絵を描くと得られる3つの効能|暮らすように旅してみるニューヨーク編
美術を見てもよくわからないときは、自分で体験してみるのが早い。
ということで、デッサンを体験して感じたことは、次の3つ。
(↓ちなみに、高村光太郎さんや草間彌生さんも在籍した、こちらの美術学校で体験できる。)
絵を描いて感じたこと
①普段見ているようで見ていないことが多いこと
肩がどこから動くのか、カップの取っ手がどこについているのか、リンゴの形が綺麗な丸でないことなど、絵を描くと、いままで思い込みでしか見ていなかったことに気づく。
また、観察を深めていくと、その対象物の内部にまで思いをはせることになる。例えば、人を描いているときは、筋肉の動き方や骨のつき方などを想像することになる。
②細部にとらわれるとイビツになること
服のシワや指など細かいところにとらわれると、全体としてのバランスを崩してしまうので、全体のファルムを大まかに捉えることも大切になってくる。
③視覚だけでなく、五感すべてが刺激されること
個人的な体験になるかもしれないが、観察物が出す音、触感、味などイメージが勝手に膨らんでくる。観察眼を養うことで他の感覚器も敏感になるのかもしれない。
絵を描いてみたことで感じた変化
絵を描くことを体験したことで、自分や身の回りに起こる変化に敏感になった。たとえば、空の青が昨日と違うことや、人によって髪の流れが違うことなど、普段何気なく見ていることでも一つひとつ違うことに気づく。
アートはとてつもなく主観的で純粋なもの
アートとは自分の内面と向き合い純粋に自分の感覚を視覚化する行為なのだと気づいた。同じものを見ても、感じ方は10人いれば10通り。
そして、感じたままを自由に表現することがアートなのだ。何かに囚われることなく。
このように、主観的で、他者を気にせず表現することは、普段していないことに気づかされた。
仕事は、誰かの役に立つこと、人に見られることを意識するので、客観性が大切になってくる。
その反対側にあるのがアートなのだ。
同時に、純粋な自分を表現し続けるというのは、タフな世界。
アーティストは、才能があるがゆえに、その世界に没頭する人生ことになる。そう思うと、アートの見方も変わってきそうだ。
※暮らすように旅してみるコツ
海外でワークショップに行きたいときは、ガイドブックに頼らず(ほぼ載っていない)、駅や路上に置いてあるフリーペーパーやWeb検索が早い。デッサン体験だけでなく、演奏会やお料理教室などもある。
ニューヨークなら、ニューオープンのレセプションパーティーも多いので、無料でパーティーに行って美味しいお酒やお料理をいただけたりするので、情報を集めて、その時その場でしかできない体験に時間を使いたい。
セントラルパークのすぐ近くにあるから立ち寄りやすい。