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年の差育児 上の子のココロをケアする現実的な方法

 小学2年生で、初めて兄となったムスコくん。
 それまで一人っ子でのびのびと育っていた分、妹の誕生はちょっとした試練だったようで、ココロのケアにはいろいろ格闘しました。
 試行錯誤する中で、「これは効いたな」という一手をご紹介します。

☆赤ちゃん返りじゃなくて、「グレる」?

 わりと大きくなってからベビーさんが誕生した場合、上の子は一体どうなるのか。

 毎日の大半をハハと過ごす幼児さんと違って、小学生には外の世界が広がっています。毎日学校へ行き、放課後や休日もハハよりもお友達との時間が重要となっているお年頃。
 我が家はチチが少年サッカーのコーチをやっていることから、もはやムスコくんの健全育成はチチの守備範囲となっており、「ハハじゃなきゃダメなこと」は、正直そんなにないなあ、という状況でした。

 しかし、逆にいろいろと知恵が付いている分、下の子が生まれることについてストレスを感じるかも?

 出産前、ワタシは年の差育児経験者に出会うたびに、「上の子ってどうなる?」と聞いてみていました。

 ざっくりした結論は以下の通り。

 さすがに赤ちゃん返りはそんなにない。
 しかし、「グレる」ことがあるよ、とのお話でした。
 
 たとえば、言葉遣いが荒っぽくなる(悪ぶってる?)。親の言うことを聞かずに反抗的になる。お友達に乱暴をする。学童保育や学校に行くのを拒否する、というパターンもあるらしい。

 え。けっこう大変じゃん?

 ちなみに、以上のリサーチは男の子の場合です。
 女の子の場合は、ママと一緒にベビーを可愛がってくれることもあるとか。うらやましい!


☆心構えの準備ゼロの我が家

 大変じゃん、という予測に怯える一方、我が家ではムスコくんに「兄になる心の準備」的なものは一切やっていませんでした。

 というのも、過去に何回かの流産があり、不育症の治療をしながらの出産準備でした。健診で「元気に育ってますよ」と言われても、実際に産声を聞くまではまだ安心できない、というハハの思いがありました。

 赤ちゃんが生まれてくるなあとウキウキ準備をしていたのに、その未来が不意になくなってしまう、というのは本当につらいものです。
 「おにいちゃんになるよ」とムスコくんに話してすぐに赤ちゃんがお空に帰ってしまい、一緒に泣いた経験もありました。

 そんな状況だったので、ムスコくんにも「ハハのお腹の中に赤ちゃんがいるよ」とは話しましたが、それ以上の未来の話はできないまま、出産の日を迎えたのでした。


☆これが「グレる」現象? 反抗的なムスコくん

 では実際、妹が生まれてみて、ムスコくんはどうだったか。

 出産のタイミングは夏休みでした。ハハは産院に入院となるので、おばあちゃんの家にお泊まりしてもらったのですが、夜にシクシク泣いてお布団に潜り込んできたそうです。
 
 学童保育でも、この出産前後の数日はちょっとしたことで泣いたりケンカをしたりで手を焼いた、と後から指導員さんに聞きました。
 うーむ、わかりやすく不安定。

 そして、ハハが退院した後は、何かというと「わかってるよっ!」とふてくされることが多くなりました。

 これか。これが、「上の子がグレる」というやつか。

 「宿題やった?」と聞いただけなのに、「なんで今やんなきゃいけないのっ」と声を荒げるムスコくん。
 なんでって、宿題だからだよ。
 つべこべ言わずにさっさとやれ、と怒りたい気持ちをグッとこらえ、「こっちおいで。一緒にやろう」と精いっぱい優しげな声を出すのですが、奴はグズグズと反抗的な態度です。

 あー。もう。面倒くさいなあー。

 妹誕生で不安定になっているムスコくんの心をケアしなければ、という気持ちはありますが、こちらも久しぶりの新生児育児。なかなか手一杯なんですけど。

 一体どうすればいいんだろう?


☆「名前をいっぱい呼んであげるといいよ」

 前置きが長くなりましたが、ここからが解決策のお話です。

 1年半ぶりに行ったマッサージ店でのこと。
 授乳でバキバキに凝った肩回りをほぐしてもらいながら、施術師さんに我が家の困った状況をお話しました。すると。

 「名前をね、たくさん呼んであげると良いんだよね」と、施術師さん。

 ん? 名前? ムスコくんの?

 「赤ちゃんの名前は、お世話しながら一日に何十回も口にするじゃない? ムスコくんの名前も、いっぱいいっぱい呼ぶようにすると良いと思う」とのこと。

 なるほど。「ムスメちゃん、おっぱいだよ」「ムスメちゃん、ダメよ」「ムスメちゃん、かわいいねえ」と言い倒す毎日には心当たりがあります。だって赤ちゃんだから。

 兄と妹。親としては、もちろん愛情に分け隔てはないつもり(というか兄の方に精一杯気を遣っているし)ですが、名前を呼ぶ回数はというと、圧倒的に妹に偏っていることに気がつきました。

 ムスコくんの名前、そういえばあんまり呼んでないかも。
 よっしゃ。ここは、盛大に呼んでやろうじゃないか。

 体のコリもほぐれ、前向きな決意を胸に帰宅しました。

☆ハハの気持ちがムスコに向く

 呼んでみました。必要のあるときも、ないときも。
  
 反抗的でもグレかけていても、まだまだ小学2年生です。
 名前を連呼して頭をグリグリしてやると、「なんだよう〜」とニヤけ顔になるムスコくん。あら、可愛いじゃない?

 ムスコくんの名前を呼ぶと、ワタシの気持ちがムスコくんの方にグイーンと向く、ということが自分でもわかりました。
 腕は妹を抱っこしていても、「ムスコくん!」と口にすると、心のピントが彼に合うのです。
 ムスコくんにもこのズームアップは伝わるようで、落ち着いて会話ができるようになってきました。

 自動車の運転教習のとき、「目線が大事!」と教官に言われたことを思い出しました。「運転は、見てる方向に自然と向かうもんだよ」と。

 見ている方向に、カラダは向かっていく。
 声を掛けた方向に、キモチは向かっていく。

 そういう風に、人間は出来ているみたいです。

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 上の子の心をケアしなきゃと思っても、実際にどうすればいいのか難しい・・・という方には、この方法を全力でオススメします。

 それにしても、マッサージ師さんって何でも知ってるなあ。

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