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週末は子どもたちと寒風吹きすさぶサイクリングへ
土曜日はサイクリング行こうよと娘を誘ったら、レジンやりたいから行かないと断られて珍しく息子と二人で出かけた。息子はだいぶ速く走れるようになっていて、娘がいないと実にスムーズにことが運ぶ。大きくなったなあ。
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狭山湖の堤防に出てみると暴風が吹き荒れていて、自転車を斜めに傾けないとまっすぐ進まない。それでも息子は楽しそうにぼくについてきて、妹のいない親独り占め時間を彼なりに堪能しているのだろう。
よく晴れていて湖の向こうに富士山がくっきりと見える。風さえなければいい天気なんだけどなあと思っていたら、真の寒さは多摩湖についてからやってきた。風は増々強くなって、普段ほとんど波のない湖面が白く泡立っている。ここで息子は相当体力を削られたようで、おうちに帰ったら熱を出してしまった。そうだよね、キミ薄着だったしさ寒かったね。
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子どもたちはまったく薄着である。それで寒くないのと聞いても寒くないと言うし、厚着をすると体の動きが制限されるのが嫌なのだそう。だから手袋もしないしな。体脂肪率も5%くらいしかないだろうからそれは寒かったね。でもこうやって体力を回復させるたびに強くなっていくのだ。
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翌日の日曜日はもっと風が強くて、こんな日は森の中へ逃げ込むに限る。
周囲の畑やグラウンドから舞う土埃で視界が茶色くなるような風でも森の木々は防いでくれる。だから森の中は日差しで温かくて穏やかだ。今度は娘も一緒になって森の中をぐるぐる走り回った。
一歩森を出ると強風が待っていて、息子がヒステリックに風なんて嫌いだという。だからぼくは言ったのだ。だけどねキミ。風が吹かないと空気が淀んでわるい病気が流行ったりものが腐ったりするんだ。風が吹き抜けるというのはいいことなんだよ、と。
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ほら、風の谷が腐海に侵食されないできたのは風が吹いていたからじゃないか。キミもそのうち読むといいさ。ナウシカ全巻うちにあるから。
娘は新しくなった大きいバイクと格闘していて、うまく乗れないことに泣き言を言っていたけど、でも大丈夫だよ。キミはもともと運動神経がいいんだからすぐに慣れるさ。アニキと自転車が同じサイズになって、着実に成長しているなあと実感する。
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まだまだおちびさんでいてほしいと思うし、はやく大きくなってほしいとも思う。複雑な親心。
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