【展覧会】トレチャコフ美術館 2階
トレチャコフ美術館は、パーヴェル・トレチャコフさんが収集した絵画を集め、1893年にできた美術館です。18世紀から20世紀初頭のロシア美術が展示されています。1階には、イコン画もあり、美術館にくっついている教会には、ウラジーミルの聖母のイコンの展示もあります。
私は美術にめちゃくちゃ詳しいわけではなく、なんとなく見ていることが多いので、説明はできません。どんな絵があるのかなというのを見ていただければと思います。
トレチャコフの像があります。
夏の方が、開放感がありますが、館内はツアー客で結構賑わっています。
夜はこんな感じです。
では、入ってみましょう。入り口には、金属探知機があり、カバンを開けて中を見せます。その後、階段を降りて地下にクローク、トイレ、切符売り場、お土産ショップがあります。
館内は、18~20度の温度設定なので、夏は、羽織るものを持って行った方がいい場合もあります。
チケットを購入したら、階段を上って見学スタートです。
ロマノフ王朝関連の肖像画の部屋があります。
このようにたくさんの絵の展示があるので、1枚ずつ丁寧にじっくり見て行くと、1日くらいかかります。
イワン・ヴィシュニャコフが描いたエリザベータ・ペトロヴナの肖像画です。
ロコートフが描いたエカテリーナ2世です。
アレクセーエフが描いた赤の広場です。
キプレンスキーが描いたプーシキンの肖像画です。
ブリューロフが描いた騎手です。
こちらもブリューロフが描いた絵です。
こちらもブリューロフが描いた絵です。ロシアのイソップと言われているクルィロフの肖像画です。
こちらもブリューロフが描いた絵です。
こちらもブリューロフの絵です。
こちらもブリューロフの絵で自画像です。
こちらもブリューロフの絵です。
ガリベルクの彫刻で、ロシアのイソップと言われているクルィロフの像です。
ヴォロビエフが描いたエルサレムの夜です。
こちらは、イワーノフのキリストの出現の絵です。
イワーノフは、一生をこの作品の制作に捧げました。洗礼者ヨハネがヨルダン川で民衆を洗礼しているところにキリストが現れた場面の絵です。大きいです。
こちらは、モレールが描いたゴーゴリの肖像画です。
こちらは、ソローキンの描いた絵です。
誰が描いたのかこの写真からは分かりませんが、絹のドレスの光沢が素敵な絵です。
ボドリが描いたクレムリンのブラゴジェンスキー聖堂です。
フェドートフが描いた少佐とのお見合いです。
女性は、嫌がっていて、ドアのところに少佐が立っていて、「まいったなあ」というような顔をしています。
プーキレフが描いた絵です。
ロシア正教の教会での結婚式の絵ですが、女性は、悲しそうな顔をしています。なぜなら、この年をとった男性と結婚するからです。
フラヴィーツキーが描いたタラカーノワ王女の死です。
牢屋に入っていて、洪水になって水かさがどんどん増していく絵です。
ペローフが描いたダリの肖像画です。
ダリというのは、ロシア語の辞書を作った人ですが、辞書の編集だけでなく、哲学者であり、歴史学者であり、民話採集などもした人であり、たくさんの職業を持っていた人です。モスクワ市内にダリの家博物館もあります。お墓は、モスクワ市内のヴァガニツコエ墓地にあります。
こちらもペローフの絵です。
子供たちが水を運んでいますが、冬のロシアは寒くて、運んでいる途中で水が凍っています。後ろから押している大人の手は凍傷にならないかなと心配になったり、子供たちの服装などを見たりすると、厳しい寒さのロシアの生活の様子がよく分かる絵で、トレチャコフ美術館に行くと必ず写真を撮ってしまう絵です。
これは、ロシア帝国時代の話ですが、私の夫の実家は、水道がないので、やはり水汲みを子供の時にしていたようです。1980年代の話です。夫の場合は、50mくらいの井戸からバケツで運んだようですが、この絵は、川から結構な距離を運んでいます。
これは、誰でしょう?
