心の声が聞けたら苦労しないから
先日、はじめて地域の女性相談を利用した
ホームページにこう書かれていたので、育休中に、今後の働き方を見直したくて頭がごちゃごちゃになった私は、今悩んでいる働き方について相談してみようと思った
もう少し具体的な相談内容としては、
私の理想の働き方や、今ぼんやりとやってみたいと思っていることを実現するために、今、私にできることは何だろうか?
何か情報収集できるようなサービスや制度を教えてもらえないだろうか?
ということだった
でも、50分間の面談を終えて、一体、私は何を話しに来たんだっけ?という虚無感というのか、何とも言えない気持ちで、相談してスッキリするどころかモヤモヤが増えていた
求めていたもののひとかけらも手にすることができずに終わった
私が授けられたものは、相談員さんの持論によるアドバイス?というか、いわゆる、一般論
「今後の働き方について相談したい」とざっくりしたことを、面談前のアンケートに書いてしまったばっかりに、現状の働き方や周りの環境について聞かれるばかりで、本当に相談したかった、「今、私ができることは?」というところまで辿り着かなかった
最初からはっきり、「今のうちに私ができることを考えたいんです。何か情報ありませんか?」そう言えばよかった
現状の働き方に限界を感じていること
そこに寄り添う言葉をかけてもらったのはありがたかった
でも、私の中でそこはもう整理がついていて、次に進むべく、私は今何をしなければいけないのか?心の整理がしたかった
「そんなに焦って答えを出す必要はないんじゃない
あと2年育休期間があるなら、スキルを身につけて資格も取れますよ
あとは、あなたの心の声を聞いてあげること
さ、今日は時間ですがこれでいいですか?」
そう言われて、なんて、投げやりなんだろうと正直思ってしまった
子育てしながら働くことに疲れた人にはコレ
というような、型にはめられたアドバイスを顔面に投げつけられたような…
なんとも言えない気持ちになった
相談員さんから最後に言われた
「心の声を聞くこと」
みんなこれができたら苦労しないと思う
それに、心の声に気づかせてもらえる場所かもしれないと思って、利用してみた女性相談だった
そして、私が今ぼんやりと思っているやりたいことこそ、心の声を聞くお手伝いをすること
私にはどんなアプローチでそれができるのか今はまだわからない
でも、限られた時間の中で、相手が話したいことを自由に話してもらう聞き方や、心の声に耳を傾けられるようにサポートする難しさを今回、女性相談を利用して改めて感じた
(地域の女性相談がこれでいいのか?どうにかしたい!なんて使命感みたいなものまで湧き上がってきててコワイ笑)
私のように誰に頼っていいのかもわからず孤独と戦いながらもどうにか道を切り拓こうとしている人の役に立ちたい、何か背中を押すようなことがしたい
そんな思いがより一層強くなった
そして、ふと思ったことがある
誰でもいいから話を聞いてー!
って思うことほど、実は相手は誰でもよくない
何か悩み事があると、あー!もー!誰でもいいから話聞いてー!と思ったりするけど、そんな時、相談相手に求めていることは何だろう?
本当にただ黙って話を聞いてほしい
現状を知ってほしい
慰めてほしい
解決策を一緒に考えてほしい
アドバイスがほしい
背中を押してほしい
客観的な意見が聞きたい
そんなところかな
これだけのことに応えられる人ってやはりある程度信頼関係がなくては難しいと思う
私は、今回お話しした相談員さんの名前も知らない、経歴も知らない、どんな人か全く分からない
そんな人に、私が今できることを一緒に考えてほしいと求めることがそもそも間違っていたのかもしれない
相談相手がどんな人かわかってはじめて、自分の本当の悩みを打ち明けられるし、投げかけられた言葉を受け止められる
相談を受ける側も相手がどんな人かわかっているからこそ考えて、伝えられることがあるだろう
だから、はじめましてで出会った私の現状を知る由もない人が、今すぐにできるアドバイスとしては「心の声を聞いてあげて」が精一杯だったのかもしれない
そして、人と人との関わりが薄れつつあるように感じるけれど、何をするにしても最後は結局、人は人で選ぶんだと思う
少なくとも私は人で選ぶし、逆に私も、私という人で選ばれたい
誰でもいいからー!は本当は誰でもよくない
何にせよ、地域の女性相談を初めて利用して、手に入れられたものは思っていたものと違った
でも、ある意味、やりたいことへの興味関心と意欲が俄然湧いてきた
心の整理も問題解決の糸口も見つけられなかったけど、すごく大切なことに気づかせてもらった
何でも行動してみることに、何ひとつ無駄なことはない