フィットネスでハッピーになるって本当にできるの?ダイエットが続かない人に読んでほしい、マインドシフトの方法 - ケリー・マクゴニカル著のブックレビュー
しばらく更新が空いてしまいましたが、今日はBookレビューをしたいと思います♡ダイエットを目指してフィットネス・筋トレをしているけど、なかなか上手くいかない。続かない。という方に是非読んでいただきたいnoteです。Noteを読んで、「今日からは運動とこう向き合おう!」「こう頑張ったら続けられるかも!」と思っていただければ嬉しいです。
ケリー・マクゴニカル著『スタンフォード式人生を変える運動の科学』
1. そもそもなぜ、この本を手に取ったか。
そもそも、なぜこの本を手に取ったか?それは、私が代表を務めるボリウッドフィットネスを行うBOLLYQUEの理念「唯一無二の自分の人生を楽しむということを、ボリウッドフィットネスを通してBollyqueが実現します。」を考えていた時に疑問に思った事が発端です。私はボリウッドダンスに出会って、フィットネスをする様になって日常が楽しくなりました。でもそれは独り善がりじゃなくて他の人も同じように感じているのかな?ボリウッドフィットネスで「人生を楽しむ」って少し大げさすぎない?と感じていました。そんな時に、以前TEDの名スピーチを見たことがあるスタンドフォード大学の心理学者マクゴニカル氏の最新図書が「動けば、幸せになる」という帯に巻かれて紀伊国屋で売られているのが目に留まりました。
“運動の効果は、健康増進やダイエットにとどまらない。やり遂げる力、他者との絆、困難に立ち向かう勇気、人生を充実させるすべてが、身体を動かすことで手に入る。本書は最高の人生を送る究極の実用書である“
そんな内容の本を読まないわけにはいかない!きっと、「フィットネスが私にもたらしてくれたハッピーの秘訣」がここにあると確信しました。
2. 私が考えるダイエットの目的
いつも運動してるのになかなか痩せない、一向に腹筋が割れない、なのに気づいたら糖質たっぷりの甘いお菓子とポテチやハイカロリーの食べ物に手が伸びている自分がいる。そんな状況にフラストレーションが溜まるひとも少なくないと思います。私も気づいたらそんなマインドセットになってます。でもそもそも何故そんなイライラしたり、自己嫌悪に陥ってまで「痩せたい」と思うのでしょうか?奇麗になりたいから?じゃあ、痩せたほうがいいと思っているのは誰?誰に奇麗に思われたいの?と一度そこで考えるようにします!
同じように今「痩せたい」と思っている方に、「何のために痩せたいのか?」を疑って欲しい!と思います。私は自分の中で「すらっとした足が奇麗」と定義してそれに向かって努力することには賛成ですし応援しています。昔着ることができたお気に入りのドレスを着れるようになりたい、バレエの発表会があってリフトされるのに軽いと技を上手くこなせるから痩せたい。そういった目的を持ったダイエットは応援します!ただ、「昔の自分に戻って旦那を振り向かせたい」とか「同窓会で太ったねって言われないように」といった、他人のために・他人にから良い評価を受けるために痩せたりすることに、何の意味もないと思います。そして決して誰かのためのダイエットは上手くいきません。まずは、「自分はどうなりたいのか」を一番に考えてほしいと思います。要は、自分のことが好きになれる身体や心の状態になって、ハッピーになってほしいと思っています。まずは心が健康であってこそ身体も健康になれると思います。
冒頭で「ダイエットをしているけど・始めようとしてもなかなか上手くいかない。という方に読んでほしい」と書きましたが、そんな時は今一度何を目指してダイエットをしているのか?心と体もどういった状態になりたいのか?考えててみてください。心が惨めになってまで、自分のことが嫌いになってまでダイエットする必要なんてないですよね?そんなことしたら奇麗になるどころか、見かけも暗くて輝きを失います。楽しく健康な生活を送ってハッピーでいられて、それでダイエットが成功したらラッキ~!そんな心意気でいれば、絶対に魅力的な女性になれると思います。
とはいえ私も常にこういった思考になれません。食べ過ぎたことに嫌気がさしたり、身体が重いせいでてうまく踊れず自分の身体にイライラすることも。でも、そんな時こそ動いて「今日は全力で頑張ったから大丈夫!」と思えるようにマインドシフトするよう心がけています。目標を低く設定することと、小さな達成を自分で褒める事。それが継続のカギだと思います。