貧しき人々とか、罪と罰とか、カラマーゾフの兄弟などを書いた作家のドストエフスキーの肖像画です。
これもペローフという画家が描きました。
この絵は、新潮社文庫のドストエフスキー作品の表紙になっていたので、それで見たことがあるという方もいるかもしれませんね。
サヴラーソフが描いた悪い天気のクレムリンという絵です。
これもサヴラーソフが描いたミヤマガラスが飛んできたという絵です。
ワシリーエフという画家が描いたクリミアの山でという絵です。
サヴラーソフが描いたソコーリニキの森で、です。
ソコーリニキは、今もモスクワにあって、公園になっています。
ワシリーエフが描いたヴォルガの干潟です。
ボゴリューボフが描いた凍ったネヴァ河の絵です。
フランスのノルマンディー在住のたびこふれのライターさんと話をしていて知ったことですが、このボゴリューボフという画家は、フランスに留学してフランスでも絵を描いていたようです。
ワシリーエフが描いた湿った草原です。
海の絵をよく描いている画家のアイヴァゾフスキーです。
アイヴァゾフスキーの嵐です。
アイヴァゾフスキーの絵が展示されている部屋は、ガラスケースの中に展示されている絵もあって、写真を撮るにはガラスケースが反射してきれいに撮れない絵があります。
日本でも展示されたことがあるクラムスコイの忘れえぬ人です。
クラムスコイが描いたトルストイの肖像画です。
クラムスコイが描いたキリストです。
これもクラムスコイが描きました。
もうすぐ亡くなるというネクラーソフの肖像画です。夫が言うには、ロシアの農民の苦しい生活がよく分かる作品が多いそうです。
これもクラムスコイが描きましたが、トレチャコフ美術館をつくったトレチャコフの肖像画です。
クラムスコイが描いた月明かりでの絵です。
マコフスキーが描いたパーティーという絵です。
私が一番好きな画家のクインジの絵です。
これは、ヴァラーム島です。
ヴァラーム島に行ったことがありますが、この絵のように岩の上に木が生えています。
これもクインジの絵で、ウクライナの夜です。
クインジのドニエプルの朝という絵です。
クインジの雨の後という絵です。
クインジの北という絵です。
ここでも、やはり岩が目立ちます。
クインジの白樺林です。
光の出し方がうまい画家です。
クインジのステップの風景です。
クインジのエリブルスの月夜です。
これも光の出し方がいいです。
エリブルスというのは、コーカサスにある一番高い山です。
そして、クインジのドニエプル川の月夜です。
これを初めてのロシア旅行の時に見て、クインジが好きになったのです。
この月明かりの出し方が素敵です。
残念ながら、トレチャコフ美術館に展示されているドニエプルの月夜はガラスに入っているため、このように反射してしまいます。
しかし、ペテルブルクにあるロシア美術館にも作成年時が違うドニエプルの月夜があり、そちらは、ガラスに入っていないため、写真も撮りやすいです。しかし、この絵は、写真や図録の印刷では、本来の良さを出せません。この絵は、ぜひ現地で実際に見ていただきたいと思います。
この光の出し方はどうやったと思いますか?私は、図工でもかなりできないレベルなので、実際に描けませんが、クインジ展をしているときに光の出し方の展示があり、それを眺めること10分で、おそらくこうやって光を出したのではないかと思うようになりました。この月明かりの川の部分を白っぽい絵の具で描きます。その後、黒い部分を描いて、目の錯覚でものすごく光っているような効果が出てくるのではないかと思いました。図工もできないド素人の私が見た感想なので、間違っているかもしれません。
クインジのダニアル渓谷の月明かりの夜です。
クインジの忘れられた村です。
シーシキンが描いた松の森の朝です。
この熊の絵は、チョコレートのパッケージになっています。
ロシアと言えば、熊なので、この絵も人気があります。
絵と一緒に写真を撮っているロシア人をよく見かけます。
これもシーシキンの絵で、森の伐採です。
こんな椅子の展示もあります。
しかし、ここは座ってはいけないので、座らないようにしてください。
ヴァスネツォフが描いた英雄という絵です。
これは、私の夫が好きな絵です。
学校の美術教育の一環で、子供たちが見学に来ていることが多く、こうやって集合写真を撮っていることがあります。
これもヴァスネツォフが描いた絵で、イーゴル・スヴャトスラヴィッチの虐殺された後です。
ヴァスネツォフが描いた灰色オオカミのイワン王子です。
ヴェレシャーギンが描いた戦争の後という絵です。
戦争記録を描いた画家で、日本にも来たことがあり、日光の絵なども描いています。
日露戦争時に乗船していた艦隊が爆撃にあい、亡くなりました。
ヴェレシャーギンは、ウズベキスタンにも行って、絵を描いていました。
この転がっているものは何だと思いますか?
