キジ島
初めてのロシア旅行で訪れたキジ島。
2011年8月のある日のオネガ湖は、真冬の日本海並みの荒波だった。
ペトロザヴォーツクから1時間20分ほど船に乗ってキジ島に日帰りで行く。
キジ島にはホテルがないため、観光客は全員日帰り。
真冬の日本海並みの荒波で、私はひどい船酔いに。
私はキジ島が、ソルジェニーツィンが書いた「収容所群島」のソロヴェツキー島だと思って、ツアーに申し込み、キジ島上陸まで別の島と気づいていなかった。島に上陸後、ソロヴェツキー島とは違うと気づいた。
別の島と気づいたが、キジ島も世界遺産に登録されている島だから、観光を楽しむ。
2011年の時は雨だった。当時の私はデジカメを持っていなかったため、使い捨てカメラで撮影。そして、ネガは日本においてきているから、ここの写真は2回目にキジ島へ行った2016年の写真。2016年も曇りだったし、今年修復が終わったから、もう一度行けるのであれば、晴れた日に行きたい。
初めてのツアーの参加者の中に、建築の仕事をしている人がいて、その人は、このカーブが魅力でキジ島へ行きたかったらしい。みんな行きたい理由がいろいろでおもしろい。
夏の教会は2011年も2016年も修復中だったため中に入れなかった。2020年8月19日にセレモニーがあるみたいだから、2021年にキジ島へ行く人は夏の教会の内部にも入れるようになると思う。
これは、冬の教会の内部。ここで聖歌隊の人の歌を聴き、CDを購入。このCDの歌が素晴らしくて、私のイメージするロシアにぴったり。
この聖歌隊の歌を聴いて、さらにロシアが好きになった。
教会の入り口から見た景色。
民家の中も2011年には見学できた。2016年の時は、行ったタイミングが悪かったようで、中に入れなかった。
民家の中にはペチカがあり、昔の農家の暮らしが分かった。これも私のイメージするロシアにぴったりで気に入った。
キジ島を徒歩で散歩。
この小さい教会の鐘楼から、鐘の音が聞こえ、駆け足で行く。
タイミングよく生で教会の鐘の音を聴けた。そして、教会の入り口には、教会の鐘の音のCDが売られていて、迷わず購入。
ロシアやソビエトの作曲家はロシア正教の鐘の音を作曲するときに取り入れていることが多いため、ロシア音楽の勉強になると思った。
結構、観光客がいる。
ここは、中に入れなかった。
青空ならなお良かったが、晴天時にキジ島へ行くのはかなり難しい。2016年は、曇りだっただけでもよかった。
上の写真の真ん中の鐘楼に登ることができると分かったため、追加料金を払て、登ってみた。
高所恐怖症なのに、登ったため、足がガクガク。手すりにつかまって慎重に写真を撮る。
ロシアらしい大自然の風景が広がっていたため、怖かったけれども大満足。
ロシア語を話せるドイツ人夫婦も来て、写真を撮ってと頼まれ、立っているのがやっとの中写真を撮った。逆に私の写真も撮ってくれたのは嬉しかった。
時間があって、階段を登れる体力があるのなら、鐘楼に登るのをお勧めする。
そろそろ帰りの船の時刻になるころ、太陽が出てきた。
もう少し早く出てきてくれれば良かった。
名残惜しく、船の中からもう一度撮影。
天候によっては、ペトロザヴォーツクからキジ島へ船が運航されない日もある。
私は雨と曇りだったが、行けただけでも良かったと思う。