【南大沢土木構造物めぐり】No.112 都県境に新たに架かる架け橋
多摩ニュータウン、南大沢駅周辺の土木構造物を巡る街歩きをこれまでも何度となくお伝えしてきましたが、最近は少し遠征する機会が多くて、近場の街歩きの模様を紹介できていませんでしたが、今回は久しぶりに近場を歩いた記録を書きたいと思います。
■都県境を流れる、境川
今回の舞台は、多摩ニュータウンからは少し西側に行ったところにある、境川。町田市と相模原市の境目、都県境を流れる川です。決して大きな川ではありませんが、大きな川と合流したりせず、江ノ島付近に流れ着く河川です。
この写真を見ていると、何故か川沿いにちょっとした空地のような場所を見かけることがあるのですが・・。実はこれは川の蛇行跡で、恐らくこの写真の白い壁の家の手前付近まで、川が蛇行していた跡なのではないでしょうか。境川沿いには、そんな蛇行跡が多く、かつては東京都と神奈川県の県境も、その蛇行した河川に沿っていました。(今でもある飛び地レポートは、こちらをご覧ください。)
さて、その都県境を流れる境川に、今新たに建設中の道路があるので、それを見に行ってきました。
■その道は、こちらです!
実は、その道は、多摩ニュータウンを縦断する主要幹線道路、「多摩ニュータウン通り」です。今は町田街道という、町田市内を貫く幹線道路との交差点(地図上の「多摩ニュータウン入口」交差点)で行き止まりになっていますが、この道が境川を越えて延伸されようとしています。
マピオンの地図では、延伸される道路の様子がよく見えませんが・・、Googleマップの航空写真を見ると・・
相模原市のホームページを見ると、「都市計画道路 宮上横山線」という名前で、多摩ニュータウン通りが相模原市の橋本方面に向けて延伸される工事が示されています。
これができると、多摩ニュータウン通りから橋本を通り、国道16号までが直結されるという道路ができます。そんな現場を歩いてきました。
■境川に架かる橋
あ、この看板、実は町田市側から撮影しています。町田市内で相模原市が工事しているのですね。と思ったら、町田市のHPには、こんな記載が。
■ちょっと前(昨年末)はこんな感じでした。
実は、この橋の工事、ちょっと前から気になりウォッチしていました。昨年末に橋本から歩いた時の様子です。
最初にご紹介した通り、境川はかつての川の形から、直線化されつつ、川幅が広げられる改良が進められました。こういう川に新しい橋を架ける際は、将来の川の洪水対策の計画に支障しないように橋をかけたりする必要があるため、事前の調整なども大変なのではないでしょうか。
■終わりに
境川で工事中の新たな橋。出来上がると、わが町の主要幹線道路である、多摩ニュータウン通りが神奈川県内の国道16号までつながることになります。よく、新たな道ができるとき、「あれ、こんな道、今までなかったはずなのに・・」と思うことがあるかもしれませんが、まさに今、そういう工事がこの場所で進行中です。道路が開通するまで、そおっと楽しみに見守りたいと思います。