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ツム百貨店前のヨールカ

12月としては、54年ぶりに低い気温となったモスクワ。

-20度となり、喜んで散歩に行った。

目指すは、この間(12月18日)、準備中だったツム百貨店のヨールカ。

夜は、私のカメラでは限界を感じたため、明るい時間にツム百貨店のヨールカの写真を撮りたかった。お昼ご飯をいつもよりたっぷり食べ、かばんにはチョコレートも入れて、いざ出陣。

張り切って家を出たものの、すぐにまつげが凍った。こんなに低い気温だとマスクをつけていると、顔が凍傷になってしまう。実際、昨晩少しだけ出かけた夫はマスクをしていなかったが、顔がしもやけになった。マスクをつけないで、-20度の世界に飛び出した。昔、夫が「口から息を吸うと風邪をひくから、鼻から息を吸うんだよ」と教えてくれたことを思い出し、鼻で息をしたのだが、すぐに鼻が痛くなった。一瞬で鼻が凍ったようだ。確かに冷凍庫より低い気温。まつげも鼻も凍った。駅前のスーパーは、通り道になっているため、体を温めるために中に入った。その途端、鼻から水が。先ほどの鼻が痛かったのは、鼻水が凍ったからだ。そして、マスクをつけて、帽子も外した。スーパーを出た後は、すぐに地下鉄の入り口で地下通路になる。だから、地下通路に入った途端、ダウンコートのフードを外した。しかし、これがいけなかったのだ。脳が凍りそうになった。すぐに、フードをかぶったが、一度冷えたものはなかなか元に戻らない。少し、頭が痛いなあと違和感を感じつつ、地下鉄に乗った。

ツム百貨店最寄りの地下鉄駅に到着。ツム百貨店に一番近い出口まで、地下鉄の連絡通路を歩いた。少しでも地上にいる時間を短くしたかったのだ。そして、地上に出た。やはり、冷えている。

さすがに、こんな気温だと外を歩いている人は少ない。ボリショイ劇場の前も人通りが少なかった。

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ツム百貨店の前には、15のヨールカが展示されている。
ツム百貨店前に来て、写真を撮り始めたが、カメラを持つ手がものすごく冷たくなり、途中から寒くて震え始め、アル中のように手が震えながら撮った。

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それぞれのヨールカの写真を2枚ずつ載せている。1枚目は、15時半くらいに撮ったもので、2枚目は、日没直後の16時くらいに撮ったものである。もっとしっかり暗くなるとまた変わると思うが、今回は、冬至の日の15時半と16時の写真。

それぞれのヨールカは、誰がデザインして、どんなイメージかということがロシア語で説明されていた。ざっくり、だいたい訳したので、それも載せる。一部省略した文もある。

アッラ・ミヘエワさんのヨールカ。
ハリウッド。ロサンゼルスで、旅行者に一番人気でテレビと映画のとても有名なところで、オスカー賞も行われる。

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アルチョム・クリーブダさんのヨールカ。
ニューヨーク。国民のスタイルと文化はたくさんある。モスクワとものすごく似ている。子供の時に映画「ホーム・アローン」を見た。

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アリーサとユーリヤ・ルーバンさんのヨールカ。
フォルテ・デイ・マルミ。(イタリア)ものすごく好きな都市。大きくはない。保養地であり、自転車、エスプレッソのカップ、パスタなど。

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アリーサ・ボーハのヨールカ。
ロンドン。ハリー・ポッターの世界のヨールカ。

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指揮者のユーリー・バシュメットさんと作曲家のヴィクトール・アサードチェフさんのヨールカ。
ウィーンのテーマ。世界の音楽の都である。クラシック音楽と現代の音楽のイメージ。
ハイドン、モーツァルト、ベルクなどの飾りがある。

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楽譜の飾りもあった。

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セルゲイ・エフレーモフさんのヨールカ。
ベルリン。くるみ割り人形のネズミの王様のようなホフマン物語の登場人物。新年の主な新没をいつも注意している。控えめなクラシックと、明るく輝く光と金と宝石のヨールカ。

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ヤーナ・ラスコヴァーロワさんのヨールカ。
モスクワ。大都会で伝統的な建築がある。クレムリンのスパースカヤ塔の赤い星が好きだ。赤は、お祝いと愛。赤の広場とクレムリンの星と金を現した。

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ジャンナ・ロボダさんのヨールカ。
マドリード。スペインの文化を含め、スペインの首都であるマドリードの魂を込めたヨールカ。傑作を生みだしたスペインの画家ベラスケス。毎年、スペインで新年を迎えている。国民的な音楽とフラメンコ。

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イェゴール・クリードさんのヨールカ。
ソウル。ヨールカは、デザイナーのポリーナ・ノモーゲさんとコラボレーションをして創り出した。一番流行していて、大都会、コンピュータ技術センターとコンピュータゲーム産業のインスピレーションがソウルだった。イェゴールは、だいぶ前からサイバースポーツとクラウドゲームのファンだった。花は、村上隆、かばんは、JACQUEMUS、ジョギングシューズのNIKE。

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エフゲーニヤ・リノーヴィチ。
コペンハーゲン。私の家族の暖かい伝統であり、子供時代の新年の思い出。アンゼルセンの物語に出てくるヒーローを描いたヨールカ。

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エレーナ・クルィギーナさんのパリをイメージしたヨールカ。
初めてパリに行ったのは、クリスマスシーズンの時だった。輝かしかった。エリセーエフスキーのトゥイルリー庭園の入り口のメリーゴーランドの眺めはとても良かった。

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Zasportのアナスターシヤ・ザダリーナさんのヨールカ。
2022年2月4日から北京オリンピックが始まる。イメージは、オリジナルのピクトグラムと中国の文化の象徴である龍と紙の提灯。

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Zasportは、東京オリンピックのロシアチームのユニフォームも作った会社。


エリーナ・ボチカーエワさんのヨールカ。
ドバイは、東の美学と高い技術の結合。空まで伸びる摩天楼、音のない砂漠、道にはヤシの木、芸術の島、浜辺と永遠の太陽。ドバイは、3色。水色は、永遠の水色の空と青い海、ベージュは、砂漠、金色は、東の豪華さ。

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DBRKVのカーチャ・ダブリャーコワさんのヨールカ。
一番好きな都市の、リスボン。とても輝かしい都市。無条件でものすごくよく知られたシンボルがある。それは、トラム。通りには傘がある。宮殿も。

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ボリショイ劇場のプリンシパルのデニス・ローディキンさんとボリショイ劇場のソリストのエレオノーラ・セヴェナルドさんのヨールカ。
東京。東京は、巨大な都市で、高い技術をもっていて、伝統も大切にしている。東京には、昔からの建築と現在の建築があり、観光名所になっている。このヨールカのテーマは、赤い色は、日本の伝統的なお寺や神社と、平和と祝福をイメージしていて、金は、太陽と神様と慈悲をイメージしている。

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飾りをよく見ると「良いお年を」と書いてあり、提灯もある。

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鯉の飾りもある。

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日没後、もう一度行って、日本のヨールカは、6方向から写真を撮ってきた。

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最寄りの地下鉄駅は、ティアトラリナヤ駅(2号線・緑色の地下鉄)です。


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