Bayerische Staatsoper 14.05.23 オペラの記録:バイエルン州立オペラ、細川俊夫《班女》(5月14日、ミュンヘン・芸術の家)
5月14日、細川俊夫作曲《班女》を観ました。
これはバイエルン州立オペラのフェスティヴァル『Ja、Mai』の制作の一つです。
場所は『Haus der Kunst』(芸術の家)。
すぐ横を流れるSchwabinger Bach (シュヴァービンガー・バッハ)にはサーファーたちが集まります。
でも、5月も半だと言うのに寒い日が続いています。まだコートが手離せません。
芸術の家は1937年〜45年、『ドイツ芸術の家』という名前でした。
定礎式は1933年10月15日。ナチス時代の建物です。
展示物を持たない美術館で、特別展などが行われています。
建物内で行われた公演の説明会。
現在は自由な使われ方をしていて、卓球台も並んでいます。
説明会ではイヤホンが渡されました。最近は美術館でもこのような方法が採られています。話す方も大声をあげなくて済むし、説明会の参加者以外の人たちの邪魔になることもありません。
自由席だったので私は最後列の端っこ、技術デスクの横に座りました。上演中、担当者が、下の写真の真ん中に見える赤い箱の『merci』というチョコレートを時々つまんでいました。
劇場と違うので、ステージやピットはありません。両サイドの客席がオーケストラと『ステージ』を挟む形です。
公演プログラム。
A4サイズの箱に様々な紙がバラバラに入っています。
意欲は理解できますが、不都合な限りです。箱は大きくてかさばるし、取り出すとバラバラで1枚が新聞紙くらいの大きさ、公演会場で開いて読むわけにもいきません。これで10€。
さっぱり売れていないように見受けました。見ただけで買う気になれないのも当然です。
公演プログラムは演出や上演の意味を知るのに重要な情報が満載で、上演の一部です。監修は劇場のドラマトゥルク部長が責任を負います。残念。
日本語の新聞紙があるのは作品と関わりがあるからでしょう。
つまり冒頭、「Yoshio を待つ狂ったHanako」の新聞記事が出てくるからです。
細川俊夫の《班女》は2004年7月8日、フランスのエクサンプロヴァンス・フェスティヴァルで世界初演されました。指揮は大野和士でした。
それ以降、ヨーロッパ、北米、日本でも上演されています。
(カーテンがない)カーテンコール。
公演後、外に出たところ、久しぶりに太陽が顔を出していました。
光を浴びて波に乗るサーファーたち。
FOTO:©️Kishi
バイエルン州立オペラの《班女》関連サイト
https://www.staatsoper.de/stuecke/hanjo
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