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【無料公開】北京で食べた1 - 3泊4日で喰い納め!初戦は東直門の水餃子

新年明けましておめでとうございます。2025年も昨年以上に幅広く発信をしていきたいと思います。よろしくお願いします。

ということで、香港・マカオ篇と並行して、新たな旅行記を始めます。今回の舞台は、中国の首都・北京市。2019年5月、上海から日本へ戻る直前に、「最後に北京料理を食べたい!」と3泊4日で北京へ飛んだ時のお話です。

実はその半年前にも北京旅行を企画していたのですが、当時2歳の我が子が旅行前日に発熱し、泣く泣くキャンセルした経緯があったので、このラストチャンスに賭ける我々の意気込みは、並々ならぬものがありました。

まずは、このスマホカバーをご覧あれ。泣く子も黙る北京の白酒、紅星二鍋頭のラベルです。普段は貴州茅台酒のカバーをしているのですが、北京に行くとなれば、やっぱりこれ。「セメダイン臭がする」「絶対二日酔いになる」などと散々な言われようをする酒でもありますが、僕らにとっては、学生時代の北京留学の時から飲んできた青春の酒なのです。

帰国前最後の北京ですから、旅の目的は広州篇と似た形になります。すなわち、「3歳我が子に本場の北京料理を経験させる」&「大人は思い出の北京の食を楽しみ尽くす」です。

今回も、新規開拓は一切せず、馴染みの店で大好きな料理をひたすら食いまくることに主眼を置きました。新刊「中華満腹大航海」に登場する料理はもちろん、その他にも魅惑的な料理が続々登場しますので、ご期待ください!

北京1 - 3泊4日で喰い納め!緒戦は東直門の水餃子!

朝イチで上海を発ち、昼前に北京到着。素晴らしい青空とそこら中を飛び交う柳絮に迎えられ、一気にテンション爆上げだ。どんなに大気が汚染されようとも、僕らの記憶の中の北京には、いつもこの青空が広がっている。はるか昔の留学生活が思い出されて、連れも僕もいきなり感無量に。

抜けるような北京の青空

空港から直接乗り付けたのは、これまでもちょくちょく通っていた「咱家餃子」。お目当てはもちろん、水餃!水餃!水餃!(3回言った)。僕は学生時代に初中国の北京で食べた水餃子に感動して中華料理の沼に引きずり込まれたということはあちこちで書いているが、我が子にもまず北京の水餃子を味わってほしかったのである。

水餃子の人気店

具の多彩さが、本場の水餃子の魅力だ。いろいろ食べたいので、異なる肉と野菜を組み合わせて、5種類を2両(100g)ずつ注文した。

因みに、「両」とは重さの単位で、皮にする前の小麦粉の重さを意味している。水餃子はこの重さを基準に注文をするので、慣れない人にとっては量をイメージしにくいだろうが、下の写真が2両(100g)である。

来たぜ、水餃!

尚、「10両=1斤(500g)」となる。昔は品書きに「1斤〇〇元」と書いている店が多かったので、何も知らぬ学生時代の僕はそれを指さして注文し、山盛りの餃子(上の写真の5倍)を前にして呆然としたことがある(笑)。

今回頼んだのは、猪肉茴香(豚肉とウイキョウの葉)、猪肉酸菜(豚肉と白菜漬物)、猪肉香菜(豚肉とパクチー)、牛肉胡蘿蔔(牛肉と人参)、羊肉大葱(羊肉と玉葱)という王道かつ全方位的なラインナップだ。

ここの水餃子は、皮がもっちりしてるのに後味が軽く、異様に旨い。どの餃子も素晴らしく美味しくて、供されるたびに瞬時に姿を消し、わんこ餃子の様相を呈した(笑)。

写真だと何がなんだかわからんな(笑)
とにかく喰う!
いくらでも入る!
単なる餃子が異様にうまい!

中国の水餃は、基本的に餡にニンニクは入れず、肉と野菜そのものの香りを楽しむ。つけるのも黒酢だけ(地域によってはガッツリ刻みニンニクを入れるけど)。だからこそいくら食べても食べ飽きない。味も香りも多彩で、肉も野菜もたっぷり摂れる、最強の完全食だと思う。

豚肉とパクチー
牛肉と人参
豚肉とウイキョウの葉
羊肉と玉葱

北京は8年ぶりとなる連れは、「これだよ、これ!上海のとはやはり別物だよ!」と感涙せんばかり。片や初北京の3歳我が子は一心不乱に食べていたかと思うと、突然笑顔で鼻歌を歌い始めた。上海の大饂飩(巨大ワンタン)に匹敵する好物になったかな?

水餃だけで満腹になりたかったので、その他頼んだのは拍黄瓜(キュウリのニンニク和え)だけ。塩・酢・胡麻油のみのシンプルな味付けで、理想的なアペタイザーにして箸休めだった。

拍黄瓜(キュウリのニンニク和え)

皮を綺麗に剥いてあるので口触りが柔らかく、3歳我が子は水餃と同じくらい気に入った模様。大人は、燕京啤酒(北京のローカルビール)をぐいーっと干した。

水餃だけで満腹になりたいなどと言いつつ、韮菜盒子はやはり外せない。両面をカリカリに焼き上げたわらじ大の生地の中には、ニラ玉がたっぷり詰まっている。

韮菜盒子
ニラ玉ぎっしり

ふはっ!うまひ…!熱々の汁気と共に小麦粉や油の香ばしさとニラや玉子の甘味が口の中で一気に弾け、肉ゼロでも実にリッチな味わい。冷えた燕京啤酒がぐびぐび進んだ。

これだけ主食を食べると、さすがに満腹。急に眠気が襲ってきた。夕食までホテルで昼寝でもしよう…と、観光もせずに近くのホテルにチェックインした酒徒家なのだった。

店舗情報

咱家餃子
住所:中国北京市北新桥街道东直门南小街55号(baidu map) 

<2025年1月>

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