皇后エリザベート、シシィはどんな香りがしたのか? 香水のお話
ミュージカルや映画、漫画でも最近はおなじみの
エリザベート皇后、愛称シシィ。
同じく人気のマリーアントワネットは香りの話題が尽きないもののエリザベートについては控えめな感じですね。
そこで今日は皇后エリザベート、シシィの香りや香水などのレシピについてお話ししていきたいと思います。
香水は好まなかったシシィ
マリーアントワネットとは違いあまり香水を好まなかったと言われています。
理由の一つは慢性的な精神疾患や体調不良によるもの。
二つ目は入浴の習慣の徹底、シシィは伝統的な七つの洗面器に貯めたお湯を使うだけの入浴とは呼べないハプスブルク家の方法を否定し、バスタブにしっかり浸かる入浴法を導入しました。
この入浴剤のレシピもいくつか残ってます。
この記事の反応が良かったらあげていきたいと考えています。
三つ目が美容品にしっかり香りがついていたということ。
シシィが使用していたコスメのほとんどに香りがついており、そこにわざわざ香水を使う必要がありませんでした。
スミレのローションや天上クリームなどはエリザベートのお気に入りでした。
四つ目はシンプルな美しさを追求していたから。
エリザベート皇后お好きな方ならご存知の通り、ケバケバしい装飾を嫌い、シンプルで美しいものを愛したシシィは美しさの演出も当時の花嫁市場と揶揄された社交界と違い、メイクもほとんどせずに大胆だけどシンプルでした。
シシィのお気に入り香水
しかしまったく香水を使わなかったわけでもありません。
香水メーカーで惜しくも撤退したクリードの
ファンタジアデフルールはシシィの髪を香らせるために作られた香りで、日本未発売ですが海外では販売されています。
輸入代行などでも買えますが、調香は19世紀とは大幅に違うもののようで、現在のはより華やかな雰囲気です。
当時使用されていた香料はシンプルで、ベルガモット、ローズアブソリュート、バイオレットリーフ、アイリス、アンバーグリスです。
現在でもフレグランスオイルなどで手に入るので自家製で作ってみてはいかがでしょうか?
・クリード風香水のレシピ・
ベルガモット…3
ローズアブソリュート…5
バイオレット…2
イリス…2
アンバーグリス…1
他には気付け薬用のシシィコロンのレシピが残っています。
これはシンプルなラベンダーコロンで、無水エタノールにラベンダーを入れて一か月ほど漬け込んでから濾して使用するものです。夜会の際にハンカチや胸元につけていたそうです。
今ならラベンダーオイルを消毒用アルコールに入れるだけで真似できます。
すこしありきたりなのでシシィらしいレシピを作りました。
・シシィコロン・
ラベンダーオイル…2
イリス…3
アルコールに加えて使う
写真はシシィのバニティケース
衣服にも香りをしっかりつけていたシシィ
アイリスの粉末香水を愛用していました。
現代ならポプリ用のアイリスをタンスやクローゼットに入れると同じような効果が期待できますし、
サンタマリアノヴェッラのアイリスなんかを吹きかけてもよいですね。
それをトータルで組み合わせるとシシィらしい香りに包まれてうっとり美しくなれるかもしれません。
最後にシシィのスミレコロンのレシピを残してお別れしましょう。
・シシィのスミレコロン・
バイオレット…5
イリス…3
バニラ…1
ムスク…1
実はエリザベートを題材にした小説を書いています。
こちら
オネエが悲劇の皇后の転生したけどなんとかなる件について
ぜひお楽しみください