【第72回】2022年度地区防災計画モデル事業の対象地区決定

質問　2022年度モデル事業の対象地区が決まったんですか。

概要

　①地区防災計画モデル事業
　②2022年度モデル地区
　③モデル地区の担当教員はシンポジウム・大会報告等を実施

解説

①地区防災計画モデル事業

　2020年度から、Yahoo!基金の支援により開始された地区防災計画学会の地区防災計画モデル事業では、モデル地区において、地区防災計画の策定を支援し、住民主体の地域防災力の底上げを図ってきました。
　災害対策基本法では、コミュニティで住民等が地区防災計画の素案を作成し、それを市町村防災会議に提案し、市町村地域防災計画の中に書き込むという手続が法定されていますが、このモデル事業では、モデル地区において、地区防災計画の素案を作成し、市町村の防災会議に「計画提案」ができる状態にするとともに、そのプロセスを再現性も意識して学術的に分析し、事例の横展開を図っています。
　これまで2020年度は9地区、2021年度は11地区でモデル事業が実施されてきました。

②2022年度モデル地区

　2022年度の地区防災計画モデル事業につきましては、地区防災計画学会内での公募を経て、13地区が対象地区として選定されました。
　以下が、担当教員及びモデル地区の一覧になります。

1　  生田英輔（大阪公立大学）
　    大阪府大阪市新東三国地区
2　  石塚裕子・渥美公秀（大阪大学）
　    大阪府藤井寺市小山・船橋・西古室２丁目地区
3　  石塚裕子（大阪大学）
　    岡山県倉敷市（真備町箭田及び水島地区内）
4　  磯打千雅子（香川大学）
　    岡山県倉敷市真備町川辺地区
5　  大津暢人・北後明彦（神戸大学）
　    京都府精華町中地区
6　  加藤孝明・杉山高志（東京大学）
　    静岡県沼津市戸田地区・伊豆市土肥地区
7　  北村弥生（長野保健医療大学）
　    東京都豊島区南池袋二三四町会
8　  近藤誠司（関西大学）
　    福井県福井市高須町
9　  酒井明子（福井大学）
　    福井県永平寺町中地区
10　澤田雅浩（兵庫県立大学）
　　兵庫県神戸市港島地区
11　鈴木猛康・佐藤史弥（山梨大学）
　　山梨県西桂町下暮地・倉見地区
12　田中耕司・竹之内健介（大阪工業大学ほか）
　　三重県紀宝町鮒田地区
13　中世古二生（岐阜県立看護大学）
　　三重県大紀町錦地区

③モデル地区の担当教員はシンポジウム・大会報告等を実施

　各地区の担当教員には、計画づくりの支援や調査研究活動を受けて、2023年3月4日（土）に開催される地区防災計画学会第9回大会で「個人報告」を行っていただくとともに、「パネルディスカッション」に登壇をして、議論を行っていただくことになっています。
　また、当該大会での議論を受けて、2024年度に発刊される地区防災計画学会誌第27号又は第28号に査読論文を投稿していただくことになっています。
　なお、2020年度及び2021年度のモデル事業については、学会誌第20号及び第23号に掲載された中間報告概要を御覧ください。
　なお、学会誌の購入については、下記を御覧ください。