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聞いたことはあるけど、説明できないもの
(約1170字)
『癸卯』という言葉があります。
みずのとう、と読みます。
これは、2023年の干支(えと)です。
私は神社仏閣が好きですが、あまり歳神様のことを知らなかったので、今回はおめでたい「お正月」の気分が冷めないうちに記事にしようと思います。
干支
干支(えと)とは、
十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を
組み合わせたものです。
十干とは、古代中国の思想によるものです。
「五行」(木火土金水=もくかどごんすい)が、それぞれ陰と陽に分かれ、
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」(こう、おつ、へい、てい、ぼ、き、こう、しん、じん、き)と10の要素を形成すると考えます。
「五行」は、自然界のパワーを表したもので、自然の力を取り入れて「元の気に戻すこと」が、『元気になること』になるそうです。
癸は、水のエネルギーです。天から降りそそぐ雨の意味を持つとのこと。
みずのと、の歳徳神(としとくじん)は、丙(ひのえ)の方角です。
歳徳神は、陰陽道で福徳を司る神様で、その方向が年により異なるようです。
だから、節分に神様のいらっしゃる方向を向いて『恵方巻き』をいただきます。
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この神様のいる方角を、明きの方(あきのかた)、恵方(えほう)といいます。
万事に吉、となる方角です。
『丙』(ひのえ)の方角は、南南東を指します。
さらに、十二支が時間を表すことは、ご存知でしょうか。
よく聞くのは、「草木も眠る丑三つ時」
丑三つ時とは、午前2時頃をいいます。
細かくいえば、午前2時〜2時半頃です。
「卯の刻」は、午前5時から7時頃。
方角は、東の方向。
五行では、「木」にあたります。
〈 十干の読み 〉
甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)の10種類
〈 十二支 〉
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)の12種類からなっています。
これらを合わせて干支(えと)といいますが、ここまで読んでお気づきかと思いますが、
私たちは、えと、と、じゅうにし、を混同して使っています。
組み合わせなので、本当は60種類もあります。60種類がひと巡りする、といえば、60歳のお祝い、「還暦」がやってきます。
だから、60種類をひと巡りして、全部の歳神様に会えたことになります。
人類が、120才の寿命にならなければ、私たちは一年に一人の歳神様に会うように暮らしています。
61才を迎えたら、生まれた頃の歳神様に再会するわけです。
だから、一年一年を大切に生きたいと改めて思います。
〜 恵方巻き
歳神様も
食べるかな 〜
😑ちび蔵、気の早い俳句でした😲
※歳神様と歳徳神は、同じ神様です。