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西田親生の辛口コラム

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世の中は理不尽なる事象が多い。燕雀であるより、呑舟であれ。常に自然体にて威風堂々と、気配りは繊細に。胸襟開いて語り合える心友との出逢いは、善き人生の道を拓く。改革は、若き人たちの…
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2022年5月の記事一覧

「用度部門」は、戦略性と生産性を持つ部門に改造することで、売上アップ&利益アップの重要な役割を果たすようになる。

 仕入れ戦略を見事に成功させているホテルがある。それは、高レベルの実戦部隊「用度部門」を有しているホテルである。しかし、「用度部門」が旧態依然としたシステムで、機能不全となっているホテルは、日々仕入れに頭を痛めるだけで、粗悪な食材の仕入れ、歩留まり率も悪く、自分の首を絞めている。  原価(仕入れ価格)を極端に下げれば、食材の質が落ちる。食材の質が落ちれば、料金を据え置きにしても、料理が不味くなり、客は逃げる。結局、売上もダウン、利益もガタ落ちとなる訳だ。そういった、負のスパ

息子が父親を超える時・・・父親の大きな背中に圧倒されていた子供心を思い出しつつ、ある日突然、父親を超える時がやってくる。

 これは飽くまでも筆者の体験談であり、個人的な見解である。よって、今回の検証では、些か、己を欲目で見ているのは否めず、冒頭よりお断りしておきたい。  先日、文書データを整理していたところ、2013年に他界した父親の自叙伝(終戦前夜編)のデータを見つけたので、暫く読み返すことにした。その自叙伝は、法曹界にいた父親が退官後にMacを使い出し、それから本人が試しに書き綴った回想録であった。  結論から申し上げれば、幼い頃から、どうしても超えることができなかった大きな背中の怖い父

「無知」ほど、恥ずかしいものはない。

 世の中には、「燕雀知らず天地の高さ」や「井の中の蛙大海を知らず」、「法の無知」、「無知の知」など、「知」に関する数多くの諺や故事成句が残されている。それらは、「無知なる者」を諭す言葉であるけれども、実態は、自分自身が「無知」であることへの自覚がない人が圧倒的に多い。  それは、自分自身の育った環境や教育、躾、さらには経験などを通して、それ自体が「スタンダード」として、しっかりと刻まれているので、それ以外の未体験ゾーンにおいては、どうしても「論外」と否定し、逃げる傾向にある

競争に打ち勝つ方法、一番になる方法とは!?・・・見えざる競争相手の動きを常に意識せよ!!

 新たに事業を起こす時、すぐ後から真似小僧が現れたり、事業を邪魔する輩も現れる。自由競争の世の中ではあるが、はたして、局地戦にて正々堂々と競争に打ち勝つ方法やら、一番になれる方法があるのだろうか!?  答えは、「ある!」である。  先ず、新事業のイクスパンドの可能性を入念に下調べしておく必要がある。更に、競合する企業やそれに関わる個人の事前調査を怠ってはならない。敵を知らずして、敵に打ち勝つことなど出来るはずがないからだ。  これは、あくまでも筆者の体験談の一つであるが

優秀な社員は、経営者の立派な人格の下に育ち、高度な人材育成システムが、企業力を増強させる!

 要らぬ世話だが、近頃、某企業がすこぶる気になって仕方がない。歴史ある企業なので尚更のことだが、昔のイメージとは真逆で誤ったベクトルへと移行し、二進も三進も行かず、社員の不満大爆発寸前の状況に陥っている。  それは、経営側の役員の無能さと人格欠如が大きな要因となっている。経費節減として、コロナを理由に、冷酷にも大量人切り。数字を喧しく言うばかりで、自ら秘策を立案実行する能力もなく、ただ数字のみで部下を恫喝し始末する。「責任転嫁の雨霰」という最悪の事態となっている。  極論

スキルのない人は、遠回り。スキルの高い人は、ショートカット。長い人生、どれだけの差がつくものかと・・・!?

 簡単な例を挙げれば、ゴルフのコースを思い起こしてもらいたい。  スキルの高い人は、ドッグレッグの角にある木々の上を狙って、ショートカットのショットを選び、近道をする。方や、スキルのない人は、コース通りにドッグレッグの角に近いフェアウェイ中央を狙うことになる。  ここで、すでに1打の差がつく訳だが、人生そのもののように感じてしまう光景だ。また、2打目のポイントの前方に大木が邪魔をして、直接ピンを狙えない場合を想定してみる。  スキルの高い人は、スタンスを大木よりも右とし

「ここ一番の時に、人は本性を現わす。」・・・助けてくれる人、見捨てる人、難癖つけて逃げる人・・・これが、世の中である。

 誰しも、自分が思うように物事が動かないことがある。筆者も、半生を振り返れば、山あり谷あり、紆余曲折の時を耐え忍んできたように思えてならないが、情けないやら、今も尚、現在進行形である。  人生は、死ぬより生きる方が険しく大変だと言われるけれども、諸先輩の話を聞けば、なるほどと頷くばかり。その笑顔の奥には、私たちが想像を絶するような苦労も辛抱も沢山あったに違いない。しかし、そこはポーカーフェイスの諸先輩。見事である。(武勇伝を自慢げに語る先輩は除く)  ここ数年間を振り返る

環境を変えて、リセット、リフレッシュ!!!

