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夏休みショートショート

あっという間に前半戦が終了していた。パリ五輪と共に。

こんなにオリンピックを見なかった年は初めてというくらいめまぐるしい夏を過ごしている。

そんなバタバタの中、ショートショート形式で夏休みの前半を振り返ってみる。

⓵扇子を扇というセンス
折りたたみの扇子をいつも扇と言っていた。
この扇がないとうまく話せないんだ!と扇子を探す上の子。一瞬だけ高座に上がる噺家の姿が見えた。

②蛹のお裾分け
家に蝶の蛹があるからいらない?と近所の方に言われてもらってきた。
緑色の形からだんだん茶色に。なかなか蝶になる気配はない。10日も過ぎた頃もう中身はダメになってるのかもしれないと半ば諦めていた。

ある日蛹から汁が垂れていると夫。キッチンペーパーで拭き取ろうと思って蛹を見ると、もぬけの殻。

よく見たら黒いアゲハ蝶がしーずかにカゴに止まっていて、あれ?こんなところにリボンつけてたっけ?となった3秒後に気付いてギャーって思わず叫んだ。蝶が人の声でビクッとなったところを初めて見た。


③ざんねんないきもの事典
ざんねんないきものにハマっている上の子。
アカカンガルーが寝そべって何かを話しているひらがなを読んでほしいと持ってきた。
「人生休み休みいきましょ♡」

この夏母に休みはあるのだろうか。アカカンガルーみたいに寝そべりたくなった。

④体調不良
子どもたちの風邪をもらい、序盤は体調が悪く過ごした。
ついついキツく子どもに怒ってしまい、寝る前にごめんねと謝ると、
「オカゼサンダカラショウガナイヨネ」
と下の子に優しく接してもらい、絶賛イヤイヤ期なのに人ができてるなぁ。と感心したと同時になるべく元気でいないとと改心した。


そんなこんなで毎日バタバタと過ごしている。

新しい船の門出に立ち会えたことも、夏らしく素敵な思い出になった。動画を撮ったら子どもたちよりはしゃぐ母の声が入っていて少し恥ずかしい。後半も楽しいことが出来ますように。

大分県佐伯市での進水式

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