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【勝手に読書感想部】うしろむき夕食店:冬森灯
[あらすじ]
なぜか道に迷って、なかなか辿り着けない、細い路地の中に佇むレトロな夕食店。
ひと昔前の、古き良き時代を思い出させてくれるお店だから、ということで「うしろむき夕食店」と呼ばれていた。
ここを訪れるお客さんたちの悩みや頑張りにそっと寄り添ってくれるお料理の数々が魅力的。
[感想]
仕事に人間関係、誰もがそれぞれ悩みを抱えながらも、自分の現状と向き合って必死に生きてる。
そんな人たちに寄り添ってくれたり、背中を押してくれたり、時には、問題解決できそうな方向に導いてくれる。
「うしろむき夕食店」のお料理にはそんな優しさと安らぎがあります。
手間隙はかけていない家庭料理だから・・・、って志満さんは言っていたけどお客さんに対する細やかな気配りが感じられました。
美味しいだけじゃなくて、楽しさもあり。
おみくじでメニューを決められるっていうのもワクワク感がありますよね。
個人的には、いつも違う、お楽しみの中身が入っているメンチカツが気になりました。
クワイ、チーズ、うずらの玉子、どれも美味しそうでしたね。
美味しい食事は、本当に人を幸せにしてくれるんだなーって、ほっこりできた作品です。
難しく考えずに、肩の力抜いてサラサラと読めました。