なぜ、長々と私のダイエット観をお話したかというと、この本は運動がいかに生活にポジティブな効果をもたらすかを多様な観点から書いてあるので、「そういえば運動するとこんないいことあったな!」と、運動によるメリットを言語化してくれます。はっきり言ってこの本を通して新しい知識を得るというよりかは、日々運動によって私たち感じる感情や体の変化を言語化してくれる。といった感じ。本の言葉からは「自分は今日これだけ自分にプラスの事をできたんだ」と改めて噛みしめることができ、ダイエットがなかなか上手くいかないときのメンタルトレーナーになってくれると感じました。
3. 今日頑張った自分をこうやって褒めよう:この本が言語化してくれた「運動で人生の満足度が高まる」ポイント
今までダイエットの目的を再定義し、他の誰かのためではなく自分のために、楽しみながら運動する。そしてどんな小さなことでも達成したことを褒める。といったマインドの重要性について話しました。ではここからは運動の前後に「どんなポイントを自分に褒めたらいいのか?」「何を知っておいたら自分をもっと褒められるか?」という視点で、この本で紹介された運動がもたらす幸福のメカニズムを3つご紹介します。「運動にはこんなに幸せになれる効果がある!」「じゃあ今日も私は幸せな生活に一歩近づいたんだ!」と自己肯定してください。
①運動を習慣化して継続すると自然と変化が起こり、だんだんと楽しいと感じらられるようになる。運動嫌いでも6週間で運動に夢中になれる脳になる。
ジムの新規会員らを対象とした実験では、新しい運動習慣を定着させるには、週4回のトレーニングを6週間は継続する必要があると分かっているそう。運動に夢中になるまでには実は多くの時間がかかります。「夢中になる」というレベルに達するまでに離脱してしまう人も多いはず。ただ予め6週間という期間を念頭に置き、体の中の変化は一日にしておこるものではないが、継続したらかならず報酬があるということを覚えておくこと、『今日も6週目に向けて少し頑張れた!』とほめられると思います。
②特にチームで複数人と頑張ると、脳内の幸福ホルモンであるエンドルフィンが分泌されやすくなり「幸せである」という感覚をかみしめられることが実証されている。
1人で走ったり筋トレを行うよりも、集団で行うダンスやヨガのほうが高揚感とともに他人同士のつながりを生み、「安堵」を感じられる。少し概念的ですが、同じ音楽で同じ動きをしていると「自分という境界線が消え、この感覚があいまいになって、一つの生き物のようになる」。この感覚は特にスタジオでボリウッドフィットネスを教えている時に感じられます。1人ではなく他人と運動して一体感を感じている瞬間、科学的に脳内で幸福ホルモンが生まれている。これが「幸せなんだ」と噛みしめてください。
③音楽に合わせて体を動かすダンスフィットネスは音楽的観点からも人生の喜びを感じられる近道であると論証されている。
音楽を聴くとき、実は筋肉を使って音楽を聴いているといわれているそう。音楽学でいう「グルーブ」音楽やリズムが聞こえると勝手に身体が動くという本能が人間にはあります。脳は体を動かすための合図として音楽を認識します。リズムが激しい音楽、あるいは好みの音楽ほど脳の運動系の領域が燃料を消化します。人間の最大の喜びの一つは、音楽に身を任せて踊る事であるそうです。音楽によって脳にアドレナリン、ドーパミン、エンドルフィンが分泌され、活力がでてパフォーマンスの向上効果があるとされています。そのため音楽を聴いて身体を少し動かしているだけでも「自分はハッピーにむかっているんだ」とほめてほしいです。
さらに「喜びの動作」というのが研究結果でもわかっており、早く大きく上下することが楽しく動く秘訣だとか。
嬉しい気持ちは体を弾ませジャンプする、両腕を広げて空を仰ぎ、身体を大きく開く。インドのPunjab地方の民族舞踊は「バングラ」(喜びを味わわせたまえ、という意味)という民族舞踊は、大きなジャンプやキックをしながら、飛び跳ねたり、手をたたいたり、両腕を上に伸ばしたりするのが特徴。このような民族舞踊や音楽が長く継承されているのは、文化的な遺産であるだけでなく、喜びを表現するための効果的な手段だから。
要するに運動を始めた時点で、フィットネスの仲間と頑張り始めた時点で、音楽を聴いて運動した時点でもう幸福ポイントは加算されていることを自覚してほしいというまとめになります。自分が実施した小さなことが幸せにつながっていると思って、今日もトレーニングを頑張りたいとおもいます!
Chiharu