熱量ある若者(原石)を育てよ!
地方の中小企業を見ていると、同族企業が圧倒的に多いように思えてならない。それはどうでも良い話だが、同族企業であるが故に、親族最優先、他人である社員は二の次、三の次といった人事をよく見かける。
更には、若手社員の中にも、先々必ず光り輝く「原石」があるにも関わらず、「依怙贔屓」大好きな経営者がいるとなれば、さっさと他人である若者の芽を摘み、「処世術」に長け、「忖度」する人間を優先的に取り扱うこともしばしば。
経営者も人間であるが故に、好き嫌いも多かろう。ただ、「原石」である若者見落としてばかりいては、残念ながら、近未来における、その会社を牽引する有能な人材の多く失ってしまうことになる。
全てが信念ある若者とは言えないが、中には立派な若者がいる。その若者は遠慮気味にて、冷静に目の前の事象を見ているのものの、無駄口を避け、不平不満を呑み込み、勤めている会社を繁栄させようと苦慮している。
このように努力している「原石」を尻目に、心無い経営者は「依怙贔屓」たっぷりに一部の部下だけを呑み食いに連れて行き、特別扱い、差別扱いを公然とやってしまうケースもある。
社会人となる時に、多くの若者は未来に向けて「大きな夢」を思い描く。それを、心無い経営者や底意地悪い先輩たちの存在が、一瞬にしてその「夢」を断ち切ってしまうのである。あってはならぬことだが、過去において、若者が夢破れた話を沢山聞かされたものだ。
特に、経営者の中でも悪質なる者は、若者を単なる「駒」と思っている。若者の僅かなケアレスミステイクに付け込み、降格処分や配置転換したり、酷い場合は、会社を辞めざるを得ない状況に追い込んだりする。
それは、ブラック企業と批判される所以であるが、昔から同様のパターンで人を入れ替えては人件費の節約と正当化し、「原石」である若者を遠慮なく次から次へと「捨て駒」として放り投げる。
悪徳経営者は、若者を「駒」としているだけではなく、その私生活や家族のことなど眼中にはない。ただ、社内統制を強化するために、「給与」と「人事」により圧力を掛けることで、有無を言わさず、「裸の王様」として君臨している。
ここ数年を振り返っても、若者からの相談事は多かった。それは、上述のような悪徳経営者による「パワハラ」や「セクハラ」、「嫌がらせ」など。労基局へ何人も足を運んでいたようだが、同局は強制力がないために、改善されぬまま現在に至っているところが多い。
しかしながら、若者に限らず、地方の「道の駅」などのパートタイムで働く高齢者に対する取り扱いも、前述のような「駒」として手荒な扱いが多く、さっさと切ってしまうような管理者も少なくはない。実際に、その高齢者が話してくれたのであるが、筆舌に尽くし難いほどのものであった。
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