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おうちで中華 - 紫菜生蠔湯(磯海苔と牡蠣のスープ)

最近、自分の中で海鮮を使った中華料理への関心が強まっている。

中国にいた頃は、出張で海辺の町へ行くことが多く、現地ならではの海鮮料理を食べる機会はたくさんあった。一方、普段住んでいた町(たとえば上海)では、正直それほど新鮮な海鮮を入手できるわけではなかったので、自分で作ろうと思うことはあまりなかった。

だが、ここは日本である。近所の魚屋には、上海ではなかなか望めない鮮度の海鮮が安価に揃っている。今作らずに、いつ作るのだ!?

ということで、今日の料理は紫菜生蠔湯(磯海苔と牡蠣のスープ)。福建省の港町で知った極上スープだ。


紫菜生蠔湯 紫菜生蚝汤
zǐcài shēngháo tāng

紫菜生蠔湯(磯海苔と牡蠣のスープ)

この料理は、手間と美味しさが反比例している。ものの10分で作れるスープとは思えぬ味わいなのだ。

作り方は、シンプルの極み。ひとことでいえば、牡蠣を煮て、磯海苔と合わせるだけ。それなのに、これがまあ旨い。

豊かな海の香り。優しい旨味。ぷっくりふくらんだ牡蠣に岩海苔がからみ、ひと口ごとがご馳走になる。中華だしの類は一切いらない。素材を組み合わせるだけで、十分な美味しさが生まれる。

牡蠣だって、特別なものを用意する必要はない。スーパーで売っている加熱用の牡蠣で十分だ。

安い牡蠣でいいので、たっぷり入れた方が美味しい。

海苔は、本場と同じ味を目指すなら、紫菜という中国の乾燥磯海苔を使うといい。通販で簡単に買える。まあ、日本の海苔で作ると優しい仕上がりになって、それはそれで旨いので、気軽に作ろう。

「こんなに簡単で、こんなに旨いの?」という驚きを是非体験して欲しい。

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