【仕事への足取りがちょっとだけ軽くなる】尊敬する上司の言葉
「朝、ベッドから起き上がったらカウントがひとつ減ることにするんだ」
仕事に行きたくなくて、ベッドの中でもやもやしているときに思い出す言葉です。
学生のとき、内定先の学習塾でアルバイトをしていました。わたしには尊敬するY先生という上司がいて、色々なことを教えていただきました。
特に印象に残っているのは、生徒との関わり方についてです。
生徒とよくコミュニケーションをとる塾で、勉強の話だけでなく、部活の話やテレビの話など、とにかく色んな話をしました。生徒の変化には積極的に声をかけて、信頼関係を築きました。
テストが近いある日、終礼後の雑談の中でY先生がこう言いました。
「俺はテスト前に、髪切った?っていう会話はしたくないんだ」
「なんでですか?」
「テストに向けて集中力高まってるタイミングでする話じゃないでしょ」
はっとしました。生徒と仲良くなるのも大事だし、信頼を得ることも重要です。
それでも、あくまで学習塾。生徒の成績向上を軸に働くY先生の姿がかっこよかったです。
しかしその次の日、ロングヘアの女の子がばっさりショートになっていたのを見て、さすがに触れないわけにはいかなかったのか、「…髪切った?」と聞いていました。
非常にチャーミングであります。
そんなY先生と、いつもよりハードな季節講習の最中、「仕事に行くと思うと朝起きるのがキツイ」という話をしたことがあります。
Y先生は
「朝、ベッドから起き上がったらカウントがひとつ減ることにするんだ」
と言っていました。
普通は、木曜日の朝に「あと2日働いたら土曜日だ…」と考え、木曜日の夜に「あと1日」とカウントを減らす。
Y先生は、木曜日の朝ベッドから出るときに「今日起き上がったら、あと1回起きれば土曜日だ!」と考えるのだそう。
そうしたら憂鬱な朝も少しは頑張れそうな気がするんだとか。
今日もその言葉を思い出し、ベッドからなんとか起き上がるのです。