死んで、たまるか/死なれて、たまるか
読了【ハッピーエンドに殺されない】
著者:牧村朝子
文章はまきむぅの優しい物腰と、内に秘めるしかなかった当時の熱量が入り混ざる。こちらの感情にふわっと暖かく被さってくる。そんな気がした。
ところでこのまきむぅさんの周りって本当に治安がいいなと思うんですけど、読んでると包み隠さずというか、「そこまで書くの!」みたいな人間味溢れるところが多くて、居心地がいい事が起因なのかと。
例えば、
貧乏過ぎてこんな生活だったよ
あのときこうやって思ったの
あの子にまた会いたいな
あんなこと言われてむかついた
みたいな。
まきむぅの事を初めて(こういう人、というレベルで)知ったのは【同居人の美少女がレズビアンだった件】の書籍で、タイトル通りに私の中では「まきむぅ=美少女」でした。今もです。
でもかわいいきゅるるんなきらきらしたイメージしか無くて、語学堪能な別世界のお姉さんって勝手に決め付けていました。
いやー違ったやん。
イケイケお姉様やん、ロックでポップでプリティーでパンクやん。
ちゃんと読んでよかった。
優しさと憎しみと悔しさと向上心と愛の溢れるハイパー人間だと、尊敬の眼差し。
優しさが甘やかしにならないように。
憎しみを暴力に決して変えてやらない。
悔しさを嫉みにしないで次につなげて。
向上心をどこまでも。
自分を愛そう。たくさん。
定期的に読みたい本。
もはやcake、購読。