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沖縄の七草

沖縄にも七草に似た習慣や植物は存在しますが、本土の「春の七草」とは異なります。沖縄の風土や文化に根差した植物が使われています。

沖縄のおじい、おばあに野菜の名前を聞くとまーもう、いっぱい出てくること‥特に「ンジャナバー」と「ン」から始まる野菜は衝撃的でした!

これらは「島野菜」と呼ばれる沖縄特有の野菜たちです。

以下に沖縄特有の七草や似た風習についてご紹介します。

1. 沖縄の七草

沖縄には明確に「七草粥」のような習慣はありませんが、春や節目の時期に食される植物があります。以下は沖縄で親しまれる食用野草の一部です:
1. フーチバー(ヨモギ)
健康維持のために広く用いられ、独特の香りが特徴です。「ヒンプンガジュマル」という食文化にも登場します。
2. ンジャナ(苦菜、ホソバワダン)
独特の苦味が特徴で、おひたしや和え物に使われます。
3. ハンダマ(水前寺菜)
沖縄でよく食べられる緑黄色野菜で、サラダや汁物に入れられます。
4. クワンソウ(ニッコウキスゲ)
食用として葉や花が使われ、リラックス効果が期待されます。
5. シマナー(カラシナの一種)
沖縄料理の定番で、漬物や炒め物として広く親しまれています。
6. ツルムラサキ
栄養価が高く、スープや炒め物に使われます。
7. ボロボロジン(キダチチシャ)
沖縄の伝統野菜のひとつで、ビタミン豊富な緑葉野菜です。

2. 七草粥のような習慣

本土のような正月明けに「七草粥」を食べる風習はないものの、沖縄では季節の節目に食文化を通じて健康を願う習慣があります。例えば:
• 「フーチバージューシー」
ヨモギを入れた雑炊や炊き込みご飯は、健康維持や邪気払いの意図で食べられます。
• 「ウンケージューシー」
旧盆や特別な行事の際に作られる混ぜご飯で、地域ごとの工夫が加えられます。

3. 沖縄らしいアプローチ

沖縄では、野草を取り入れた料理が多く、現代の健康志向とも結びついています。本土の七草とは異なりますが、「地元の野草を使って体を整える」という思想は共通しており、気候や文化に合った独自の工夫が光ります。

もし「沖縄版七草粥」を作りたい場合は、上記の野菜を組み合わせてアレンジしてみるのも楽しいかもしれません!

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