よく見ると、人の頭です。
ヴェレシャーギンが描いたカルムイクのラマです。
カルムイク共和国は、ロシアの南部にある地域で、夫が1年だけ住んでいたことがありますが、仏教徒が多い地域です。
ヴェレシャーギンが描いたティムールのドアです。
ヴェレシャーギンが描いた勝ち誇る人たちです。棒の上には首があります。
ヴェレシャーギンのシプカ近くのスコベレフです。寒さで亡くなった様子が描かれています。
ヴェレシャーギンの追悼式です。
プリャニシニコフが描いた1812年です。ナポレオンとの戦いです。
スリコフが描いたモロゾワ侯爵夫人の絵です。
スリコフが描いた銃を持った兵隊が処刑される朝です。イワン雷帝に対して反撃した人たちが全員処刑されました。
日本でも展覧会をしたことがあるレーピンです。これは、レーピンが描いたアントン・ルービンシュテインの肖像画です。
アントン・ルービンシュテインは、チャイコフスキーやプロコフィエフが卒業したペテルブルク音楽院を作った人です。
レーピンが描いたイワン雷帝とその息子のイワンです。2018年でしたか、この絵は史実に基づいていないと外国人観光客が刃物で切り付けて、修復作業中になりました。
2018年以前に撮った写真です。
これもレーピンの絵で、待っていなかったです。
父親は亡くなったと言われ、奥さんは黒い服を着て喪に服して、未亡人になっています。
子供たちの目も見てください。
亡くなったと言われていた父親がいきなり帰宅したので、子供たちの目もこのようになっています。
レーピンが描いた皇女ソフィアです。
ヴァスネツォフのプラコーワの肖像画です。
レーピンが描いたトゥルゲーネフです。
トゥルゲーネフは、「初恋」「父と子」「猟人日記」などを書いた作家です。日本語訳もたくさん出ていますね。
モスクワ市内にもトゥルゲーネフの家博物館があり、リニューアルオープンした日には、プーチン大統領も博物館を訪れました。この博物館は、第3週(15日がある1週間)の金曜日は、無料になります。
レーピンが描いたレクレーションという絵です。
奥さんを描いています。
これは、日本へ何度も来たことがあります。
レーピンが描いたトルストイの肖像画です。
レーピンが描いた作曲家のムソルグスキーの肖像画です。
ムソルグスキーが亡くなる10日前くらいに描かれたものです。
レーピンが描いたアレクサンドル3世によるヴォロスチ長老の受け入れです。
アレクサンドル3世は、ロマノフ王朝最後の皇帝のニコライ2世のお父さんです。
レーピンが描いたザポロージュエのコサックが、トルコのスルタンに手紙を書くという絵です。
レーピンが描いたトレチャコフの肖像画です。トレチャコフはこの美術館をつくった人です。
レーピンが描いたイクスクリ・フォン・ギリデンバンドムの肖像画です。
レーピンが描いたクールスク州の宗教行列です。
レーピンが描いたヴォルガの舟曳です。
レーピンが描いたトルストイです。
この机は、モスクワ市内にあるトルストイの家博物館に展示されていて見ることができます。
ヴルーベリの作品で暖炉です。
ヴルーベリの展示ホールは、コンサートができるようになっていて、時々コンサートをしています。
ここにあるピアノはヤマハです。
6歳からモスクワのグネーシン音楽学校で学び、首席で卒業した松田華音さんのコンサートもありました。
この時は、ムソルグスキーの展覧会の絵の演奏でした。
美術館でコンサートを聴けるという環境、芸術を大切にしているロシアです。
そして、松田華音さんのムソルグスキーの『展覧会の絵』の演奏は本当に素晴らしいです。彼女が弾くと、第10曲の『キエフの大門』のある部分は、ロシア正教の鐘の音のように聴こえます。
こちらの記事に、コンサートの動画を載せてあるので、興味のある方はご覧ください。
室内楽のコンサートもありました。
ここまでが2階です。ものすごく長くなってしまったので、1階は、別の記事にします。
トレチャコフ美術館のホームページはこちらです。
続きはこちらです。
地下鉄の最寄り駅は、ノヴォクズネツカヤ駅か、トレチャコフスカヤ駅です。