見出し画像

【旅の記憶】2019年11月 九州の思い出(第1日:肥薩線・くま川鉄道沿線を行く)

2019年11月、会社の勤続記念の休暇をいただき、1週間の旅程で九州に行ってきました。その時の記憶をたどっていきたいと思います。当時の旅程は、ざっとこんな感じでした。旅の楽しさを満喫した1週間でした。その後、球磨川の豪雨災害や、コロナ禍などを経験し、同じ旅行ができる状況から遠くなってしまっている今だからこそ、当時の旅行を振り返りたいと思います。

【第1日(11/17)】
 羽田空港から鹿児島空港まで飛行機、そこからJR肥薩線の観光列車を乗り継ぎ人吉へ。そこからくま川鉄道に乗り湯前まで往復し、熊本まで移動。
【第2日(11/18)】
 朝熊本城を見て、それからJR三角線で三角まで。世界遺産・三角西港を見学し、バスで天草・本渡へ。そこでレンタカーに乗り換え、世界遺産・崎津集落等を見学し、下田温泉に泊まる。
【第3日(11/19)】
 天草からレンタカーに乗り鬼池港へ。フェリーで雲仙へ。世界遺産・原城と島原市内を観光し、島原鉄道・JRで長崎へ。長崎で夜景を鑑賞。
【第4日(11/20)】
 長崎で軍艦島クルーズに乗船。列車で佐世保に移動。佐世保バーガーを食べてから、高速船で五島列島・小値賀島へ。
【第5日(11/21)】
 小値賀島から町営渡船で野崎島へ。世界遺産・野首教会など野崎島で日中滞在。小値賀島に戻り、連泊。
【第6日(11/22)】
 小値賀島をレンタサイクルで走った後、高速船で上五島へ。レンタカーを借りて世界遺産・頭ヶ島教会や、津和崎灯台へ。上五島泊。
【第7日(11/23)】
 上五島から教会めぐりツアーに参加。奈留島、久賀島の世界遺産の教会をめぐり、福江島へ。きびなごを食べて、バスツアーに参加し、夕方の飛行機で長崎経由、羽田へ。

7日間の旅行を振り返ってみたいと思います。旅行のスタートは、朝の羽田空港から。こういう写真をアップする人のことを、「空港おじさん」と呼ばれてしまいそう。やっぱりやってしまいますね(笑)。

画像1

画像2

朝日の中の羽田空港上空。アクアラインの風の塔も見えます。

画像3

車窓に見える見事なまでの富士山。飛行機から見るこういう景色。地図好きにはたまりません。

画像4

知多半島と伊勢湾、中部国際空港が見えています。良い天気のフライトでした。

画像5

景色を眺めているうちに、霧島連山が見えてきて、鹿児島空港に着陸。

画像6

鹿児島空港から、霧島市内を走る路線バスに揺られること5分、JR肥薩線の嘉例川駅に着きます。異色の空港アクセス鉄道(笑)。明治・大正時代は鹿児島本線だった昔ながらの鉄道の歴史的な駅舎は、何度訪れても楽しい場所です。

画像7

駅の建物内も、生きた博物館のような感じです。

画像8

画像9

観光特急「はやとの風」に乗車。ここの駅は、この列車にとっても目玉観光スポットなのです。

画像10

名物の「かれい川弁当」をいただきました。素朴な味ですが、美味しいお弁当。

画像11

沿線には歴史的な駅がたくさんあります。大隅横川駅もその一つです。お世話になったアテンダントさんです。楽しい汽車旅をありがとうございました。

画像12

終点、吉松駅に到着。ここは、昔は博多から鹿児島方面(肥薩線)と宮崎方面(吉都線)が分岐するターミナルとしてにぎわいました。

画像13

乗換の時間を利用して、駅前を散策。静かで味わい深い街でした。

画像14

鉄道の町、吉松にふさわしく、色々な鉄道構造物が保存されていました。乗換時間がたくさんあったら、もう少し長く見物できたのですが、駆け足で見学しました。

画像15

吉松駅からは、観光列車・しんぺい号に乗車。スイッチバックやループ線などがある、鉄道旅の聖地を楽しむ観光客がたくさん乗車していました。

画像16

窓の外はダイナミックな霧島連山などが見えます。スイッチバックで方向転換をするたびに、歓声が上がります。

画像17

人吉駅に到着。お城をイメージしたのでしょうか。立派な駅舎でした。

画像18

歩いて国宝・青井阿蘇神社へ。時期的に七五三を祝う参拝客が多く、華やいだ雰囲気でした。

画像19

画像20

青井阿蘇神社。訪れると非常に楽しい神社でした。まさか1年後の豪雨災害で浸水被害に見舞われるとは想像もつきませんでした。

画像21

神社の横で、浸水痕跡を示す標示があったので撮影。昨年の豪雨では、この浸水深をはるかに上回り、階段の上の神社の拝殿が浸水するほどの状況でした。

画像22

人吉旅館。ここも浸水に見舞われる前の貴重な一枚です。

画像23

球磨川。橋の対岸に城跡がありました。

画像24

人吉城址。明治時代に西南戦争の激戦地となり、城は壊滅的な状態になり、今では建物等は残っていません。城跡は趣のある公園となっています。

画像25

球磨川沿いの公園の中に、古い石垣が続く、美しい城跡でした。

画像26

くまがわ鉄道に乗り、湯前へ。周りの人々は、鉄道旅行を楽しむ台湾人と思われる団体さん。途中の「おかどめ幸福」駅で下車していきました。インバウンドのお客さんがたくさん誘致されているようですね。

画像27

終点、湯前駅に到着。田園シンフォニーと名付けられた車両。この風景も、豪雨災害後、まだ見ることは実現していません。

画像28

市房神社の里宮。こんな立派な神社が湯前の町の近くにあるとは驚きでした。

画像29

駅の近くに架かる古くからの石橋。

画像30

くま川鉄道の球磨川橋梁を渡ります。現在は流されてしまった橋です。

画像31

観光特急やませみ号で、人吉から熊本へ。この列車が走っている姿も現在は見ることができません。球磨川沿いの肥薩線は、甚大な被害を受けて不通が続いています。

画像32

球磨焼酎とおつまみをいただきました。

画像33

肥薩線の起点である、八代駅に到着。

画像34

この日の旅の終点、熊本駅に到着。

画像35

熊本といえば・・・、くまモンが駅の中にも鎮座していました。

【終わりに】
2年前の旅行ですが、九州でやりたいことをたくさん堪能した旅行でした。最初にやりたかったことの一つとして、この肥薩線を走る観光列車を乗り継いで南九州を縦断することでした。昔ながらの駅舎や、美しい車窓のある風景。観光列車には外国人も含め、たくさんの人でにぎわっていました。くま川鉄道も、魅力的な車窓が楽しめました。そんな人吉・球磨地方を襲った恐ろしい豪雨災害。1日目の旅程は、今となっては経験することのできない、貴重な行程になりました。

そんな中、少し朗報。くま川鉄道が、浸水被害の少なかった一部区間で11月から運転を再開するというニュースが流れてきました。すべての車両が浸水し、橋梁の流出等、甚大な被害が出た鉄道ですが、再開に向けた不断の努力の甲斐あって、運転再開が実現できたようです。地域の復興に向けて、一歩ずつ努力が実っているようです。

人吉・球磨地方、是非改めて訪れて、地域の魅力を肌で感じるようにしたいと思います。素晴らしい観光ルートが再び活気を取り戻すことを祈念したいと思います。

2日目はこちらです。


いいなと思ったら応援しよう!