BRSO 19.10.23 コンサートの記録:マキシム・エメリャニチェフ指揮、バイエルン放送響(ミュンヘン・ヘァクレスザール)
10月19日、BRSO(バイエルン放送響)のコンサートを聴きました(ミュンヘン・ヘァクレスザール)。
入口。
プログラム。
まず、このプログラムです。
最初の作曲家はファニー・ヘンゼル(1805ー1847)。
クラシック音楽に詳しい人ならわかるでしょうけれど、一般の人にはフェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディの4歳上の姉といえばわかるでしょう。
彼女はユダヤ人の大金持ちの家庭に育ち、恵まれた環境で音楽を学びました。
素晴らしい音楽的才能は幼少時から知られていました。
しかし父親は「女は結婚して主婦になれ」という信条の持ち主で、また弟のフェリックスも父親の考え方を疑いもなく受け入れていました。
姉から受けた音楽的影響は大きく、中には姉の作品を自分のものとして発表したものもあります。
本当にひどい。
ファニーは1829年、ヴィルヘルム・ヘンゼルと結婚します。
ヴィルヘルムは画家でしたが、2人の結婚は身分の相違で簡単ではなく、ヴィルヘルムが宮廷画家になってからやっと結婚することができました。
彼女が音楽を諦めずに作曲を行うことができたのは、夫のヴィルへルムの理解があったからですが、ヴィルヘルムが彼女の支援をした理由の一つに、メンデルスゾーン=バルトルディ家からの身分の差による偏見に対する仕返し、という見方もあります。
1830年6月、息子セバスティアンが生まれます。
この《序曲》はその後1832年頃作曲されました。
ファニーは特に歌つき作品の作曲に非凡な才能を示しましたが、この《序曲》は歌の入らない、彼女が作曲した中で、唯一の純粋な管弦楽曲です。
従来の作曲形式の枠を外れ、大胆な転調を繰り返しつつ、楽器の使い方も魅力的でユーモアのあるおもしろい曲です。
ブラームス《ヴァイオリン協奏曲》はあまりに多くの演奏に接する機会があるのですが、ただ、イザベル・ファウストが弾くと、多くの発見があります。
本当に素晴らしいヴァイオリニストです。
シューマン《交響曲第4番》が終わり拍手を受けるエメリャニチェフ。
1988年、ロシア生まれの注目される若手指揮者で、今回がBRSOへのデビューでした。
FOTO:©︎Kishi
以下はBRSOから提供の写真です。リハーサル時のものです。
©︎ BR / Astrid Ackermann
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