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甲府駅前を歩く

最近なかなか街歩きをする機会に恵まれず、そろそろどこかで歩きたいなあ、と思っている今日この頃です。そんな中でも、ちょっとしたスキマ時間ができてしまうと、ついつい歩いてみたくなるという習性があるようで(笑)、仕事で訪れた山梨県の県都、甲府駅前を少し歩く時間ができたので、ぶらりと歩いてみた記録を書きたいと思います。

■甲府という町

甲府市は、山梨県の県庁所在地であり、人口約20万人が住む町です。県庁所在地の町の中では、かなり小さな部類に入る町ですが、甲府盆地全体の中心でもあるので、都市圏としてはもう少し多くの人が住んでいる感じの町なのではないかと思います。

甲府の歴史を観てみましょう。「今昔マップ」では、甲府駅の北側に、武田信玄が統治したころの城跡があります。武田氏滅亡後、豊臣秀吉がその後に建てた「舞鶴城(甲府城)」が甲府駅近くにでき、その後五街道の一つである甲州街道の宿場町としても賑わい、今の甲府市中心部が形成されてきました。

2つのお城と、甲州街道の宿場町として栄えた甲府の町です。

今回は、駅前を探訪した様子をお伝えします。

■甲府駅前を歩く

甲府駅に到着
ヴァンフォーレ甲府 ですね!
人口20万人の町、という感じがしないくらい、
賑やかな駅前です。
駅ビルは「セレオ甲府」です。
我が町、八王子の駅ビル(セレオ八王子)と同じなので親近感が・・。

さて、時間が無いので、早速近くにある舞鶴城に歩いていきたいと思います。

■舞鶴城を歩く

駅から数分歩くと到着する、舞鶴城公園。
立派な石垣が残る城跡です。
石垣の上には、何だか気になる記念碑が。
石垣の上に登っていくのは、なかなか楽しい散策です。
甲府市内を一望できる石垣の上。
こちらは、南側の城下町の風景。
うーん、なかなか楽しい散策になりました。

実は、甲府駅は、かつての甲府城の一角だった敷地を活用しています。なので線路の南側に城郭があるのですが、門の跡が線路の北側にあったりするのです。

■興味深い記念碑

そして、この舞鶴城で気になったこの記念碑ですが・・、

舞鶴城に建つ、ひときわ目立つ記念碑は・・、
「謝恩碑」なる記念碑です。揮毫者は、山縣有朋さんです。
石碑に刻まれた碑文。
その内容の説明板。

この謝恩碑は、実は土木に大いに関係する石碑で、明治時代には水害が絶えず発生していた甲府盆地において、明治天皇から御料地の下賜を受け、豊かな土地ができていったことに対する感謝の意を表する石碑、です。恩賜林ができたおかげで、荒廃した土地の状態がよくなり、水害が減ったことが記載されています。治山・治水工事の重要性について、甲府盆地では、武田信玄の時代に作られた「信玄堤」が有名ですが、明治時代にもそういった工事の重要性が伝えられる大切な石碑です。短時間の探索で、面白いものを発見しました。

■山梨県庁を目指す

さて、南側には、こんな立派な門もあります。
こちらは、武徳殿という建物。
戦前に建てられた趣のある建物です。
こちらは、恩賜林記念館。
残念ながら時間が無かったです。今度行ってみたいです。
舞鶴城公園を後にします。短時間ですが面白い公園でした。

そして、その公園の隣には・・、

山梨県庁の別館が建ちます。お城の中にできた感じがします。
こちらは、県議会の建物。

この2つの庁舎は、いずれも戦前に建てられた名建築です。とても良い雰囲気を出しています。

そして、駅前の通りを歩く街歩き。

短時間でしたが、とても有意義な街歩きでした。
仕事帰りに少し見つけたものがあります。駅前の片隅に・・、

レンタカー屋さんの片隅に発見したのは・・、
旧山梨交通電車線 甲府駅前駅の跡 記念碑。

旧山梨交通電車線は、甲府駅前から、富士川の右岸の甲斐青柳駅を結んだ鉄道路線です。そんな跡地を偲ぶ石碑を発見した街歩きでした。

■終わりに

短時間でしたが、甲府駅のすぐそばにある舞鶴城跡周辺を歩きました。なかなか楽しい発見の多いプチ散策でした。

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