ドイツ人とドイツ語を話す時の心構え6つ
こんにちは!ベルリン在住のちかよりみちです。
いよいよ冬本番となり、ベルリンは気温が氷点下の日も多く、今朝も窓を開けたら、雪が降ってないのに、寒さで外が真っ白で驚きました。
そんな中、自転車でスーパーへ買い物に行くと、駐輪場に自転車を止めた瞬間から、さまざまな人たちから話しかけられます。
同じく自転車で来店されたの別のお客さん。
もう寒過ぎるわよね!で始まるスモールトーク。
店頭で買い物カゴに手をかけたご年配のご婦人が
ゆっくり過ぎて、お邪魔かしら?
とお茶目な感じで肩をすくめながらウィンク。
割引きコーナーで、これこれ!たまにしか売ってないけど、おいしいのよ〜と教えてくれるおばちゃん。
このように、例を挙げたらキリがないほどです。
週末は、割と皆それぞれに余裕があるので、こうした微笑ましい雰囲気ではあるのですが、平日の職場や公共施設、飲食店ではかなり状況が異なり、ドイツ語の話され方が違ってきます。
日本国内外でドイツ人と仕事をし、ドイツで暮らす経験をもとに気付きをまとめました。
今回は、ドイツで生まれ育ったドイツ人の話し方や考え方の特徴、さらに日本人がドイツ語を話す時の心得をご紹介します。
ドイツ人の話し方や考え方の特徴
1. 曖昧さはゼロ
ドイツ人は、率直で明確なコミュニケーションを好み、自分の考えや意見をはっきりと伝える傾向があります。
ドイツ人と会話をする際は、曖昧な表現は避け、明確に伝えるよう心掛けましょう。
2. 感情抜きで論理的
物事を論理的に考えることが重視されます。議論や会話の中では、理由や根拠を示すことが重要視されるため、感情よりも理論が重んじられます。
昔、ドイツの大学附属の語学コースへ通っていたのですが、ドイツ語を間違えていなくても、ドイツ人的思考ではない!と授業で小論文を何度も突き返されたのは苦い記憶です。
ドイツ人と肩を並べて大学でドイツ語を使うには、ドイツ人のような論理的な思考がそれほど重要ということでした。
自分の意見や要求を述べるときには、理由を添えると良い印象を与えます。
また、ビジネスシーンでは特に数値を使ったり、具体的な例を挙げたり、問題解決の提案をすると効果的です。
3. 謝らない
1番最初に謝ってから、理由を述べる日本人にとって、理解を超えるレベルで謝りません。
私たち日本人が謝りがちなのと同じように、ドイツ人は謝らないように育っているので、仕方ありません。
が…カップルや家族になると、これは非常に厄介で、お互いの文化を頭では理解していても、日本人側が何で謝らないの!あり得ない!と爆発し、喧嘩が長丁場になる傾向があるほどです。
4. 相手の邪魔をしない
会話の割り込みは厳禁。相手が作業をしている時も話しかけてはいけません。
当たり前のようですが、日本人的な感覚よりも、自分の番を待つ時間が長く、徹底されています。
例えば、病院の受付などでも、カウンターの前に人が居ないからと、カードを出して話しかけてはいけないのです。
黙ってカウンターの前に立ち、声をかけられて初めて話すことができるので、注意が必要です。
5. プライバシーの重視
ドイツ人はプライバシーを大切にし、初対面の人に対して個人的な情報をあまり開示しません。
相手があまり個人のことを語らない場合は、無理に質問をせず、プライバシーを尊重しましょう。会話が盛り上がるまでには少し時間がかかることもあるので、焦らず待つ姿勢も大切です。
6. 秩序を重んじる
ドイツ社会は秩序やルールを重視しています。会話や行動においても、社会的なマナーや決まりごとを守ることが大切とされています。
ドイツで歩道を歩いていて、少しでも自転車道にはみ出ていたりすると、物凄い剣幕でどなられたりします。気をつけましょう。
おまけ
この他にも日常的にドイツ語で会話をしていて感じるのは、ドイツ語は語気が強いということ。
相手にしてみれば全く怒っていないのに、言葉の語気が強いがために、日本人的にはキツく感じたりします。
まとめ
いかがでしたか?
言語そのものを磨くのも大切ですが、こうした相手の特徴を踏まえてドイツ語を話したり書いたりできるようになると、ドイツ人とのコミュニケーションがスムーズになります。
今日も語学と楽しく向き合えますように!
それではまた。