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映画「バズ・ライトイヤー」感想

 一言で、未来に起こるかもしれない「問題」を宇宙飛行士バズ・ライトイヤーを通して描きます。映像美が半端なく、熱くなれる作品なので、トップガン・ET・SW・BTF・ロボット作品好きには是非お勧めです。

評価「B+」

※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。

 ディズニー&ピクサー映画で、最も人気が高く、これまで4回に渡って映画化された「トイ・ストーリー」シリーズ。本作は、シリーズの主人公であるカウボーイ人形のウッディ・プライドの「相棒」として、誰よりも仲間想いの宇宙飛行士人形のバズ・ライトイヤーの「誕生物語」です。 
 つまり、本作は「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーの「劇中劇」となっています。そのため、本作の「バズ・ライトイヤー」は、玩具ではなく、モデルとなったスペース・レンジャー(人物)となっています。

 ピクサー作品では2年ぶりの劇場公開となった本作のメガホンを取ったのは、アンガス・マクレーン監督です。彼は、「ファインディング・ドリー」では共同監督を、「トイ・ストーリー」シリーズの短編「にせものバズがやって来た」で監督を、「トイ・ストーリー・オブ・テラー!」では脚本・監督を務めており、キャラクターを熟知されています。

 本作を制作したきっかけについて、監督は、「玩具達の持ち主だったアンディ少年が、バズ・ライトイヤーの玩具を欲しがったのはどんな映画を見たからだろう?」と考えたからだと述べています。

・主なあらすじ

 主人公バズ・ライトイヤーは、熟練したスペース・レンジャーです。本作は、彼と、スター・コマンドの指揮官で彼の相棒であるアリーシャ・ホーソーンと、千人以上の科学者と技術者達が、あるミッションを終えて、「ホーム」に帰る旅の途上から始まります。
 「ホーム」より、およそ4.2百万光年離れた場所を通り過ぎたとき、バズ達が乗った探査船のセンサーが、未知なる惑星「トゥカニ・プライム」を探知します。
 しかし、その惑星には獰猛な蔓と巨大昆虫が生息していました。命の危機を感じて、急いで脱出しようと策を講じるも、バズのミスによって探査船の燃料タンクが壊れてしまい、何と乗組員全員がこの星を脱出できなくなってしまいました。
 科学者達からは、新しいハイスピード燃料を完成させない限り、この星からは出られないと告げられ、責任を感じたバズは、彼らが開発した燃料を用いて、何度もテスト飛行を繰り返します。
 しかし、バズは次第に自分と周囲の人間との間に「時間感覚のズレ」があることに気づきます。彼が「4分間」のテスト飛行を終えると、星では「4年後」になっていたのです。
 皆は年を取り、キャリアや家庭を築いていくのに、自分だけは年を取らず変化しない。ようやく「脱出」の道に光が見えたとき、突然星が謎のエイリアン集団に襲撃されてしまいます。
 彼はエイリアンと戦うために、「ジュニア・パトロール」という新人部隊3人組と協力しなくてはならなくなりますが、如何せんとても「ポンコツ」なメンバーしかいないことに落胆します。しかし、やがてバズは彼らから大きな影響を受けることになるのです… (映画パンフレットより引用。)

・主な登場人物

・バズ・ライトイヤー
 熟練したスペースレンジャーで、常に「完璧」を目指しています。指揮官アリーシャとは「長年の同僚」です。しかし、彼のミスによって仲間達を「未知の惑星」に足止めしてしまい、責任を感じて、何としても汚名返上・名誉挽回しようと奮闘します。

・アリーシャ・ホーソーン
 スター・コマンドの指揮官で、バズとは「長年の同僚」です。バズの「ホームに帰りたい」考えに共感するものの、乗組員達への責任や自身のキャリア、人生を考えた結果、次第にバズとは考えが異なってきます。
 ちなみに、彼女は「レズビアン」であり、女性と結婚し、息子と孫娘がいます。※ここは、ピクサーとディズニーが「揉めた」話があり、その結果上映が「中止・保留」となっている国があるようです。

・イジー・ホーソーン
 アリーシャの孫娘で、ジュニア・パトロールのリーダー。祖母のようなスペース・レンジャーを夢見るものの、実はそれを妨げる「秘密」がありました。

