Creative The Eternal

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最近の記事

有備無患 穏やかな終息に向かって ~折山のEternal Photo

未知に向かう 人生の半ばを過ぎてくると、 どこかでふと、終わりを考える瞬間が訪れる。 でも、その、ふと…という時まで、多くの人は「終わり」を見ない。 誰も体験したことの無いそこは、想像がつかないし得体が知れない。 だから怖い。怖いから見ない。 そこを直視したり備えたりしない。 「縁起でもない」という言葉で非日常として遠ざけて、 考えなくてよいことにしてしまう。 世の中では、死ぬことを考えず、 生きることに執着することが称えられる。 でも、そうだろうか? 人生のゴール、い

    • LOST 前向きに生きるための遺影撮影 ~吉野とEternal Photo

      遺影の記憶あざやかに生きた彼女 私に、終わりに向かう姿を魅せてくれて、 「死」を忌むべきものではなく、 迎え入れ、いつか辿り着くものだと教えてくれた、 あざやかに生きた女性がいる。   休日の午後、広尾のカフェで会った彼女。 昨日見た映画の感想でも話すように、 なんでもない様子で、 どうも自分は永くないみたいだ。と云う。 その、あまりにいつも通りの彼女は、 まだ実感がなかったのか、もう考えぬいたのか、 わからない。 でも、今でも思い出すのは、 彼女が微笑んで、あまりに他人事

      • 母の終活は難しい。

        断捨離家の中の断捨離を強行した。 昔の思い出の品。 景品でもらったグラス。 開封してそのまま押入れの奥底に眠っていた 引出物の食器。 ここ何十年も見ていない雛人形、 私が小さい頃に来ていた洋服。 全部、全部、押入れの奥底に眠っていた。   その全部を断捨離。 その量、軽トラック2台分。   「そうやってお母さんのことも捨てるのか」 そう泣かれたのはキツかった。 あれを捨てた、これを捨てた、と毎日喧嘩である。 それでも心を鬼にして。 使ってない、憶えてない、見たこともないは、

        • 私たちと「遺影」たち。込める想い。  ~伊藤とEternal Photo

          悠の遺影 31年と18日。 あまりに短く駆け抜けた、悠がこの世に存在した日々。 ウエディングプランナーとして、沢山の人を 全力で幸せにしてきた悠。 明るくて、なぜか気の合う、母違いの私の妹は、 こんなに早く、想い出になってしまった。   2024年1月21日。 祭壇の悠の遺影は、 昨年の5月に撮影したウエディングの前撮り写真だ。 沢山の花嫁を幸せにしてきた ウエディングプランナーの悠が、 自分自身の幸せのために選んだウエディングドレス。 幸せそうな弾ける笑顔で、ピースをして