高校生の探究委員会:新潟県越後妻有の4校合同で「夏の交流会・中間発表会」初開催!【後編】
後編も読んでいただき、ありがとうございます。
新潟県地域おこし協力隊として、探究・キャリア教育コーディネーターを務める松井です!
後編では、2024年8月6日ゆきぐに探究委員会「夏の交流会・中間発表会」の初開催の様子を詳しくお届けします。
この記事を通して、高校生の頑張りや、越後妻有(十日町市と津南町)の人の魅力が伝わると嬉しいです!
大阪府堺市出身。教育大学在学中にフィンランドへ留学。卒業後は大阪府で高校教諭として勤務。その後、スペインの小学校とデンマークのフォルケ・ホイスコーレで日本文化教師を務める。2023年9月、十日町市に移住。新潟県地域おこし協力隊として、越後妻有を中心とした高校生の探究・教育活動の普及、「ゆきぐに探究委員会」の運営に関わる活動を行っている。
4.ゆきぐに探究委員会「夏の交流会・中間発表会」開催
1学期の活動や、準備期間を経て、2024年8月6日
「第一回 ゆきぐに探究委員会 夏の交流会・中間発表会」開催!
場所は、 地域に開かれた「段十ろう 多目的ルーム」
参加校は、新潟県立十日町高等学校、十日町総合高等学校、松代高等学校、津南中等教育学校の4校で、各学校から、ゆきぐに探究委員会の高校生が参加。
新潟県教育長、教育庁の職員の皆様、十日町市・津南町教育長、県議会議員、市議会議員や、地域団体の方々も、忙しい中集まってくれた。
4つのチームごとにブースを設置して、高校生は来場して下さった方と発表を通して交流する。チーム編成は学校の枠を超えて、自分のやりたいチームを選択したので、他校の生徒とも協働して準備から進めた。
内容はブースごとに、1学期のゆきぐに探究委員会の活動発表、 来てくれた人に取材、2学期にやってみたいことを来場者に相談、学校の活動発表の4つ。
それでは、2024年8月6日 初開催!
「ゆきぐに探究委員会 夏の交流会・中間発表会」当日の様子をご紹介!
★1学期のゆきぐに探究委員会の活動発表
ゆきぐに探究委員会の1学期の活動を発表したチームは、活動をスライドで発表した後に、来場者に体験してもらえるスペースを作成。
準備するものも多く、8月1-5日の準備期間中は、朝から夕方まで頑張ってみんなで協力していました。
ちょっと工夫した自己紹介や、LEGOを使って相手に「伝える」ワークショップを体験したもらったり、1学期に取材して作成した記事を読んでもらったり。
「どうしたら相手に伝わるのか」と考えた結果、活動を一方的に発表するのではなく、来てもらった人と交流しながら1学期の活動を体験してもらうことに。
実際に体験するブースを作って来場者と交流することで、生徒は気づくことが多くあった模様。
★来てくれた人に取材
来てくれた人に取材して、人生の教訓を得たり、色んな生き方を学んだり。
自分の好きなこと、興味あることについて、来場者にインタビュー。
まずは、取材する高校生から、自分のプロフィールを紹介。
そして、2学期の活動に向けて、来場者に知っていることを教えてもらい、新しいアイディアを得ることに。
初めて出会う大人にインタビューをし、もっと取材力を高めたい!という意欲に湧いているメンバーも出現。純粋に、高校生たちのコミュニケーション能力に感動しました。
来場者に取材をさせてもらっったことで、自分の将来したいことが明確になり、もっと調べたり探究したい!という高校生もいました。
★2学期にやってみたいことを来場者に相談
2学期にやってみたいことが決まっている高校生は、来場者にやってみたいことを相談しながら、交流。
計画していることをスライドにまとめ、iPadを使って説明。スクリーンに映して、3人に同時に聞いてもらえるスペースもありました。
来場者との交流がしっかりできるように工夫されていて、高校生の発想に感動です。今後の活動の具体的な案を相談して、実現に向けてアドバイスをもらえた様子。
