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伝えようとする姿勢に、私たちは胸を打たれるんだと思う

読んでいた小説に「部活」という言葉が出てきて、自分の学生時代を思い出した。

私は小学4年生から大学卒業までずっと合唱を続けていた。

合唱って本当に一つ一つの言葉を丁寧に大切にする。
あんなに大切に言葉を扱ったこと、あれ以来あったかなって、ちょっと寂しくなるくらいに。

当たり前だけど、歌詞はすでに決まっている。

でも、歌詞には記されていない、もっと奥底の深いところまで、私たちは感じようとしていたなぁって。

海に例えたら、歌詞は海面。潜った先には信じられないほど豊かな世界が広がっている。沈んでいった歴史もある。

歌の海に潜り込んで、光も闇もとらえようとしていたあの頃。

見えない分、たくさん想像して、ああでもないこうでもないと言い合って。

この歌はどんなことを伝えたいのだろうか。
私たちはこの歌を歌うことで今何を伝えられるのだろうか。

いつの間にか歌と一体になっている感覚は純粋に嬉しかった。感動した。

同じ歌でも団ごとに聴く印象はまるで違う。
技術の上手い下手はもちろんある。
だけど、確実にそれだけではない"何か"があって。

込み上げてくるものがあるとき、それはやっぱり歌い手たちの伝えようとする一生懸命な姿勢がそうさせるんだと思う。

想いが乗るって本当にすごい。


語彙力や表現力はまだまだ足りなくても、
あらためて1つひとつの言葉と伝えようとする姿勢を大切にしたいと思ったのでした。


ところで皆さんのなかで思い出の合唱曲ってありますか?
私は本当にたくさん思い入れのある曲がありますが、これを書きながら思い出したのが「鷗」という曲です。

当時も歌いながら泣きそうになっていましたが、今もこの曲を思い出すと鼻がツーンとしてくる。
歳を重ねて、あの頃とはまた違う歌詞の捉え方ができるんだろうなとも思います。

久しぶりにみんなで歌いたいなぁ。

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