【詩】雨
気が晴れると思って散歩に行きましたが、
逆効果なんて、ことは、
聞いていませんよ。
雨上がりのアスファルトを味わいたい欲望に負けて、サンダルを脱いで
ペチペチ歩いてみました。
冷たくて、棘があって、苦しくて、
優しい
アスファルト
数秒でしたが、私と地面だけの瞬間で、
うそです。
とっても悲しかった、
とっても惨めだった、
とってもとっても幼稚だった、
コントロールできない青い黒い、渦が
私を飲み込みそうで、
怖くて、
アスファルトを味わうことにしたのです。
だから私は雨が好きじゃない。
不安で、胸を埋めてしまう雨が
好きじゃない
自分の顔をいじくり回して
美しくなって
全てを手に入れたい
なんて考えていたら涙が止まらない
だめね、こんな夜は
このまま寝るなんて
ほんと不健全
今日は音楽を聴いてまた泣いて
そんな自分にくすってわらう。
汚いお部屋で眠ります。
私の神殿で眠ります。