出来る程になってるんじゃないか?
上手く動けない、歩けない、話せない。と
全ての勝手が違う宇宙から来た様な状態から、
少しづつ学んで、慣れては
「あぁ、この星では私はこれが面白いかもー!」と、
好きな事を見つけたり、得意な事を見つけたりしてきたんだ。
今では、当たり前に昔からまるで出来ていたかの様に
the人間とは。
と、すっかり凝り固まった頭を持ちながら、地球の生き方を攻略しようと
日々の小さな事に悩まされたり、振り回されたりしてるんだ。
何も出来ない0の状態から、今の自分になってきたんだったら、
自分の常識も当たり前も、あってない様なもんだ。
遡れば、幼少期の私は
「絵が楽しい。好きだ。」から始まったはず。
「絵を描くにはこの道具を使うんだ。」
から始まって、
「この描き方なら上手く描けるんだ。」
になって。
「これを描いたら喜ばれるんだ。」
と、周りを気にする様になったりして
「私の得意な絵はこれだ。」
と、どんどん積み重ねてきた経験から
無意識に考える事をやめてしまった私は、
長年の癖や思い込みを
近年では「それが当たり前」だと思ってきてしまったのだ。
なんとつまらん!
そんな事に、産まれたての娘を見ていてハッと気付かされた!
せっかく産まれてきたんだ。
多分この地球で、
「思いっきり遊んできていいよー!働いてもいいし、勉強してもいいんだよー!」と
長ーい期限付きのワーキングホリデービザ的な物をもらったようなもんだ。
産まれてくる前は、ここに来るまで
「ひゃっほーーう!」だったかもしれない。笑
未知のアドベンチャーワールドに参加してみたんだ。
何を得て、何を楽しむかも自由。
どこから始めるかも自分で決める。
無限チケットを手にしてきた。
だったら、
この地球でただ「楽しい!」って思える事、楽しんだらいいのでは?
自分の常識や、「これだからこう。」の
すっかり人間らしく振る舞っている思い込みを一旦手放してみる事にした。
上手く描かなきゃ!
好きな事を仕事にしなきゃ!
売れる物を描かなきゃ!
と重ーーく自分でつけて来た
錘を一旦外してみたら、
筆を取る手が重かった私の手が久しぶりにスルスルと進み始めて、
ただ「楽しいからやりたい!」になってきた。
「自分が楽しまなきゃ、人を楽しませるものは作れない。」
と私は思っている。
絵を描いたり、物を作ったりする根源には、人を楽しませたい!が私の中にはある。
じゃあ、ただ楽しい!
に一旦スイッチしてみた所からどうなるのか?
ここからは実験だ。
スピリチュアル的な事はわからないけど、
多分占いで見てもらったら
私の年表は、一旦ここで死んで生まれ変わってる事になるかもしれない。笑
産まれたばかりの命が側にあるんだから、
「私も初めての気持ちでなんでもやってみよー!」
と気持ちは最近軽やかだ。
この気持ちを忘れない様に記してみました。
読んでくれてありがとうございました!