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【TOV】レイヴンの話をしよう

ボンチノタミ、ジョーカーです。

テイルズ・オブ・ヴェスペリア! 略称TOV!

プレイステーション3用ソフト「テイルズ・オブ・ヴェスペリア」
PS3用ソフト
「テイルズ・オブ・ヴェスペリア」

ご存じですか? テイルズシリーズのひとつで、公称ジャンルは《「正義」をつらぬくRPG》です。

そのパーティーメンバーとしてレイヴン(シュヴァーン・オルトレイン)というおっさんが出てくるんですけど、このおっさんが好きなのでその話をします。

レイヴンのキャラクター紹介画像
レイヴン(35)
(公式コンプリートガイドより)

※ストーリー等の細かい説明はなく、さらに本編のネタバレもありますので、ゲーム未プレイ・アニメ未視聴の方はご注意ください。
※最後に公式サイトのリンクがありますので、気になった方はそちらへどうぞ。


ふたつの仮面

レイヴンはギルド「天を射る矢(アルトスク)」の一員であり、掴みどころのない本当に胡散臭いおっさんなのですが、実は超厳格な騎士団隊長主席シュヴァーン・オルトレインという顔を持っています。しかも中ボス・アレクセイの腹心でギルドにスパイとして潜入していて、さらにストーリー中盤で味方を裏切るという設定付き。はい好き。
レイヴン(ワタリガラス)とシュヴァーン(白鳥)というネーミングも正反対で良き。
詠唱もレイヴンとシュヴァーンで違うんですよ、あれが聞きたくてシュヴァーン戦何回やったことか……。

さらに小説「虚空の仮面」では「ダミュロン・アトマイス」という青年期の名前で登場します。どんだけ仮面被ってるのよおっさん。
これを読むと、元は貴族の放蕩息子で地の性格はレイヴン寄りという感じがします。
シュヴァーンはもはや生きる気力を無くしていますから、全然違うのも当然ちゃ当然ですわな。
「虚空の仮面」はレイヴンの過去を書いた小説なので、レイヴン好きな方には読んでいただきたい。あとイエガーが好きな方にも。

また、CV竹本英史さんのへらへらおっさんボイスとガチトーン騎士団隊長主席ボイスのギャップがとても良い。魅力増々。素晴らしい。ありがとうございます。

シュヴァーンの衣装を手に入れられるサブイベントがあるのですが、衣装を変えてもボイスはそのままなんですよね。シュヴァーンボイスでプレイしたかった。シュヴァーンの詠唱がほんとかっこいいので。リマスター版だとその辺変わってたりするの? どうなんだろう。

変幻自在バトルスタイル

基本は弓キャラなので遠隔攻撃主体なのですが、技によっては小太刀を使用し、近接技も繰り出すことができます。
また、スキル「スタイルチェンジ」をセットすることで、敵の近くで技を使用した際に自動的に弓を変化させて剣のようにして斬りつける、という接近戦対応もできるようになります。
さらに術も使える、回復技もある、という、大変便利なキャラクター。術は基本的には風属性ですが、氷や炎の属性が混じったものもあります。
おっさんに慣れちゃうともうユーリ使えなくなっちゃうね……。
秘奥義の「ブラストハート」は自身の寿命を縮ませかねない大技ですが、終わったあと心臓をおさえて隙ができるモーションまで含めて好き。
第二秘奥義「クライシスレイン」はおっさんのドアップウィンクにビビらされること間違いなしです。「おっさんいっちゃうよ〜?」

レイヴンの術詠唱はちょっと独特で、たとえばインヴェルノという氷柱に敵を閉じ込める術なら「カチカチツルツルピキピキドカーン?」だし、アリーヴェデルチなら「いつも心はピンク色、喰らえ恋心」とか言うんですよね。そんなんで詠唱になるんか。
でもハヴォックゲイルはかっこいいんだよなあ。「怒れ、吼えろ、螺旋の将軍」これはかっこいい。他のもかっこいいっちゃかっこいいんですが、言い回しや言葉選びにちょっと癖があって、それもまたレイヴンらしさが見えて秀逸です。
詠唱以外にも戦闘ボイスで回復技を使うときに「愛してるぜぇ!」とか言います。うざかわいい。

わたしのお気に入り詠唱は前述のハヴォックゲイルとテンペスト「災害警報、お住まいの地域は荒れ模様」です。
シュヴァーン詠唱だとインヴェルノの「受けよ、白銀の抱擁」が好きですね。かっこよ。

心臓魔導器

これがとんでもないやつ。先の大戦で一度死に、アレクセイによって人工心臓で生かされている。生殺与奪を握られた上で言いなりにされスパイとして暗躍させられている、あまりにも可哀想すぎる。
心臓魔道器が動かなくなったら死んでしまうという宿命を背負いつつも思いっきり心臓に負担かけて出力上げて秘奥義出したりする、そういうとこだよ、おっさん。

