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佐多 稲子

私は、佐多 稲子という作家を知りませんでした。

日本大使館の図書館で借りて、初めて知りました。

『素足の娘』は、現在の兵庫県相生市が舞台になっています。小説に出てくる地名も工場の名前も今のこの辺りだなあと思いながら読めました。

『灰色の午後』も印象的な作品でした。
何が印象的って、杉本良吉と岡田嘉子のソ連への亡命が書かれていたからです。
小説の中では、樫村千吉と宮田良子となっていますが、読んでいて、あのことだとすぐに分かりました。また、これを読んだのが、モスクワ地下鉄の中で、キエフ駅で乗り換えをするときでした。

『水』は、短い作品ですが、涙なしでは読めませんでした。

最近の不安定な国際情勢を見ていると、第2次世界大戦へと向かっていったあの時代の文学を読む意味がある気がします。

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チェブラーシカ
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