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2024年わたしの京都

コロナ禍の2020年12月に東京から京都へ完全移住してから、京都生活が丸4年になりました。
京都の街を歩いていると、今だに「あれ? 自分はなぜここにいるのだろう? そうだった、東京へ帰らなくてもいいんだ」と思う時があります。
そんな時に京都で暮らしていることを実感しつつも、本当に京都に来てしまったことを不思議に感じています。

2024年を振り返る前に

2021年までは緊急事態宣言が出ていたこともあり、今の京都では信じられないくらい静かな京都の姿もありました。
2022年からは、東京在住時に習っていた茶道とピアノの稽古を京都で再開。
三千家のお家元のある京都で茶道の稽古を再開することはなかなかハードルが高いように感じました。実際、京都には先生もたくさんいらっしゃいますし、お稽古する場所も多いと思います。その中からすぐに自分に合った先生を見つけることは難しく、私も何か所か稽古場を見学したりした後、偶然、家の近くで素晴らしい先生と出会いました。それが2023年でした。
2023年は京都の文化観光活動をする団体にも所属し、さまざまなボランティア活動に参加。たとえば、祇園祭の山鉾の粽作りや授与、一般公開していない社寺の清掃などなど。観光ではほとんど行かない知られざるスポットの散策会へも参加し、月並みな表現ですが本当に京都の奥深さに改めて触れることができました。
つまり、私にとっての2023年は京都好きな人にとってはたまらない体験の波が一気に押し寄せてきた年でした。

捻挫で心が折れるも前進あるのみ?

そして、2024年の今年はというと、魅力的な京都の波に身を任せつつも、時には波に乗り損ないながらも何とか前に進んできた感じでしょうか・・・

筆文字がうまく書けずに悩んでいた書道も、由緒あるお寺とご縁ができ、習い始めました。ただし、冬のお寺は寒いです。わずかな暖房のなか冷んやりとした本堂で、半紙に向かって黙々と筆をとるのは私にとって修行かもしれません。

また、京都を関西の拠点として、大阪はもちろん滋賀や兵庫まで気軽に出かけるようになったのも今年でした。関東人の私にとって未知の場所だらけで、関東と関西の違いを肌で知ることができました。そして何より関西は車の渋滞が少ないのが嬉しい。

一方で、今年の秋には心が折れる出来事もあり、かなり落ち込みました。
足首の捻挫です。初めて捻挫をした私は捻挫をバカにしていました。
しかし、たかが捻挫、されど捻挫。京都の街を自転車に乗らず、頑なに自分の足で歩けるだけ歩いている私にとって、これは本当に心が折れました!(骨は折れなかったけど)
何しろ茶道の稽古で正座ができない!!!これはかなり致命的。
稽古では先生のご配慮で、立礼(テーブルと椅子を用いて茶を点てる点前方式)の稽古をしてくださったりしています。
今は回復傾向にあるものの、まだ違和感が残り、きちんとした正座はできません。

捻挫後も痛みはないので歩くには支障がないのですが、どこまででも歩きたい気持ちはあっても、さすがにバスや地下鉄での移動をしなくてはならない時はあります。それでも、現在住んでいる家から京都市内であればどこへ行くのもそれほど時間はかからないので、助かります。
京都の市バスの系統はたくさんあってよくわからないというのが本音ですが、ようやく何とか自分の家から何番のバスに乗ればだいだい希望の場所へ行けるとわかるようになりました。人生で今ほどバスに乗っている時期はありません!!
ですが、四条や三条、祇園、金閣寺、嵐山方面など観光のメッカに向かうバスは(時間にもよりますが)メチャ混みなので、あらかじめ避けるようにはしています。

京都に暮らしてみて初めて見えてくる景色

京都に住んでみると、確かに観光客として訪れた時とは見える景色が違うこともあります。良い意味でも悪い意味でも。
それについては、来年おいおい書いていきたいと思っています。

2024年わたしの京都は、失敗や後悔はあるにしろ、これまでになく多くの人たちと巡り会えたことが何よりも収穫で、充実した一年でした。


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