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高校生の探究委員会:新潟県越後妻有の4校合同で「夏の交流会・中間発表会」初開催!【前編】

新潟県越後妻有(十日町市と津南町)の高校を担当している、新潟県地域おこし協力隊の松井です!

2024年8月6日に、探究で高校生が人生を変える出会いの場として、ゆきぐに探究委員会「夏の交流会・中間発表会」初開催しました。

JCVテレビや妻有新聞にも取り上げていただき、大いに盛り上がった今回の一大イベントについて、ご紹介します!



デンマークのノーフュンス・ホイスコーレにて

大阪府堺市出身。教育大学在学中にフィンランドへ留学。卒業後は大阪府で高校教諭として勤務。その後、スペインの小学校とデンマークのフォルケ・ホイスコーレで日本文化教師を務める。2023年9月、十日町市に移住。新潟県地域おこし協力隊として、越後妻有を中心とした高校生の探究・教育活動の普及、「ゆきぐに探究委員会」の運営に関わる活動を行っている。


1.出会いは人生を変える!

 デンマークから帰ってきて1年。スペイン人の友人、ララから小包が届いた。お菓子と、手紙と、靴下と、海鮮の缶詰と、私の好きなものが詰まっていた。

思い返すと、ララに出会ったのは、7年前のフィンランド。1年間ルームメイトとして過ごした彼女とは、今でも心が通じる大切な友人だ。

ララとスペイン・ガリシア州の丘の上で

ララとの出会いをきっかけに、スペインに興味を持ち、渡西して1年過ごすことになり、そこで出会った友人の勧めでデンマークに行くことになった。

そして、デンマークで出会った先輩のおかげで、「学校と地域を結ぶ仕事」の存在を知り、私は新潟に来て、新潟県地域おこし協力隊として、高校生と地域と関わる日々を送っている。

 他にも大切な出会いはたくさんあって、全部書くことはできないのだけど、例えば、大学時代の仲間、高校の先生。そして世界を旅して出会った、違う文化を持つ友人。

その時々で、人生を変えた出会いがある。人との出会いで人生が想像していなかった方に進み、どんどん面白くなっていった。


2.高校生に、人の魅力を届けたい

新潟県の越後妻有地域に移住し、高校5校を担当することに。

そんな中で、スポンジのように吸収する高校生、協力的な地域の方、想像もできない人生を歩んでいる人、越後妻有の色んな人に出会った。

移住する前は知らなかった、越後妻有の人の魅力を感じた。

自分が関わっている「越後妻有地域の高校生」にも、高校生のうちに、越後妻有の素敵な人に出会う機会を届けたいと思った。

大学時代の友人が越後妻有に遊びに来てくれて、「ここは素敵な出会いがいっぱいあるね」と。
この思い出深い写真も、偶然出会ったカメラマンの方に撮影して頂いた。

軸は自分だが、出会いを通して、自分の世界を広げられるように。
自分の育った越後妻有の、人の魅力に触れられるように。

そんな中、生まれたアイディアが、
4校が連携し、放課後に探究をテーマにした委員会活動を行う、
越後妻有「ゆきぐに探究委員会」だった。

奇跡的なスピードで、学校の先生方と準備を進め、所属する一般社団法人にいがた圏の代表やメンバーに支えられ、新潟県教育庁の事業に応募。

新潟県、越後妻有地域の方々の「新しいものを受け入れ、協力して作り上げる」姿勢に感動した。移住して半年程度の私を信頼し、チームの一員として連携できる人に出会えたことに、とても感謝している。


そして、2024年4月4校が連携し、放課後に探究をテーマにした委員会活動を行う、「ゆきぐに探究委員会」が発足。

第一回:メンバー同士、初めての出会い

月に2回の活動は、高校生が自分の軸を中心に、探究に関わる活動を進めていく。

1学期は土台作りで、自分の人間観、伝え方、取材の方法、魅力の見つけ方、地域の輝く大人にインタビューなどを行った。

2学期は、自分の興味があるプロジェクトを始めていく。

2学期に入る前の夏休み、2学期の活動を前に、他校の高校生、学生サポーター、地域の人など、色んな人に出会い、交流し、アイディアをもらえる機会がある。

それが、2024年8月6日、高校生と地域の人との 「交流」 をテーマにした、第一回ゆきぐに探究委員会「夏の交流会・中間発表会」だ。


3.準備+学生サポーターとの出会い

2024年8月6日の「夏の交流会・中間発表会」に向けて、まずは準備!

十日町市市民活動センター十じろうで、ゆきぐに探究委員会の高校生がチーム別に集まって、8月1日~5日の間で自由に活動。

準備から当日まで伴走してくれたのが、頼りになる学生サポーター!
新潟市、長岡市、上越市、そして、東京から、学生サポーターが越後妻有に集まってきてくれました。

教育学部だけではなく、彫刻や経済、外国語など、個性あふれる学生サポーターの4人!

皆で対話をしながら、マインドマップを作成中

学生サポーターは、高校生に寄り添って対話したり、Canvaのレクチャーをしたり、リハーサルでのアドバイスをしたり。

時には、マインドマップを書いて、思考を一緒に整理したり。

私や先生よりも、少し近い立場で活動を応援してくれる学生サポーターとの関りは高校生にとって、貴重な時間になったようです。

彼らの高校生との関りを見て、私も勉強になることが盛りだくさん。
来てくれて、本当にありがとう。。。

大学の話を聞いたり、趣味の話をしたり、楽しそう~

自分の興味のある大学の話を聞いたり、将来の進路を考える機会にもなったと言う高校生も。

素敵な出会いを果たしたゆきぐに探究委員会の高校生と学生サポーター。
高校生が学生に出会う機会も、大学がない越後妻有だからこそもっと増やしていきたい。

みんなで一緒に飾りを作成中

最初は緊張していた高校生も、学校の枠を超えて最終日には仲良しに。

そして、暑い夏休みの中、
頑張って準備を進めたゆきぐに探究委員会のメンバーたち!

高校生の頑張りはもちろん、学生サポーターがいてくれたおかげで、8月6日の「夏の交流会・中間発表会」を無事に迎えることができた。

後半は、いよいよ迎えた当日の様子をレポート!
地元の新聞やテレビにも取り上げていただいた、越後妻有の高校生の頑張りをぜひ見ていって下さい。

探究で高校生が人生を変える出会いの場:ゆきぐに探究委員会「夏の交流会・中間発表会」初開催!【後編】に続く→


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