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△乙訓さんぽ△②:大山崎町を行く【前編】円明寺地区を歩く
7月の3連休の際に京都に帰省し、地元に近い乙訓を歩いた記録の続きです。前回は、長岡天神駅から長岡京市内を歩き、西山天王山駅付近まで来て、小泉川を渡り、大山崎町に入って、円明寺住宅の入口までやって来ました。
(前回の記事はこちら)
ここから、大山崎町を訪ねていきたいと思います。
実は、大山崎町を紹介するのは、最近2回目です。前回は、今年のお正月に帰省した時に、少しの時間歩き回った際に紹介したものでした。この小さな町は、通過する人は多いですが、訪れる人はあまりおらず、その人たちも天王山や酒造会社の樽元には目が向きますが、それ以外はとてもマイナーですが、実はとても面白い場所が多いところだと思いました。今回は、西山天王山駅を起点に、小倉神社を訪れ、山崎駅に向けて気の向くままに歩いていきます。
■円明寺団地から小倉神社を目指す
円明寺団地、といっても、あまり場所がわからない方が多いと思うので、今昔マップで紹介しながら歩く場所を紹介します。
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小倉神社を目指します。開発前は竹林が広がっていたのですね。
大山崎町としては、一大開発であった円明寺団地。竹林を切り開いて住宅にしたようです。この地図を見ていると、大山崎町のこれ以外の場所は、狭い平地に新幹線、東海道線、阪急電鉄、名神高速、京都縦貫道、国道171号が通り、低地には工場が立地しています。山側には、天下分け目の天王山が立ちはだかります。そういう制約条件がたくさんあるこの小さな町ですが、古いものも結構残っているのが面白いのです(笑)。
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「天王山登山口」をアピールしている看板(笑)。
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住宅街の真ん中の「小倉神社」
ここから、小倉神社を目指して歩きます。
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普通の団地のようなエリア。
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小倉神社は、円明寺団地の坂道を登った先にパワースポットがある感じの不思議な場所でした。そこからさらに天王山まで登れるようになっています。
小倉神社から久保川に沿って坂を下っていくことにしましょう。
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狭くて細い道です。水路とセットなのは、この地区では標準のようです(笑)。
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桁高を抑えるように工夫されているように見えます。
この地域の跨道橋は、何故か細くて狭くて、水路とセットになっているものが多いです。昔の人たちの発想は、人と水さえ通せばOKという思想だったのではと勝手に想像されるような構造物が多いです(笑)。
線路沿いに道があり、京都寄りに踏切があったので、寄り道してみました。
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とても狭くて、車は通れません。
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すごくシンプルな構造の橋です。
そして、この円明寺地区にある、極めつけの「道路橋」はこちらです。円明寺の集落を横切るJR線を横断する道路橋です。入口は、なんとこんな感じです。
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しかも、現道より低い場所を通っています。
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やはりこの狭い道も、水路とセットのようです。
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この架道橋はこの水路を通す目的もあるようです。
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しかも、「ねじりまんぽ」の構造です。
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周囲の石積みも含め、何だかすごい構造物です。
「ねじりまんぽ」というのは、レンガ造りのアーチ構造物が、通常は直角に交わるので、レンガは垂直に積んでいけるのですが、斜めに交わる構造物は、レンガを垂直に積むことができないので、ねじった形に積み上げる技法です。ここまで激しいねじりを伴った小さな断面の「ねじりまんぽ」はとても珍しいのではないかと思います。
ちなみに、「この道は歩道なの?」などという疑問が湧いちゃいそうな道ですが、写真にも写っている通り、しっかり中には照明もついており、立派な歩道としての機能を果たしています。
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地元の方も、この構造物を重要だと思って説明してくれているようです。
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歩くためには、身をかがめないとダメな高さです。
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斜めに交わっています。レンガアーチなら「ねじりまんぽ」だったかもしれませんが、
こちらは比較的新しい構造物のようです。
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立体交差です。
今回はここまで。大山崎町の探索、まだまだ続きますのでお楽しみに。
■終わりに
大山崎町の円明寺地区を歩きました。小倉神社は、とても立派な神社ですが、宅地開発で団地の中になったものの、参道の雰囲気を残すちょっと不思議な雰囲気が印象的でした。円明寺地区は、阪急電車やJRの線路に囲まれていますが、とても狭く低い架道橋でつながっており、土木構造物歩きをしている人にとっては、とても印象深い探索になりました。
JRの円明寺架道橋は、とてもすごい構造物なので、もっと認知されるように、土木技術者としてもアピールしても良いものだと思いました。
次回も大山崎町でのウォーキングが続きますが、キーワードの一つに、「線路を越える」ことと、「水をどう通すか」が当てはまるところがすごい場所と思いました。次回もお楽しみに!
(続きはこちら)