・モー・モリソン
 ジュニア・パトロールのメンバーで、長身の男性。物事や人への情熱が薄く、深く関わることを恐れていましたが、このミッションで何かが変わります。

・ダービー・スティール
 ジュニア・パトロールのメンバーで、老女。仮釈放中の銃器マニア・爆弾作りの名人故に、ぶっきらぼうで現実的、ありのままを口にし、周囲を気にしません。無愛想ながらも、サッパリとした性格で、3人組を上手く繫ぎ合わせています。

・ソックス
 アリーシャからバズに贈られた「猫型ロボット」。小道具や秘密の袋を持っており、計算能力も高いインテリロボットです。また、スペース・レンジャーの疲れを癒やすケア・ロボットの役割も持っています。

・ザーグ
 バズが最終テスト飛行をしている最中に、トゥカニ・プライムへ現れたエイリアンの艦長。軍隊を持ち、大きな宇宙船を持っていますが、その目的は不明です。
(映画パンフレットより引用。)

1. 映像美が半端なくて、もうCG映画とは思えないリアルさがある。

 まず本作は、とにかく映像美が半端なくて、もうCG映画とは思えないリアルさがありました。特に、星空・宇宙の美しさや、探査船の機械類の細かな描写が本当にエグかったです。
 また、キャラの顔も、実在している人間や動物に「近い」出来となっています。通常、絵やロボットを「リアルな」人間や動物に近づけていくと、私達は「不気味の谷現象」を自覚するようですが、本作では作画が巧いせいか、この状態にはならなかったです。寧ろ、もうこれは「実写」と言っても過言ではないレベルのクオリティーの高さでした。
 そして、宇宙のスケールがとても大きく、戦闘シーンも迫力が半端ないので、本当にこれは、映画館で上映してくれて良かった作品でした!

 私が観た回は、上映2日目の午前中にも関わらず、7割位座席が埋まっていました。また、お客様は老若男女幅広い年代層で、特に小学生男子が多かったです。中には、バズ・ライトイヤーやトイ・ストーリーのTシャツを着てくる「ガチ勢」の方もいらっしゃいました。

2. 安定の面白さは流石ピクサー作品!

 やはり、本作も安定の面白さがあり、そこは流石ピクサー作品だなぁと感心しました。「SF冒険活劇」をしっかりやりつつも、いつも通りの「キャラの会話のボケ・ツッコミの噛み合ってなさ」や「思わず外からツッコミを入れたくなる突拍子もない展開の面白さ」が沢山あって、それらには声を出して笑ってしまうほどでした。

 まず序盤にて、ミッションをやり遂げるときにバズとアリーシャのコンビに「新人くん」が付きますが、彼がとても面白い存在でした。新人くんがバズに向けた尊敬の眼差しは、目のキラキラが漫画のようで、思わず噴き出しました(笑)。しかし、そこから急転直下して「戦闘シーン」に入るので、前後のシーンのギャップに驚き、すぐに物語に引き込まれました。どの作品もそうですが、やはり、「序盤の面白さ」って大事ですね。
 しかし、緊急事態になって「放置プレイ」になってしまった新人くんには哀しさを覚えました。そういえば結局彼はどうなったんでしょうね?
 次に、バズ達の宇宙船に付属されていたAI音声の「アイヴァン」とバズが、終始「噛み合わない会話」を繰り広げていたのが面白かったです。実際、私達も「Siri」や「Alexa」に応答を求めたときに、突拍子もない「回答」が返ってくることってありますね。
 また、バズとジュニア・パトロールが「巨大昆虫の群れ」から逃げ出す際に、宇宙服を「ステルス効果」によって「透明化」したのに、ロボットのソックスだけ「ステルス効果の範囲外」にあるせいか、ずっと空中に浮いて、クルクル回っていたところも面白かったです。ちなみに、仮に人間がステルス効果で「透明」になっても、昆虫が人間の体温を「熱感知」して、バレたりしないのでしょうか?こんなツッコミは野暮かもしれませんが、そんなことを考えていたせいか、このシーンでは終始ヒヤヒヤしていました。
 そして、鉱山基地の捕獲バリアの「影」に閉じ込められて、皆でパニックになってドタバタしたら、結局全員同じ「影」に入ってしまったところも笑いました。思わず、ドリフターズのコントかい!とツッコミを入れました。
 さらに、鉱山にあった自動販売機のサンドイッチはパンでハムを挟むのではなく、何故かハムでパンを挟む方式になっていました。隊員達で「どちらにどちらを挟むのか」、プチ論争になっていたところも、クスッと笑えました。ある意味、遠い未来の価値観は、今の価値観と違うかもしれないですね。
 その自販機ですが、彼らがその場を離れたら、奈落の底に落ちていました。※ちなみに、自販機のサンドイッチの「賞味期限」は大丈夫だったのかも気になります。ここも、とても野暮な疑問ではありますが。

