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マヨコンヌの官能小説『女主人と下僕』

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昔々ロシアっぽい架空の国=ゾシア帝国の混血羊飼い少年=ディミトリは徴兵されすぐ敵の捕虜となりフランスっぽい架空の敵国=ランスで敗戦奴隷に堕ちました。『お前の顔は若いころのわしそっ…
【あまりにエゲツナイ一部部分】&【リアルにお役立ちな性テクニックの一部分】以外は🍒無料🍒ですよ!無…
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2020年7月の記事一覧

1-4 下僕、女主人に甘える ~小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者のエロ出世譚~

「何年もマーヤに哀れなほど恋している」「それはそれは可哀そうなぐらいだ」と街中の人々にいいように噂されていたディミトリであったが、ディミトリ当人は、その状況に割合満足していた。 ディミトリははじめから身分違いのマーヤをどうかしようというような大それた事は考えようともしなかった。 ただ、マーヤが来る度に、マーヤがなにかと自分を褒めてくれる度に、体中から甘いさざなみのような喜びが湧き上がって来る。 それで十分であった。 たとえばある日の事である。 2階のザレンの書斎で、

1-5 爺、下僕を焚きつける ~小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者のエロ出世譚~

「実に気に喰わんな」 豪華な書斎の一室で、口火をきった葉巻をゆっくりとあぶりながら、総支配人のザレン爺は呟いた。このザレン爺は、都に数店舗あるザレン茶舗の全店舗を所有する総支配人であり社主である。 そんなザレン爺には係累が一人も居ない。どういう事情か、子も孫も居らず、連れ添った妻には数年前に先立たれている。天涯孤独だ。 「は」 書斎机のそばで片膝ひざまずいているディミトリは不思議そうな顔をした。 「どうしてお前はそんなに...こう、欲がないのか。まあ...わしにも正

1-6 女主人はヨサックが解らない ~小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

マーヤは不思議でならない。 (なんでああヨサックは最近、ディミトリさんにも私にも、あんなに突っかかるのだろう?確か、初めはそう酷い態度では無かったはずだ) (ヨサックと初めて会ったときは、なにか吃驚するような感じで私をじっと見つめていただけで、たいして失礼でもなかったのに) (むしろ初めは親切丁寧だったような) ヨサックはこのザレン茶舗の取引先の息子である。色白で深いブルーの大きな目、金髪とまではいわないが明るめのブラウンの髪の、まあまあの美男子。若い娘の10人中8、

1-7 下僕、イモをひねり潰す ~小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

ディミトリの「マーヤへの恋」が街に知れ渡って数年も経ったろうか。 その日、とうとうヨサックは本気でディミトリとマーヤの仲を潰しに掛かってきた。 このザレン茶舗の奥には、屋根はないが石畳で四方を建物で仕切られた、大きな正方形の中庭がある。仕切っている建物の3方の壁はザレン茶舗であり、ザレン茶舗の敷地である。 庭といっても、屋根がないだけで、石畳であり、そこは一種の非常に広い作業場であり休憩所である。粗末な大きなテーブルが何個か置いてあったり、部分的には雨除け日よけの布が屋

1-8 茶舗の従業員たち、下僕にマジびっくりする ~小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

ディミトリと、ディミトリに抱えられたヨサックは、中庭の作業場の奥の奥の行き止まりの方に消えていった。 周囲の人々はもちろん、1番驚いたのは、ディミトリを焚きつけた張本人である、マーヤだった。 確かに、胸の中のとても深い所で、マーヤの中の何かはうっすらと感づいていた。 しかし脳で理解したのは今がはじめてだった。 (やはり!やはりあの男、肚の中は太い男だった。だって!ふだんあれだけ、人に優しくできる男ですもの!他人をかばえる男ですもの!そんな心の広い男が、ただの意気地なし

1-9 女主人、下僕のプレイが斜め上過ぎて困惑す 小説「女主人と下僕」 ~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

マーヤは何かに憑りつかれたようになって、ただ頬を染め白い肌をふるふると震わせながらも、ひたすらディミトリの言うなりになって手を引かれていった。 ジャリン、ジャリン。 ディミトリが歩くたびに、ディミトリのこげ茶の下履きの筋肉質に固く盛り上がった堂々とした尻のあたりの鍵束が揺れる。 ディミトリはマーヤの方に振り返ることもせず、マーヤを掴んだ手でマーヤをほとんど持ち上げて引きずるくらいにして階段を登らせ、商談室の前に立たせた。 ディミトリは焦るようにして鍵束を探り、商談室の

1-10 女主人、下僕に完敗する ~小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

マーヤはしょげていた。 (周囲も口々に言っていたし…ディミトリさんはわたくしのことを…淡い感情にしても、それなりに好いてくれているのかと思っていた) (わたくしも、たとえばもし、ディミトリさんが将来いつか市民権を取って…私を好きだと仰ってくれるなら…なんて図々しい妄想をした事もある…) (商談室でも、あんなにわたくしの事を心配して、私に幸せになって欲しいと言ってくれた) (だが!いくらなんでも…あのタイミングで何もなしとは…ディミトリさんは私のことが嫌いなのか?)

1-11 爺、女主人の足を味見する (ハイヒールの上手な履き方) 小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

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