 何かしなくてはいけいと思っていても、なかなか思うように事が運ばず、気持ちだけが焦り、頭も手足も固まる人が多いのではなかろうか。  それは、先日の記事で取り上げた「マンネリズム」という負のスパイラルに苛まれ、いつまで経っても、そのスパイラルから抜け出せずにいる自分自身に気づかないのである。  昔、母が定期的に部屋の模様替えと大掃除をしていた。当時は「何故、タンスやベッドをを移動して、そんなにあちこちレイアウトを変えるのか!?」と疑問に思っていたが、結論は、「マンネリズム」

聴く力、読む力のない人は、人生、大損をする・・・アドバイスやサジェッションに耳を傾け、書簡の文意をしっかりと読み解く心は必要不可欠!

 以前の記事で、公式書簡で語り言葉を書く経営者の話をしたことがあったが、これは論外。書簡を書く目的やその立場を良く考え、宛先の相手に礼儀正しく伝えることは、社会人としての常識。  また、電話やメールでのアドバイスやサジェッションを受けた場合は、主観や邪推を捨て、内容を真摯に受け止め、その真意を読み解き、自分のスタンスの不味さや偏った考え方を見直す機会とするのが大人である。  更に、文章に込められた相手方の心を読み解くことも、必要不可欠なるスキルである。面倒くさがり屋や普段

非礼なる「書簡受取拒否」と「隠蔽」、「逃げ」は、逆に、事実関係(重大事件)を認めたと看做され、一大事となる。

 これは2年ほど前の話だが、某企業における、(1)いじめ&セクハラ問題、(2)機密情報漏洩問題、(3)契約不履行問題、(4)名誉毀損問題、(5)その他違法行為が、次々に露呈した時期の実話である。  上の(1)〜(5)については、全て証拠(大量の書類及び音声データ)は揃った。(1)赤文字を多用した社員個人攻撃恫喝メール、(2)国の省庁関連重要通達書、(3)契約不履行、(4)名誉毀損(第三者への濡れ衣)、(5)各警察署長への常態化した贈答(ビール券)など、相当量の証拠物件が手元

苦手意識克服は、心から好きになることだ。好きにならなきゃ、何だって貫徹できるはずがない。

 自らが好まぬものを無理して遣っていても、円滑に事が運び、目標を達成することなんぞ、夢のまた夢となる。  仕事となれば、好むと好まざるとに関わらず、早期達成しなければならない。それは担当者としての責務であり、出来て当たり前のこと。達成しなければ能無し落ちこぼれのレッテルを貼られるだけである。  何故できないのか!?それは、仕事内容を好き嫌いで決めてしまうからである。それはプロとは言えない。仕事内容を選り好みするくらいならば、初手から上司に相談し、配置転換を願い出ることだ。

「配慮」が欠落した日本人・・・

 単純に、皆が「配慮」をモットーとしていれば、諍いや暴力事件などは激減するはずだ。因みに、「配慮」とは、手落ちのない、又は、良い結果になるよう心を配る事であり、常に相手の立場を考え、その場の空気を読むような、相手ありきの多元的シミュレーション能力を言う。  壇上において登壇する時、人の視線を遮る時は手を前に差し出し、横切る予告と失敬のシグナルを送る。野外でタバコを吸っている時、近くに人が近づけば、距離を置くようにする。今時であれば、食後にお喋りする場合は、マスクをつける。そ

「明日は我が身!」・・・日頃から情報に耳を傾け、機敏且つ適切な行動を採るのが、危険回避の一番の近道。

 日頃から、犯人ありきの事件事故や災害を遠目に見るべきではなく、常に「明日は我が身」として捉えることは重要で、それは「危機管理」の基本となる。「危機管理」さえしっかりしていれば、「不慮の事故」に遭遇する可能性は、極力抑えることができるというもの。  大抵の人たちは、地理的距離に気を取られ、国内外の事件事故や災害を、「対岸の火事」であるかのように受け止めがちである。例えば、ストーカー被害のニュースがリアルタイムに流れていても、自分には直接無関係であると、他人事としか感じていな

マンネリズムは安堵感をもたらし、胡座をかくことで、進化を完全に阻害する。

 人間は、仕事にせよ、趣味にせよ、或る程度出来るようになると、人によっては胡座をかいてしまい、或る程度のスキルでピタッと止まってしまう。  それが日々のルーチンワークとなれば、マンネリズムの典型的な症状が蔓延し、その安堵感に浸り、面倒臭さもあり、自らの進化を検証しないまま、無意識の内に惰性に走る。  ICTを学ばないかと聞けば、「ワープロや表集計しか使わないから、これ以上勉強する必要はない!」と、きっぱり言い切る視野狭窄な人がいる。根拠は、ビギナー程度は出来るから、その程