すっごくゆっくりの、レジ打ちのおばちゃん
よく行くスーパーに、レジ打ちがすっごくゆっくりのおばちゃんがいる。すっごくゆっくり。
そのおばちゃんの列に並んだときのこと。
エコバッグを忘れたので「袋ください」と言ったのだが、おばちゃんはぼーっとしている。すごくぼーっとしている。何度か声をかけてやっと我にかえったようだった。
「暑くてぼーっとしちゃったわ」とおばちゃんは言った。大丈夫ですか、と聞いたら「大丈夫よ、ありがとう」と言う。今思うと夏だったので軽い熱中症だったかもしれない。
立ち仕事なのとお歳で、たぶん身体がしんどいんだと思う。で、無理のないように自分のペースでレジ打ちしてるのだ。
おばちゃんのレジには、急いでるお客さんはあまり並ばないけど、私はゆっくりのおばちゃんが好きになった。