例えば、マイナースポーツを楽しむ機会を作りたい!という彼の希望に、それなら〇〇のキャンプ場の人が、詳しいかも!という情報や、あの体育館に用具があるかも。など、聞いてもらった方から、貴重な情報を頂いたり。
来場して下さった方も、親身になって話を聞いてくれて、普段は関われない素敵な方と出会いが刺激になった高校生が多かったようです。
★学校の活動発表
学校の「総合的な探究の時間」で行っている活動を紹介するブース。津南中等の高校生がチームになって発表しました。
発表後は、来場者との質疑応答タイムで交流。津南中等教育学校では、授業の一環として「未来図鑑」を作成しています。
越後妻有地域の仕事をしている大人にインタビューをし、記事にしたものをまとめたものが、「未来図鑑」。
越後妻有地域や人の魅力をより多くの方に再発進するために、英語バージョンでの出版も目指して活動しており、質疑応答タイムではいいアドバイスをもらえた様子。
津南中等で行われている取り組みや、高校生の頼りがいのある様子に感動したという来場者の方からのコメントもありました。
5.4校合同振り返り交流会
他校の高校生と準備を進め、本番を含めて一緒に頑張る中で、学校の垣根を越えて、絆が芽生えたゆきぐに探究委員会メンバーたち。
夏の交流会・中間発表会の後は、学生サポーターが企画してくれた
「4校合同振り返り交流会」を実施。
出会って刺激を受けた人や、交流の中で感じたこと、2学期にやりたいことなど、自分たちが感じたことを共有しながら振り返りました!
2学期にどんなプロジェクトが出てくるのか、とても楽しみです!
6.越後妻有の魅力は"人"
無事に2024年8月6日のゆきぐに探究委員会「夏の交流会・中間発表会」を開催することができて、やっぱり新潟県の越後妻有の魅力は"人"だなと。
越後妻有に住み始める前は、越後妻有と言えば、大地の芸術祭や、棚田、着物や縄文土器のイメージだった。でも、住み始めて、人間として生きる力を持った輝く大人に出会うことが多くなった。
有名な物や観光地の裏には、それを作り出し、守る人がいて、自分で野菜を育てたり、イベントを企画したり、自営業で戦略を考えたり、縄文の文化を語ったり、棚田の美しさと守る厳しさを教えてくれたり、木で何でも作ったり、越後妻有に関わる色んな人がいる。
こんな素敵な人がいて、面白いことができる環境があることを高校生が知らないなんてもったいない。
越後妻有の素敵な人に出会うことで、高校時代に越後妻有を満喫して欲しい。大人になっても、その感覚は、自分の一部として残り続けるものだから。
もうすぐ、移住して1年。
素敵な人が集まっているこの越後妻有で、高校生と地域の方の交流を目的とした会を開くことができて本当に良かった!!!
もっと、越後妻有の人と地域の魅力を高校生と楽しんでいきたいし、新潟県や越後妻有の人の魅力をもっと伝えていきたい。
7.最後に
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
みなさんの応援があるからこそ、今の「ゆきぐに探究委員会」の形があります。
私も新潟県地域おこし協力隊として、探究・キャリア教育コーディネーターとして、今後も頑張っていきます。
2学期は、ゆきぐに探究委員会の高校生がしたいことを中心に、地域の方と交流できる機会を増やしていきたいです。
これからも、どうぞよろしくお願いします!
★2学期の活動に向けて、地域サポーターを募集★
サポーターに登録して、高校生のやりたいことを聞いたり、ご自身の経験を教えて頂いたり。越後妻有の高校生を一緒に応援しませんか?
サポーター募集の詳細は、こちらのWEBサイトをご一読下さい↓
★地元の新聞各社や、TV「ニュースLiNKウイークリー」にも取り上げていただきました!十日町タウン情報には、動画も公開されています。
ゆきぐに探究委員会「夏の交流会・中間発表会」の様子をぜひご覧下さい!
前編・後編と長くなってしまいましたが、全部読んでいただき、心から感謝です。そんな素敵なあなたに、何かいいことがありますように!