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「連想」、「連動」の重要性とは!?・・・「加藤清正についてのレクチャー」で、伝えたかったこと。

<加藤清正についてのレクチャー後記>

 本日の「加藤清正についてのレクチャー」は、物事の学び方、考え方と進め方の流れを、ざっくりお教えすることであった。結論から言えば、「連想」、「連動」により、頭の中で容易にシミュレートできれば、仕事の効率が数段高まるということになる。

 つまり、「築城の天才」と言われる「加藤清正」。視点を変えれば、「治水事業の三神」の一人としての「加藤清正」の姿が浮上してくる。

 ここで「治水事業」に視点を向ければ、先輩格である「武田信玄」を挙げることができる。「加藤清正」よりも51年前に生まれた武将。「辻ヶ花」を胴着の下に着ていたとされ、とてもお洒落で学問好きのインテリ武将としてのイメージが強い。因みに、当時の「辻ヶ花」と言えば、今のジョルジオ・アルマーニのような高級お洒落着である。

 そこで「武田信玄」の「治水事業」に目を向けると、甲府盆地の大掛かり且つ緻密な「治水事業」で知られ、日本国内「治水事業の三神」の一人として名高い。「武田信玄」の「治水事業」の具体例としては、簡単に、「将棋頭」、「十六石」、「信玄堤」などの流体力学をフルに応用したもので、現存し役割を果たしている。

 「武田信玄」は「治水事業」のノウハウを、当時の禅僧より教えを受けている。二千数百年ほど前に、中国大陸の四川省成都盆地では、利冰とその息子が成した「治水事業」が有名な話。その史実とノウハウを、禅僧が信玄に伝えたとされる。

 よって、「加藤清正」は、「武田信玄」の「治水事業」を参考に、更に、「加藤清正」オリジナルのアイデアを駆使して、偉大なる「治水事業」を成し遂げた。例えば、肥後国の石高は54万石が通例だが、実は、細川家に受け継がれ、最盛期は90万石を超えていた。これは、「加藤清正」の「治水事業」の賜物である。

 何故、90万石以上の石高を54万石と下方修正したのか、非常に謎めいているが、江戸の老中あたりへの「袖の下」などが存在し、上手い具合に調整したのではないかと、物の本に書かれていたような記憶がある。

 ここで、再び、視点を変えてみる。

 以上記述した内容から、また新たにキーワードを探ってみる。「加藤清正像」についてイメージすると、熊本市内の本妙寺「加藤清正立像(三本槍)」、そして、市民会館傍の「加藤清正坐像」が頭に浮かぶ。関東にも「加藤清正」に関連するパワースポットがあるが、熊本市内の八景水谷公園にも「加藤清正立像」が存在し、同園の「湧水」は、熊本市上水道第1号になった。

 ここで、「湧水」というキーワードに切り替えると、熊本市は、世界の人口50万人以上の都市において、唯一、地下水だけで生活を営むほど、潤沢に水がある。それは、雨水が阿蘇カルデラから染み込んで、100年以上も掛けて熊本市へ地下水として流れてくるもの。それを「伏流水」と呼ぶ。

 「阿蘇」と言えば、世界最大級のカルデラ火山。9万年前の大噴火は九州全体に影響を及ぼすほどのもの。実際、カルデラ湖ができる前の阿蘇山の高さをシミュレートすると、10000メートルを超えるほどのどデカい火山であり、現在の富士山の3倍ほどの背丈になる。

 「火砕流」を起こした阿蘇山。その昔の「火砕流跡」が、熊本市内でもあちこちで確認できる。例えば、熊本城は茶臼山の地形を利用した要塞として知られるが、実は、「火砕流」が堆積した上に、今の熊本城の城郭が建てられている。その「火砕流堆積物」の厚さは40メートルほど。よって、熊本城に数ある「古井戸」の深さは、それぞれ40メートル以上の深さのようだ。


<自然落下の法則と古井戸の深さ>

▼h=gt2乗/2 自然落下の方程式へ当てはめてみた。
(hは井戸の深さ、gは重力9.8m/s2、tは秒数)

 小石を井戸の上から底へ落として、底に落ちた秒数を測れば、3秒ほどとのこと。そこで、上の方程式に当てはめてみることに。

 h(深さ)=9.8×3×3÷2=44.1mとなり、予想通りの深さが実証できた。


<全天球型シミュレーション>

 以上のように、次から次へと全天球型シミュレーションを行うと、書籍の読み方もそうだが、情報とは、一方通行のピンポイント学習のみならず、縦横斜前後と、あらゆる角度(全天球)にて検証を行いながら学ぶ。それが、有能なる人間となるための、面白学習法の一つと言える。

 仕事も同じこと。眼前の業務をシミュレートして、如何に最短最速にて捌くかが重要な問題であり、日頃からその訓練、そして実践している人は、切れ味の良い「プロの仕事人」として躍動していることになる。

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