ファッションを入り口に、時代を感じることができるウェブメディア
8月に入り、関東甲信ではやっと、梅雨が明けましたね。平年より11日も遅い梅雨明けだとか。
まだまだ安心はできない日々が続いていますが、久しぶりの青空に、ようやく夏の気配をしっかりと感じた今日。それもそのはず、最高気温は31度と真夏日です。暑さでバテそうになりながらも、六本木ヒルズから見える青い空と白い雲、そして赤い東京タワーが色鮮やかで、たっぷりパワーをもらいました。
毎週土曜日15時から17時まで生放送でお届けしている J-WAVE「SHIBUYA DESIGN」では、渋谷のこと、デザインのこと、あれやこれやと2時間お話ししています。
今日ご紹介したウェブマガジン「ACROSS」がめちゃくちゃ面白くて、編集長の高野さんからお話しを伺いましたが、大変興味深く、まだまだお話し聞きたかったなぁと。
ACROSS とは?
1977年に設立したパルコのファッションとカルチャーのシンクタンクが運営するメディア。1980年8月より毎月、渋谷、原宿、新宿の路上で、若者とファッション・カルチャーを、観察・インタビューする「定点観測」を基礎研究とし、東京の若者とファッション・カルチャーを研究しています。
(オフィシャルサイトより引用)
オシャレな人だけを撮影するストリートスナップとは少し違っていて、「どのアイテムが流行っているか?」だけでなく「そのアイテムをどう生活に取り入れているのか?」という部分にもフォーカスを当てていたのが興味深いなぁと感じました。
今月の定点観察のテーマは、女性のトップスをボトムスにインするスタイルだそう。
「最近はパンツにすっきりとトップスをインしている人が多いんです。」とおっしゃっていて、ふと自分のファッションを見たら・・・
なんということでしょうか、そのまんまの格好をしているじゃありませんか。今日のわたしは、黒のストレートデニムに、黒のトップスをインしておりました。
そのほかにも、「そういうファッションの人最近よく見かけるー!」というような例を色々と聞かせていただいて、肌ではなんとなく感じていたものを、こうしてしっかり観察して調べたデータとしての話を聞くと、うんうんと、うなずけることばかり。
実はわたしがプロデュースしているファッションブランド BLIXZY でも以前短期で静岡パルコや広島パルコ、札幌パルコなどに出店したことはありましたが、パルコでこんなにも面白い取り組みをしていたとはつゆ知らず・・・しかも70年代からずっと続いているというのだから驚きです。
19歳の時にアパレルの世界に飛び込み、日々色々と学びながら思考していますが、こうして生活に寄り添って少し違った視点からファッションを捉えてみると、もしかしたら、今までは流行りのアイテムやブランドなど「ファッションの表面ばかり注視していたのかも?」と、消費者目線で考えてきたつもりだけど「もっと消費者目線になれるのかも?」と思えてきます。
たしかに自分が消費者として洋服を買う時、「あのアイテムが欲しい!」「あのブランドが欲しい!」と思って買う時ももちろんありますが、「こういうシーンで、家にあるこの服と合わせたらどうだろう?」「あの服にも合わせられるかも?」とリアルに自分の生活に溶け込んだイメージを想像することがほとんど。
ファッションを入り口に、時代やカルチャーを切り取る、そしてそこから半年後や一年後を予測する、ほかのファッションマガジンとは一味違ったファッションの捉え方、楽しみ方がここにはありました。ウェブマガジン「ACROSS」、今後も注目していこうと思います。
編集長・高野さんのお話し、気になった方はradikoのタイムフリーでぜひ。1週間以内でしたらお聴きいただけます。
さて、土曜日は夜更かしの日です。(勝手にそう決めてます。)
今日のMARUNOUCHI MUSICOLOGYをタイムフリーで聴いてBLACK EYED PEASでテンション上がりながら、深夜1時からのJ-WAVE SATURDAY NIGHT VIBESのオンエアを待ちます。
といいつつ、毎週途中で寝落ちして、結局翌朝タイムフリーで聴くことになるのですが・・・今日はどこまで聴けるかな。
武藤千春