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深い答えにたどり着く授業の流れ


今回はこちらの記事で書いた社会科の授業の続きを書きたいと思います。
この授業では、お土産品の一覧を使って導入を行い、その地域ではなぜ醤油を使ったお土産品が多いのかと言うことを学習問題として問題解決に取り組みました。
この問題の答えは、商品の生産値だから、で終わってしまうと少し浅いものだと考えています。
今回は問題解決のための資料として自治体が発行している観光用のガイドブックを使いました。
観光用ですので、見学スポットや飲食店など観光客が訪れるような場所が記載されています。
この資料は、自治体にとっては、自治体のセールスポイントを紹介するためのものですので、学習者にとっては、その自治体を理解するためのわかりやすい資料、だと考えています。
その資料をめくっていくと、1番最初に出てくるのは、醤油を使った食文化のページです。
昔から醤油の製造が行われているので、それが伝統として受け継がれていることに気がついてほしいのです。
そのために、史跡が残されている意味をみんなで考えていきます。

ガイドブックは自治体の役所の方がつくるものです。
伝統的な技術が受け継がれているのはわかりましたが、その当事者だけが受け継ぐのではなく、まちの人々も、まちの特色を受け継ぎ生かすための取り組みをしています。

そこで今回取り上げたのは、地元のボランティアの観光ガイドの方々の活動です。
の方々は、ボランティアではありますが、街の歴史や文化財の見所などを紹介するツアーを何度も行っています。
こうした人々の活動は、何のために行われているのでしょうか?
このような問いかけにも、子供たちの学びはどんどん深くなっていきます。
街で受け継いできた大切な宝物である伝統的な技術を、未来へつないでいくこと。そのための活動を行っていると言うこと学習問題の深い答えとなります。
深い答えにたどり着くためには、資料から情報を収集するだけでは難しいです。
収集した情報をもとに考えを形成していくための話し合いをする必要があります。
それぞれが知恵を出し合って、答えにたどり着くような話をするためには、教師のファシリテートが重要です。
決して教え込みではなく、考えを引き出しながらまとめていけるように頭をフル回転させています。

今回は、深い答えにたどり着くための授業の流れについて考えました。最後までお読みいただきありがとうございました。ご質問やご感想はお気軽にコメントいただけたら嬉しいです。

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