ALSと痛み#07
こんにちは、chigusaです。今夜は双子座流星群の観測のチャンスですね。20時頃から少しずつ流れる様なので、お時間ある方はお空を眺めてみてくださいね。
さて今日は私の父にも起こっている"痛み”についてのお話し。
約10年ほど前までは、運動ニューロンの病であるという点より痛みについてはあまり確認されていませんでしたが、ここ十数年でALSの様々な症状が判明し、その1つでもある痛みについても理解されはじめました。
痛みは本人のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を低下させるものでもあるため、痛みに対しての軽減方法は非常に大切なものになってきます。また、この痛みは筋力低下を感じる前より訴える方が多く、痛みの箇所は違えどALSの全てのステージで感じるものの様です。
痛みには「筋肉の痙攣」「筋肉のつっぱり(筋肉の萎縮)」「関節の強ばり」などにより痛みを感じます。
「筋肉の痙攣」「筋肉のつっぱり(筋肉の萎縮)」には筋肉の緊張を和らげる筋弛緩薬が処方される様ですが、筋弛緩薬には筋力の低下をもたらすことがあり、意識や神経所見、反射、自発運動を失う可能性があるとのことより、私たちは現在使用はしていません。(父は元々痛みに鈍感という事もあると思います)ただ、訪問入浴時やあまりにも苦痛を伴う痛みの場合には、痛み止めの服用を行っています。ご本人により進行状況や症状、感じ方も異なると思いますので、上記内容より自己判断はせず主治医の先生と必ずご相談をしてください。
また「関節の強ばり」については、理学療法、鍼灸、マッサージが効果的の様で、我が家には週6日で理学療法士の方に来ていただいています。また、自動体位変換機能付きのエアーベッドの利用を行うことで、腰痛の軽減もしました。
なお、ALS患者さんは床ずれが起きにくいとされていますが、父は寝たきりとなり、くるぶしや後頭部、仙骨や尾骨など一部に負荷がかかり、赤くなることがしばしばあります。この辺りはクッションを挟むことにより負荷の軽減を行っています。
痛みはQOLを低下させる原因でもありますので、ご本人またご家族が少しでも笑顔で過ごせるよう痛みへの対処療法を行うことはお勧めです。