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高校卒業間際に襲いかかった悲劇【潰瘍性大腸炎】

「先生、具合が悪いので、別室受験させてください。」

高校3年生最後の期末試験が始まる前、私はとても気分が悪くなってしまい、欠席するか、我慢して受験するか悩みに悩んだ。

始まりは、その年の年始頃だった。
家族ですき焼きを食べていたとき、霜降り牛のせいかやたら胃にくるなと不快感を覚えていた。

そして、やたらとトイレに行きたくなる……。

最初は、いつものように胃腸炎にでもなったか、もともと胃が強い方ではなかったので胃もたれが長引いているだけだと思っていた。

新学期に入ると、次第に食欲がなくなっていき、
お弁当も全部食べれない日が続いた。

ある日、トイレで腹痛に耐えながら排便すると、
便器に血が付着していた。

え?嘘、もう生理来たの?

でも、生理独特のドロッとした感じはないし、
ペーパーで拭いても薄ら着く程度。

私の体、何が起こっているの?

血便を出すようになってから、私の具合はどんどん悪くなっていった。

見かねた母が、「一度病院へ行ったほうがいい」と言ってくれて、地域の胃腸内科を受診した。

一連の症状と、現在の容態を伝え、医師から告げられたことは

「んー、潰瘍性大腸炎かもしれませんね。」

「え?なんですか、それ。」

私の中に聞いたこともない名前の病名が轟いた。
動揺した私は、

「それってどんな病気なんですか?」

と、恐る恐る聞いた。

すると医者は、

「まあ、ネットで調べて。とりあえず下剤出しとくから。飲んで様子見て。」

は……………??????
ネットで調べろ……………?????

医者の意義を疑うような発言に絶句した。
こんなに、具合が悪いのに、どうしてそんなことが言えるの………???

治らない体調、永遠に続くのではないかという不安と、まともに食事が摂れないストレス、もしかしたらがんなんじゃないかと襲いかかる恐怖……。

大学受験を推薦で合格し、卒業の心配もなく、
高校生としての最後の青春を謳歌していたときに降りかかってきた正体不明の病気。

私は、これから果たして大学生活をきちんと送れるのだろうか。
これから、私の人生はどうなってしまうのだろうか。

これは、潰瘍性大腸炎という病気ときちんと付き合えるようになるまでの、記録である。

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