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BRSO 19.01.23 コンサートの記録:シャニ指揮BRSO(バイエルン放送響)、1月19日、ミュンヘン・ヘァクレスザール

1月19日、ラハフ・シャニ指揮BRSO(バイエルン放送響)のコンサートを聴きました。

ヘァクレスザールの入り口。


ホールへの階段を上がり切ったところ。
ちなみに、コートを預けるクロークは地上階の入り口にあります。
ここでコートや大きな荷物を預けるのですが・・・預けない人もいます。
ただ、客席に持ち込まれるとはっきり言って迷惑です。
ロシアのウクライナ侵攻の影響で、エネルギー節約があらゆるところで行われていますが、ホールは分厚いコートがないといられないほど寒いわけではありません。
また、ホールや劇場によっては、A4サイズ以上のバッグなどを客席に持ち込むことを禁止しているところもあります。これはテロ対策です。

そう思って写真を撮ったわけではないのですが、たまたま分厚いコートと大きな荷物の人たちが写っていました。
まだ、ここは緩やかなんですね。

フォワイエ。
美味しそうなケーキもあります。

コンサート開始前のステージ。

プログラム。

大変意欲的なプログラムです。
第一曲、アダムズの《ショート・ライド・イン・ア・マシーン》はスーパーカーに乗った時の曲ですので、オーケストラもスーパーカーの演奏でなければ!

バーバーの《ヴァイオリン協奏曲》を演奏したソリストのギル・シャハムが讃えられています。
シャハムのテクニックは超一流、バイエルン放送響は、『北のベルリン・フィル、南のバイエルン放送響』と言われています。
そんなオーケストラとのデラックスな共演です。

シャニもシャハムもオーケストラもステージに出てくる時から、にこやかです。
そして胸を張って登場、颯爽としています。
音楽家がニコリともしないで、猫背で(膝下で)歩いて登場すると、こちらも気分が萎えます。
日本語の『音楽』という言葉は文字通り「音を楽しむ」わけですし、演奏だけではなく出る時から雰囲気がつくられると嬉しいものです。

シャハムはこの夜、アンコールを2曲弾きました。
最初は英語で「作曲家のスコット・フィーラーがロックダウンが解除になった日にメールを送ってきました。その時の彼の曲《Isolation Rag》を演奏します」と説明、あいさつしました。2曲めはバッハ。

本当に、ロックダウン時、コンサートも全くありませんでした。
こうやって、また生の演奏に接することができるなんて、あの頃を思うと夢のようです。感謝でいっぱいです。

ところで、指揮のラハフ・シャニですが、ミュンヘン・フィルのゲルギエフの後任としてここのところ、かなり取り沙汰されています。
34歳になったばかり、とても優秀な指揮者です。
ただ、彼はロッテルダム・フィル首席指揮者とイスラエル・フィル音楽監督も務めており、3つのポストを持つことについての疑問はあります。


コンサート終了後、コートを取ろうとクロークの前に並んでいたら、ヴァイオリニストの大スター、アンネ=ゾフィー・ムターがすぐ横にいました。真っ赤なコート、黒のピンヒールの靴でした。
以前、アンドレ・プレヴィン指揮のコンサートに行った時、素晴らしいコートを着ている女性を見かけ、それがムターだったことがありました。当時、ムターはプレヴィンと結婚していました。

FOTO:©️Kishi

以下はバイエルン放送響から提供されたリハーサル時の写真です。
© Astrid Ackermann

この写真でも、特にシャハムがにこやかで、チャーミングなことがわかると思います。音楽できるなんて、自明のことではない。幸せなことだと思います。


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