冬にこそ、日光浴のメリット
秋が深まってくるとともに、日が暮れるのが早くなって、だんだんと冬に近づいているのを実感しますね。
日の出と日の入がどれだけ違ってるのかな?
とちょと気になって調べてみると、
今年7月4日東京の日の出は4時30分、日の入りは19時。
今朝の東京の日の出は6時6分、日の入りは16時43分でした。
7月と11月とで、なんと5時間も違ってました。
実際に数字を出してみると驚きです。
1日のうちで、直射日光が地表を照らした時間を日照時間といいますが、
この日照時間が短いことで、身体とメンタルが影響を受けます。
主な影響としては、ビタミンD不足とセロトニン不足。
ここではビタミンDについてお話します。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進する働きと、血液中のカルシウム濃度を保って丈夫な骨を作る働きがあって、骨の成長と健康維持に重要な脂溶性ビタミンです。
ビタミンDといえば、「骨」というイメージが強いですが、実は免疫作用を高めたり、さまざまな病気の予防効 果があることが判ってきています。
ビタミンDが不足すると、骨へのカルシウム沈着障害によって頭蓋ろう、くる病、骨軟化症、骨粗しょう症などの病気 が引き起こされます。他にも高血圧、結核、癌、歯周病、多発性硬化症、冬季うつ病、抹消動脈疾患、自己免疫疾患などの疾病への罹患率が上昇する可能性が指摘さ れています。
私がショックだったのは、京都市内で2006年から2007年にかけての1年間に出生した新生児1120人を対象とした調査結果。
結果として、全体の22.0%にビタミンD欠乏症を示唆する頭蓋ろうが認められたのですが、妊娠後期に太陽紫外光の弱い冬季だった4~5月出生児に、特に頭蓋ろうの頻度が高いという結果が示されていたことです。
健康に不可欠なビタミンDは、別名「太陽のビタミン」とも呼ばれていて、魚や卵類、きのこ類などに多く、特に、あんこうのきもや干しシイタケやしらすなど食事によって得ることはできますが、紫外線を浴びることで体内で生成されます。
その割合は、太陽光で約90%、食事で約10%といわれていて、冬は日照時間がガクンと減ってしまうので、このビタミンDの生成が難しくなります。
シミの原因や肌老化の原因になるからと嫌わモノの紫外線ですが、健康維持には必要ということです。
近年ビタミンD欠乏症の女性が増えていたり、また乳幼児でくる病や低カルシウム血症にかかる子供の数が年々増加傾向にあることを考えると、日光浴をしなくちゃ!ということがわかりますね。
冬の間、寒いからと言って家の中でばかりいないで、風邪をひかないように温かくしながらも、お日様のパワーを浴びて健康維持をしましょう。
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