3. 「未来に起こるかもしれない問題」を描く。

 本作鑑賞後、私は「もしかしたらこういう事例って未来に起こるかもしれないな」と考えていました。
 もし、宇宙開発が進んだら、もしかしたら私達は、他の星に「移住」する日が来るかもしれないと思います。実際、今の地球は環境問題や戦争、人口爆発で、住みづらくなっていますし。
 勿論、地球以外で住めるところが増えることは一見すると人類の生息範囲を拡大できるので「良いこと」ではあるのかもしれません。でも、自分達の都合で、他の星の「元あった環境」を変えてしまうのはどうなのか、そこの是非も考えていました。
 またバズは作中にて、何としても「ホーム」に戻ろうと四苦八苦しますが、最終的には、「自分がいたいと思う場所が故郷」になっても良いんじゃないかと考えが変わり、「トゥカニ・プライム」を「故郷」として受け入れます。そして、仲間達と新たなミッションに臨みます。

 この「故郷」に関する思想ですが、「故郷に戻りたい」気持ちも、「新天地を故郷として受け入れる」気持ちも、どちらも「間違ってはいない」です。
 実際、元いた場所に戻れず、「故郷」を喪うかもしれない問題は、今も「戦争」や「病気のパンデミック」という形で現在進行系で起きています。本作を観ながら、ここはとても複雑で、簡単に答えを出せるものではないと感じました。

4. ピクサーの過去作品や有名作品のオマージュを探すのが楽しい!

 本作も、従来のピクサー作品と同様に、過去作品や有名作品の「オマージュ」が沢山散りばめられていたので、それらを探すのが楽しかったです。

 まず、ディストピアとなった未来の世界は、「WALL-E」・「ディ・アフター・トゥモロー」などに似ています。
 また、巨大生物との戦闘は、「風の谷のナウシカ」・「テラフォーマーズ」・「モンスターハンター」などを彷彿とさせました。後は、スクリーンで昆虫が「大きくなっている」と捉えるなら、「バグズ・ライフ」みもあります。※この辺は、昆虫恐怖症や集合体恐怖症の方にはキツいかもしれません… 
 次に、バズがテスト飛行を何度も行うシーンは、正に「トップガン・マーヴェリック」でした。先に観ておいて良かったです!
 そして、SF要素としては、「インターステラー」・「タイムマシン」・「E.T.」・「スター・ウォーズ」・「バック・トゥ・ザ・フューチャー」・「LOOPER/ルーパー」などの有名作品からの「オマージュ」が沢山ありました。
 特に、バズとアリーシャが指と指を伸ばしてツンと繋がるところは、まさに「E.T.」でした。ここの「無限の彼方へ…さぁ行くぞ」の言葉にグッときました。
 さらに、ロボット達の造形は、「トランスフォーマー」・「バンブルビー」・「ロボコン」などのメカ作品を思い出しますし、ロボット達との戦闘は、「ガンダム」・「トップをねらえ」・「エヴァンゲリオン」などを思い出す人もいるかもしれません。前述より、本作の戦闘シーンのカッコ良さ、熱さは半端ないので、これらの作品が好きな人は嵌まるかもしれません。
 ちなみに、ソックスは正に「ドラえもん」や「ベイマックス」でした。小道具や秘密の袋を持っていたり、「ネズミのおもちゃ」も付属でついていたり、とにかく有能すぎて、本当に欲しくなりました。前述した「アイヴァン」とは、また違った面白さがありました。

