誰よりも人の可能性を信じられる人でありたい
自分の可能性を信じてくれた人たちのおかげで今がある。
自分が自分を信じられる以上に、「あなたならできる」と当たり前みたいな顔で信じてくれる人がたくさんいたと、今振り返って思う。
私は小さい時から多少は器用だったから、期待をかけてもらっていた部分はあったかもしれない。けれど、だからこそ結果的に「信じてもらえる」ということがどれだけのエネルギーを生み出すかということを身をもって体感した。
純粋な気持ちで信じてくれる人がいたら、ほんとうにそれが現実になる。他人からかけられた言葉や眼差しは、その人自身が自分にかける言葉に変わり、行動になり、現実をつくっていく。
今までの人生で、たくさんの人に信じる力を与えてもらった。
だからこそ、その人の能力がどんなものだったとしても、その人が信じているよりももっとその人のことを信じられる存在でありたいと思う。
必死で努力して成功した人ほど、「努力しないと成功できない」という。だけどそれは本当なんだろうか。
私自身、「自分はこんなに努力してここまできたのに、他の人はそう簡単にできるはずない」と思って、他の人の可能性を限定しまうことも多かったと思う。「こんなこともできない人に、これができるはずがない」とか。
でも、色んな人に出会って思った。ほんとうにうまく行っている人は、意外と努力なんてしてないし、なんでもできる万能人間でもない。
ただ、その人がその人らしくポテンシャルを発揮しているときこそ人が思いもよらないことを実現したりする。
何もできない人間なんていない。存在レベルでみんなに等しく価値があり、みんなそれぞれに違った価値がある。全ての人の中に、なにかにおいて世界を変えるエネルギーが秘められている。
マッサージ屋さんで働いて、400人以上の人の身体に触れて思った。みんな、身体のエネルギーとエネルギーがぶつかり合って、消耗している。アクセルとブレーキを同時に踏んでいるみたいな姿勢。前に進む力と後ろに引っ張る力が打ち消しあって疲れてしまっている。
心のエネルギーでも同じことが起こっていると思う。外界から自分を守るために、もしくは自分の内面の葛藤のためになにも生み出さないエネルギーを消費している。そのエネルギーを、純粋なエネルギーとして世界に向けられたら、どれだけの変化が起こせるんだろうか、と思う。
少し抽象的な話になってしまったが、たぶん、私が思っている以上に私はすごいし、みんなが思っている以上にみんな一人一人がすごい存在なんだと思う。
私がそう信じられることで世界がどう変わっていくんだろうか。未来がとても楽しみ。