長野で味わうマクロビランチ
長野に拠点を増やして早5ヶ月。
もともとは東京都との二拠点生活だったが、新型コロナウイルスの影響でここ数ヶ月はほぼ毎日長野で過ごしている。
外出自粛期間の中で、私の食生活は大きく変わった。
長野に溢れる地産の新鮮なお野菜を食べ、自分にフィットする食生活がだんだんとわかってきたような気がする。
今が一番食を楽しめているし、そんな毎日がとても心地良いと感じている。
とれたての免許とともに、運転の練習のためにも、テイクアウトのランチを車で買いに行くのが日々の楽しみのひとつ。
最近見つけたマクロビのランチボックスにはとても心を動かされた。
長野県佐久市にあるマクロビ向けのレストランでは、現在テイクアウトのみで営業をしている。
マクロビ(マクロビオティック)とは、玄米や全粒粉を主食に、動物性食品以外の穀物やお野菜をおかずにした日本の伝統的な食のスタイルのこと。
店内に入ると、黒板ボードにはその日のメニューが書かれている。
自家田園の玄米と、地域の旬なお野菜を使った日替わりランチBOXを注文。
ひとつひとつ丁寧に作られるお弁当を見ると、食べる前から心地が良い。
マクロビと聞くと、正直今まで「お野菜と穀物だけで満足感味わえるのかな?お腹いっぱいになるのかな?」と思っていたが、そのイメージを180度ひっくり返すような食べ応えのあるもちもちの玄米とおかず。ボリュームもたっぷり。
りんごチリソースの生春巻きは口に入れた瞬間爽やかな香りと味わいが広がって最高だし、ピンクビーツのポテトサラダはしっかりとした濃い味でしゃきしゃきとした食感がたまらない。初めて食べたソイミートの生姜焼きは、まさに鶏肉を食べているような食感と味はありながらも、脂の重さは感じない。
一つのランチボックスの中でも、サッパリしたものから濃厚なものまで、こんなにも色んな味わいが楽しめるのかとビックリ。
お肉や魚を一切使わず、お野菜や穀物中心であるにもかかわらず、それぞれのおかずが立派な主役になっているし、食べ応え十分でお腹も心も満たされた。
私の食生活がガラッと変わったのはつい最近だが、それまでは何も意識せずに目の前にあるものを食べてきた。
こうして角度を変えて見てみると、今まで知らなかった食の楽しみがたくさんある。
知らないこともまだまだ多く、これからどんな素敵な食の楽しみ方に出会えるんだろうかとワクワクする。
これからも食を通して新たな自分を発見したり、お野菜や穀物の持つ豊かな味わいを知っていきたいと思ったランチタイムだった。
武藤千春
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