5. それぞれの行く道、「自分自身」との決別、「過去改変」への是非がテーマである。

 本作も、従来のピクサー作品と同様に、コメディーパートだけでなく、シリアスパートもあったため、物語にしっかり緩急がついていました。

 まず、「それぞれの行く道」については、就職・結婚・出産など人生の「ライフステージ」にて、時に人と違ってくることへの「寂しさ」を感じることがあります。勿論、周囲の人が幸せになってくれたら、「嬉しい」けれど、どこか「取り残された」感覚に陥ることもあります。それでも、その気持ちに「折り合い」をつけていくこと、そして自分の願望を実現したければまずやってみること、これらは「人生の普遍的なテーマ」だと思います。
 そういえば、「トップガン・マーヴェリック」でも、マーヴェリックとルースター(グース)、アイスマンでは、それぞれ目指した道が違っていて、一抹の「寂しさ」を覚えました。それでも、自分の進むべき道を見つけようともがくマーヴェリックには、私達と通じる点がありました。

※ここからは、物語の重大なネタバレを含みますので、見たくない方は飛ばしてください。

 また、「自分自身」との決別・「過去改変」への是非について、これはバズがザーグの「正体」を暴いたときに掲げられたテーマです。  ザーグの「正体」について、一見すると「バズによく似ている老けた男性」でしたが、なんとバズ・ライトイヤーの「もう一人の自分」だったのです。
 その「彼」は、仲間と出会わず孤独に生き、未来で圧倒的な技術力を手に入れていました。タイムスリップと惑星脱出の燃料になるクリスタルを持つ「宇宙船から来たバズ」に会うことで、過去の自分のミスを「なかったこと」“にしようという魂胆がありました。※こういう、「未来の自分」と対峙する話は、映画「LOOPER/ルーパー」と似ています。
 作中では、自分の過ちを責め、正そうとするバズと、今目の前の時間でベストを尽くそうとするアリーシャがうまく対比されています。こういうバズの姿勢は「間違ってはいない」のですが、それが「なかったことにしたい」という気持ちまで陥ると、「ザーグのバズ」になってしまうのでしょう。
 もしかしたら、「宇宙船から来たバズ」は、「ザーグのバズ」に、「過去に囚われる自分自身」を見たのかもしれません。見た目は「未来に行って年老いて」も、心は「過去の若い・未熟なままの」自分を。
 このように、「完璧」でいたいあまりに、自分を過度に取り繕ってしまったり、「なかったことにしたい」と自分自身に素直に向き合えなかったりすることは、現実でもよくあります。
 それでも、「不完全」な自分でも良い、「今の自分」を受容することが大事だと教えてくれた作品でした。

 ちなみに、玩具のザーグとバズが「親子」というのは、「トイ・ストーリー2」で描かれていました。本作は、それとは「異なる」けれど、実は「一緒」、ある意味「アンサー作品」だと思います。
 もしかすると、「ザーグのバズ」は、「宇宙船から来たバズ」の中にいた「インナーチャイルド」かもしれません。よって、広義の意味なら「二人のバズ」は「親子」だったと捉えることも出来ます。※ここは、「私ときどきレッサーパンダ」でも似たような描写がありました。

6. 自分では気づいてないだけで、皆何かしら、誰かの役に立っているのかもしれない。

 本作で登場した「ジュニア・パトロール」やロボット達は、皆「ポンコツ」で、「完璧主義」なバズと上手い対比になっていました。
 バズは、当初はその性格故に、何でも一人でやりたがり、協調性の低い部分が目立っていました。しかし、彼らと出会い、協力して危機を乗り越えることで、段々と寛容になっていきます。
 一方で、ジュニア・パトロール達も、失敗が怖い故に、挑戦心が弱いところがありました。ミッションに取り組むものの、経験値不足故に、沢山失敗しまくります。
 しかし、お互いが長所や得意分野を補い合い、協力していくにつれて、徐々に信頼関係が構築されます。ここからは、失敗を「責める」のではなく、「赦せるか」(これは自分も相手も)、そして、自分一人で頑張りすぎるのではなく周りに協力を頼めるかが大事だということを伝えてくれました。
 だから、たとえ、「ポンコツ」でも、何かが「不得手」でも、誰かの役に立っているものかもしれません。それは、必ずしも自分自身で気づくとは限りませんが。

