見出し画像

白洲正子の本、読みました

こんばんは~ちひろです。

さて、昨日お伝えしたように、今日は最近読んだ2冊の白洲正子の本を紹介していこうかなと思います!

1冊目が、「たしなみについて」。

画像1

この本を読んで、正直う~ん、一般人にはなかなかに手厳しい意見が多いなと思いましたね。教養が非常にあって、世の中の本質が見えすぎる人というのはこういう人なのだろうか。初刊が出されたのは1948年、正子が38歳の時だったというけれど、現代を生きる私が読んでも、海外と日本との比較考察や女性観、家族観など、うなずけるところがあり、ものすごい先進的な女性だったんだなと改めて感じました。

それに、源氏物語や枕草子など色々な作品が取り上げられて引用もされたりしていて、こういう方はやはり古典を深く愛し、学んでいるんだなぁと思いました。

「たしなみについて」というタイトルではあるけれど、他の内容も多かったです。個人的に印象深かったのは、何をするにしても型があってこそ、っていう意図の文だったかな。オリジナリティに拘るのは、まず型を理解し極めてから。これって結構色々なことに言えますよね。芸術でも仕事でも勉強でも。「型破り」って言葉があるけれど、そもそもの型がないと、始まらないんだな…と気が引き締まりました。

2冊目が、「金平糖の味」。

画像2

こちらの本は、正子の日本文化への膨大な教養や敬愛、そして正子から見た父親像が印象的でした。

たとえば「日本人ほど生活の中に芸術を取り入れた人種はいない」といった文。これって忘れがちだけど、きっとそうなんじゃないかな?

日々使う器も掛け軸も着物も庭も…。日常に溶け込んでいるけれど、紛れもなく美しい芸術品があまたあるんですよね。時代が進むにつれて、西洋の価値観がどんどん入ってくるようになり、良い方向に変化してきたこと自体は多いでしょう。でも、日本人として日本人の営みを長く支えてきた芸術文化について、あまりに知らないのは恥ずかしいなと改めて思いました。自分の国の歴史や文化や芸術を、もっと自分の言葉で語れるようになりたいです。

あと、正子の父に対する描写も結構印象的でした。

正子の父は13歳でアメリカに留学したらしく、それは西南戦争が終わって間もない頃だったそう。(日本史で学んだ)西南戦争っていえば、1877年(明治10年)のこと!そんな前に言葉の通じない異国に行き、大学も卒業するのってすごいなぁ。

そんな父を持った正子は能の修行を6歳から始めて、英語をひとことも知らない状態で14歳でアメリカに留学したそうです。

正子もすごい。度胸ハンパないな。私はまだアメリカに足を踏み入れたこともないのに( ゚Д゚) ひょえー。

欧米の教育を受け、海外生活が長かったけれど、侍の気概をずっと持ち続けていた正子の父は、とにかく誰からも信頼され、愛され、彼が頼めば人もお金もいつも集まったそうです。

正子の父は、無口だがユーモアもあり、人の悪口は決して言わなかったそう。人がAIに取って代わられずあくまで人であるならば、やはり大事なことは昔から変わらないのかもな~と改めて学ばせてもらいました。

と同時に私の父も無口で人の悪口とか言わないし、コツコツと仕事をしてきた真面目な人なので、見習うところたくさんあったな~って改めて思いました。ユーモア…はどうかな?笑 でもなくはないか(^^) よくお誘いが来てるから、愛されてるんかな?

幼かった過去の自分は、他の家庭と比べて、不満とか勝手に感じたりしてたんですよね。えぇそれは何度も…。でも、子どもとの向き合い方、背中の見せ方、言葉の掛け方、信念、家族観などそれぞれだから、比べてもしょうがいないんだなって今は本当に感じています。

私が私の両親のもとに生まれた意味は確実にあって、自分が大人になってくるにしたがって、それが分かってきたような気がします。母と父それぞれから受け継いだものを大事に、さらに自分の人生を輝かせられるよう、日々頑張っていきたいな、と思います😊 父と母、大好きです。ありがとう。

正子のような人の思想が、本という形で残っていてほんとに良かった。本は間違いなく私たちの世界を広げてくれますね。これからも本を読んで、糧にしていきたいと思います。

読んで下さった方はありがとうございましたー💗💗




いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集