一度死んでいるので自分が生きるということに無頓着。だからこそ、裏切ったあと、仲間に生かされる。
自分自身の生に対して興味がなくて、道具のように扱われながら、アレクセイに盲目的に従い生きるしかなかったシュヴァーンが、ドン・ホワイトホースユーリたちと出会って生きる方向に進んでいくのを見ていると、おっさん良かったね、ってなります。

騎士団の仲間も愛しい人も死んでしまって、戦争にも負けて、何もかも失って、けれど自分だけがアレクセイによって心臓魔導器を動かされている。そんな状態が長年続いて、それが少しずつ変化して、改めて生きるということに向き合い、過去の自分も抱えていく。へらへらしているせいで軽く見えますが、レイヴンはたくさんのものを抱えてきたんですよね。

死ぬことを許されない、って、レイヴンにとってはつらくて苦しいことだったかもしれないけれど、それがつらくても苦しくても幸せなこと、に変わっていく。それが生きるってことだよレイヴン!

完全に個人的ツボ

普段飄々としていてへらへら女好きキャラでそのくせ裏があって重い過去を背負っている裏切りおっさんポジション。
さらに、自分に対して頓着しない、どころか生きることにすら執着しない諦めの塊みたいな存在で、かつて尊敬していた相手に道具として利用されていて、そのことにすら何も感じない。
それが、物語の中で主人公たちと出会い、裏切りの末に新しい居場所を与えられ、生きることに前向きになっていく。
よくぞここまでわたしの好きな要素を盛ったな。

正直、発売当時は「こんな狙ったようなおっさんキャラにハマってたまるかよ!」と思っていました。ええ、そう思っていた時期がわたしにもありました。見事に落ちたね。おめでとう。

わたしはテイルズシリーズは剣士キャラを使用することが多かったのですが、レイヴンを使うようになったおかげで弓キャラや術キャラの立ち回りもできるようになりました。これは本当にレイヴンのおかげ。愛、強し。

轟け、鼓動!

TOVは個人的に最もやり込んだゲームで、Xbox360版をちょっとやらせてもらったら面白くて、移植版を自分で買ってやりたいがためにPS3を買ったという経緯があります。

ストーリーもキャラクターも好きですし、バトルシステムも難しくなく、そんなにゲームが得意でないわたしでも楽しめたので、何周もやりました。

そんなTOV、オリジナルストーリーのアニメ映画がございます。

映画テイルズ・オブ・ヴェスペリアのパンフレット
映画「The First Strike」パンフレット
左が特装版で右が通常版

本編より過去の物語で、主人公ユーリとフレンがなぜそれぞれの道を進むことになったのか、が描かれます。「天を射る矢」のおっさんもちょっとだけど出てるよ!胡散臭いよ!

レイヴン及びシュヴァーン・オルトレイン及びダミュロン・アトマイスを、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


光は影の、影は光の

BONNIE PINKさんによる主題歌「鐘を鳴らして」はユーリとフレンのことを歌っているのがメインなのだとは思うんですが、それがレイヴンとシュヴァーンにも当てはまって、ところどころレイヴンのことを考えながら聞くとぐっと来るところがあります。そういうふうに歌詞作ってあるんかなって。
ゲームクリア後のOPムービーで主題歌が英語バージョンになるところも好きです。かっこいい。

ゲーム公式サイト

PS4とSwitchでリマスター版が出ています。わたしはリマスター版は持っておりません。

映画公式サイト

おっさんはあんまり出ませんが。

虚空の仮面(小説)

こちらの小説のコミカライズも出ています。

ゲーム本編に登場するイエガーや、名前のみ登場するキャナリなど、ダミュロンが騎士団で仲間たちと過ごした人魔戦争の頃の物語が描かれています。


2023年11月追記

TOVリマスター(switch版)買いました!

ようやく買いました

テイルズって2週目以降は引継ぎとかでプレイしやすくなるので2種目以降はまあまあさくっとプレイできるし、クリア後要素とかも多いです。
それもあって、実際、TOVはかなりやり込んでおり(称号とかシークレットミッションとか図鑑とかギガントとかサブイベとか……)正直、またゼロの状態で最初から遊ぶのってダルいかなあ~とか思っていたんですが、全然そんなことありませんでした。やっぱりわたし、このゲーム好きなんだなあ。
たぶん、特にゲーム好きの方とか、最初から繰り返しプレイするのが苦にならないという方とかもいると思うんですが、わたしは基本的に1度クリアしたRPGとかのストーリー系ゲームって、また最初からやろうっていうタイプではないので……そもそもPS3版も2週目以降でも結構遊んでたので、やっぱりTOV自体が好きなんだと思います。

十数年ぶりのおっさんたちとの冒険、楽しんできます。
愛してるぜぇ!

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