7. 物語のスピードが早いので、SF設定がこんがらがる人はいるかもしれない。

 本作、私としては概ね面白かったし、観て良かった作品ですが、一方で「引っかかる」点もあります。実際、レビューサイトやYoutuberの感想では、見事に「賛否両論」でした。

 本作は「ガッツリSF作品」かつ、物語のスピードが速いので、一部理解が追いつかなかった所はありました。
 特に、「宇宙船から来たバズ」と「ザーグのバズ」が対峙するシーンは、「二人」バズがいるので、とてもややこしいですし、そこからの戦闘は怒涛の展開なので、頭がこんがらがる人はいるかもしれません。もしかすると、SFアレルギーのある方には、キツいかもしれないですね。

 所謂、「トイ・ストーリー」シリーズのように、皆で笑えるファミリー映画を期待すると、かなり「違う」ので要注意です。そのため、本作に「乗り切れなかった」という意見も理解できます。そういう意味では、本作は「トイ・ストーリー4」とはまた違った「賛否両論」になりそうな気がします。
 正直な所、小学生以下のお子様には理解が難しいかもしれません。ここは、「ソウルフル・ワールド」もそうでしたが。

8. 説明台詞は「多い」ので、気になる人は気になるかも。

 前述より、本作は「ガチガチのSF作品」です。「バズの4分が皆の4年」という設定自体はシンプルですが、そこに「ウラシマ効果」や「アインシュタインの相対性理論」など、時間や宇宙の法則がガッツリ説明されます。
 これらの説明台詞は、作中でかなり「多く」、常に誰かが喋り続けているような感じだったので、気になる人は気になるかもしれません。私も、ちょっと耳が疲れました。
 特に、バズの台詞の量が半端なく多いので、原語版のクリス・エヴァンスさんや日本語吹き替え版の鈴木亮平さん、かなり大変だっただろうなと思いました。

 ちなみに、声優さんの演技は良かったです。バズ役の鈴木亮平さんは勿論のこと、アリーシャ役のりょうさんは、若い女性から老女まで演じていて凄かったです。
 孫娘のイジー役の今田美桜さんも、元気な性格と、相反して自信が持てずに中々一歩を踏み出せない、揺れ動くキャラをうまく演じていました。
 ソックス役のかまいたちの山内健司さんのロボット音声は癖になりました。ソックス、可愛いので人気が出そうですね。ちなみに、「トイ・ストーリー4」や、「私ときどきレッサーパンダ」と続き、ピクサー映画における芸人の声優起用は最近のトレンドなんでしょうかね?
 本職声優さんからは、ザーグ役の銀河万丈さん、AI音声の「アイヴァン」役の沢城みゆきさんが印象に残りました。他にも、三木眞一郎さんや小松史法さんなども出演されています。

9. エンドロールは必ず最後まで観てほしい!

 毎回「お約束」となっているピクサー映画のエンドロールの「サプライズ」ですが、本作では、2回「スペシャル映像」が挟まれます。ザーグの「結末」は如何に?もしかしたら、「続編」があるかもしれませんね!

 最後に、一つ惜しかったのは、予告編で流れたデヴィッド・ボウイの「Starman」が本編で流れなかったことです。あの曲と、宇宙に飛ぶバズの姿が重なって熱くなれたので、是非本編でも流してほしかったです。

出典: 
・映画「バズ・ライトイヤー」公式サイトhttps://www.disney.co.jp/movie/buzzlightyear.html

・映画「バズ・ライトイヤー」公式パンフレット

・映画「バズ・ライトイヤー」Wikipediaページhttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

・ネタバレ!『バズ・ライトイヤー』あの改変はなぜ? 「トイ・ストーリー」からの変更点について監督が語る
https://virtualgorillaplus.com/anime/lightyear-chenged/

・未来の自分を殺せるか? 異色タイムトラベル・アクション『LOOPER/ルーパー』https://www.gqjapan.jp/culture/movie/20130111/w_looper-2

・ヘッダー画像はこちらから引用。
BANGER!!! 映画評論・情報サイト
 『トイ・ストーリー』のスピンオフ映画『バズ・ライトイヤー』最新情報まとめ! 事前に知っておきたい物語の設定や、新登場<お助けロボット>のマル秘エピソードをご紹介!!
https://www.banger.jp/news/79936/