3月の異称は、みな春めいていますが、秋が関わっている言葉もありました🍡
( 約900字 )
「弥生(やよい)」
「桜月(さくらつき)」
「花見月(はなみつき)」
「花月」(かげつ)」
「花咲月(はなさきづき)」
「夢見月(ゆめみづき)」
「早花咲月(さはなさきつき)」
「桃月(とうげつ)
「雛月(ひいなつき)」
「禊月(けいげつ)」
「晩春(ばんしゅん)」
「春惜月(はるおしみづき)」
「蚕月(さんげつ)」
「竹秋(ちくしゅう)」
「竹の秋(たけのあき)」
3月の呼び名を
ざっと並べると、15種類ありました。
注目したい言葉は、竹を含む2つの単語です。
竹の葉は、この時期になると黄色く色づきます。竹にとって、3月は秋にあたるのです。
一般的には紅葉と言えば、9月から10月。
竹は、イネ科の常緑樹といわれます。
ただし、竹は植物学の中でも珍しい木でも草でもない生物です。
そういう意味では「常緑樹」という言葉も、語弊があるともいえます。
竹の葉は、秋に葉っぱが成長し始めることになり、この春の時期は秋のイメージの葉っぱの変色を目にするのです。
他の植物とは逆ですね。
俳句の季語としても、春と秋が逆転します。
「竹の秋」が、春の季語。
「竹の春」が、秋の季語。
ちょっぴり竹が特別な存在に思えてきます。
今回をもって、和風月名シリーズは終わります。マガジンで12ヵ月分が載っています。
生まれ月だけでも、お目通しください。
ちなみに、ちび蔵は3月生まれです。
私は、夕方の5時5分に生まれました。
数十年前の当時、病院の規定では、17時までは昼間の料金として医療費(入院費用)が
かかったそうです。
私は出産予定日より7日間ほど長くお腹の中にいて、生まれてこなかったため、次の日には帝王切開の手術が決まっていたそうです。
母によると、お腹を切られて生まれてくるのが嫌で、医師から告げられたのを聞いた途端に
慌てて出てきたのではないか、と。
しかも、夜間料金で、生まれる前から親孝行ではなかった、と母が笑って話しました。
そうとう、お腹の中が居心地が良かったのでしょう。でも、未熟児で、小さくて黒い赤ちゃんだったらしいです。
何十年経っても、まだ心配をかけっぱなしですが、少しは恩返しをしたい、とひそかに思っています。
ちび蔵は 蝶よ花よと 育つ前
花が咲く日を 選び生まれた
〜短歌風な歌人を気取りました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?